中国7〜9月期GDP、前年比4.5%増で予想上回る 投資は1〜9月7.2%減
中国国家統計局は19日(日本時間11時)、7〜9月期の実質GDPが前年同期比4.5%増えたと発表した。ロイター調べの市場予想4.4%を上回り、4〜6月期の4.3%から伸びが高まった。9月の消費も予想を上回った一方、固定資産投資の減少は続いている。
桐生レオン ・ 昼刊 12:02 ・ 2026年10月19日国家統計局によると、7〜9月期の実質GDPは前年同期比4.5%増で、4〜6月期(4.3%)から0.2ポイント加速した。前期比では1.2%増。1〜9月の成長率は4.6%だった。ロイターによると、市場予想は前年比4.4%、前期比1.1%で、いずれも上回った。共同通信によると、伸びが高まったのは2四半期ぶり。
同時に出た9月の指標では、鉱工業生産が前年同月比5.5%増と8月(5.2%)から加速し、ロイター調べの予想と一致した。小売売上高は1.1%増と8月の0.4%から伸びを高め、予想の0.6%を上回った。ただ1〜9月の固定資産投資は7.2%減で、減少率は1〜8月と変わらず、不動産開発投資は20.6%減と落ち込みが続いた(国家統計局・ロイター)。
政府は今年3月の全国人民代表大会で、通年の成長目標を「5.0%前後」から「4.5〜5.0%」に引き下げていた(共同通信)。ロイターは、予想を上回ったことで追加の景気対策を求める圧力は和らぎそうだと伝えている。国家統計局の9月の小売の内訳では、外食(餐飲収入)が2.1%増、化粧品が5.4%増、通信機器が31.1%増だった一方、自動車は21.2%減と、品目で大きく分かれた。
市場の反応は限られた。上海総合指数は前週末比22.17ポイント(0.59%)安の3694.12で始まり、日経によると半導体株が売られた。香港市場は重陽節の振り替え休日で休場だった(株探)。中国の景気は、日本では機械・素材のほか、化粧品や百貨店など訪日客・中国向けの売上が大きい企業の業績に関わりやすい。
この先は、東京の後場と上海の午後の取引(日本時間14時から)での反応、休み明けとなる20日の香港市場の動きを見たい。投資の落ち込みが続くなかで、追加の景気対策が打ち出されるかも焦点になる。
数字で見る
| 中国 実質GDP 7〜9月期(10/19 11:00 発表) | 前年比 +4.5%(4〜6月期 +4.3%) |
|---|---|
| 市場予想(ロイター調べ) | 前年比 +4.4%/前期比 +1.1% |
| 前期比 | +1.2%(4〜6月期 +0.9%、ロイター) |
| 1〜9月の成長率 | +4.6%(政府の通年目標 4.5〜5.0%) |
| 9月 鉱工業生産/小売売上高 | +5.5%/+1.1%(予想 +5.5%/+0.6%、ロイター調べ) |
| 1〜9月 固定資産投資/不動産開発投資 | −7.2%(1〜8月と同じ)/−20.6% |
| 上海総合指数 寄り付き(10/19 日本時間10:30) | 3,694.12(−22.17、−0.59%)。香港は休場 |
次に見るポイント
- 19日(月)12:30 東京の後場、日本時間14:00 上海の午後の取引での反応
- 20日(火)休み明けの香港市場の動き
- 投資の落ち込みを受けた追加の景気対策の有無
出典
※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。



