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速報 | 米国株

メタ、株式で最大950億ドル調達へ エヌビディアなど半導体3社が買う意向

フェイスブックやインスタグラムを運営する米メタは米国時間26日、AIの設備投資の資金として最大950億ドル(約15兆円)を株式で集める計画を発表した。7〜9月期は設備投資が本業で稼いだお金を上回り、フリーキャッシュフローが21億ドルの赤字になっていた。株価は26日、1.88%安で終えた。

桐生レオン ・ 特集 07:49 ・ 2026年10月27日
動画:Bloomberg Podcasts「Meta’s $95 Billion Stock Offering; Moderna Down; Tesla Shares Up | Stock Movers」 YouTube で見る

メタが米証券取引委員会(SEC)に出した書類によると、まず第1弾として約350億ドルを公募する。内訳は普通株(クラスA)225億ドルと、2029年8月ごろに普通株へ自動的に替わる優先株(強制転換優先株)約125億ドル。残る最大600億ドルは、新しく設ける「クラスC」株を市場で少しずつ売る方式(ATM)で集める計画で、始まるのは2027年1〜3月以降の見込みだ。この方式の契約はまだ結んでいない。エヌビディア・AMD・ブロードコムの3社は、普通株を合計で最大50億ドル買う意向を示した(拘束力はない)。引受の主幹事はモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス。

背景には、AIのデータセンターへの支出の急増がある。21日に発表した7〜9月期の決算資料では、売上高は646億ドルで前年同期比26%増えた一方、本業で得た現金(営業キャッシュフロー)327億9000万ドルに対し、設備投資(リースの元本の支払いを含む)が349億1000万ドルにのぼり、フリーキャッシュフローは21億2000万ドルのマイナスだった。2026年は1〜9月を通して自社株買いをしておらず、前年同期の262億ドルから一転した(四半期報告書)。2026年の設備投資は1350億〜1450億ドルを見込み、来年についても「積極的な投資を続ける」としている。これまで余ったお金で自社株を買ってきた会社が、株を新しく出す側に回った形だ。

株の中身にも特徴がある。普通株225億ドル分は「先渡し」という契約で、メタがお金を受け取るのは決済のとき(2027年11月19日まで)になる。2027年に売り出すクラスC株は、議決権のない株だと海外の報道が伝えており、ザッカーバーグ氏が経営の支配を保ったまま資金を集められるしくみだ。新しい株が増えれば、既存の株主の1株あたりの取り分は薄まる。

波及先は、メタからお金を受け取る側だ。メタは米国の23州にデータセンターを持ち、1ギガワットを超える大規模な計算拠点を4つ動かしていて、2026年の計算能力は前年のほぼ2倍になる見込みだという(SECの書類)。半導体3社がメタの株を買う意向を示したのは、大口の顧客の資金集めを、売り手の側が支える構図だ。26日の米国市場では、半導体株でつくるSOX指数が2.82%上げた一方、メタ株は1.88%安の630.56ドルで終えた(SOXの上げは主にアンソロピックの上場書類の公開がきっかけ=今朝の朝刊の記事)。東京では26日、アドバンテストと東京エレクトロンが大きく下げていた。

この先は、第1弾の価格の決定が最初の節目になる。優先株の配当率や、普通株に替わるときの条件は価格の決定時に決まる。今週はアルファベット・マイクロソフト・アマゾンの決算も続き、AIの設備投資の大きさと、そのお金の出どころが改めて比べられる週になる。米国時間28日(水)のFOMCの結果は、日本時間29日(木)午前3時に出る。

数字で見る

調達の上限最大950億ドル(約15兆円)(メタのSEC提出書類・共同通信)
第1弾(10/26 発表)約350億ドル=普通株225億ドル+強制転換優先株 約125億ドル(SEC書類・Yahoo Finance)
第2弾クラスC株の市場での売り出し 最大600億ドル、2027年1〜3月以降の見込み・契約は未締結(SEC書類)
半導体3社の購入意向エヌビディア・AMD・ブロードコムで合計最大50億ドル、拘束力なし(SEC書類・UPI)
7〜9月期のお金の出入り営業CF 327億9000万ドル/設備投資 349億1000万ドル/フリーCF −21億2000万ドル(メタ決算資料・Cryptobriefing)
2026年の設備投資の見通し1350億〜1450億ドル(メタ決算資料・SEC書類)
メタ株(10/26 終値)630.56ドル(−1.88%)(stockanalysis・日本インタビュ新聞)
ヨリビケの見方調達の上限950億ドルは、26日の終値で計算したメタの時価総額(約1.61兆ドル。stockanalysis の発行済み株式数約25.6億株から)の約5.9%、2026年の設備投資の見通し(1350億〜1450億ドル)の65〜70%にあたる。半導体3社の最大50億ドルは、第1弾の約350億ドルの約14%だ(いずれも公表の数字からヨリビケが計算)。

次に見るポイント

  • 第1弾の価格の決定:優先株の配当率と普通株への転換の条件(SECへの最終の書類で確定)
  • 今週のアルファベット・マイクロソフト・アマゾンの決算:AIの設備投資の見通しと、資金のまかない方
  • 29日(木)午前3時(日本時間):FOMCの結果
  • 2027年1〜3月:クラスC株の取引開始と、最大600億ドルの市場での売り出しの開始

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動画:Yahoo Finance「Meta raises $95 billion, SpaceX confirms $40 billion, and Anthropic files | The 8:30」 YouTube で見る

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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