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速報 | 日本株

レアアース関連株が上昇 28日の日独首脳会談、重要鉱物が主要議題の見通し

26日の東京市場で、三井海洋開発が10時30分時点で前週末比5.61%高の8133円、東洋エンジニアリングが4.52%高の2196円と、レアアース(希土類)の関連とされる銘柄が上げた。ドイツのメルツ首相が28日(水)に高市首相と会談し、中国が輸出を規制しているレアアースなどの重要鉱物が主要なテーマになると、週末に時事通信が伝えていた。報道のあと、今日が初めての取引になる。

日向かなえ ・ 特集 10:50 ・ 2026年10月26日
動画:TBS NEWS DIG「南鳥島沖のレアアース泥から『イットリウム』等複数のレアアースを確認 海洋研究開発機構」 YouTube で見る

26日午前、レアアースの関連とされる銘柄に買いが入った。株探によると、10時30分時点で三井海洋開発(6269)は432円(5.61%)高の8133円と8000円台を回復し、東洋エンジニアリング(6330)は95円(4.52%)高の2196円。アサカ理研(5724)は1.75%高、岡本硝子(7746)は2.37%高だった(前週末の終値はいずれも株探とYahoo!ファイナンスで一致)。この日の日経平均は寄り付き直後に500円超安まで下げたあと、10時時点では23円安と前週末の水準近くまで戻っていた。

手がかりとされたのは、今週の日独首脳会談だ。政府は23日、メルツ首相が来週訪日し、高市首相と首脳会談を行うと発表した(NHK)。時事通信は24日、独外交筋の話として、28日の会談に合わせて経済安全保障を中心とする包括的な共同宣言を出す方針で、中国が輸出を規制しているレアアースなどの重要鉱物が主要なテーマになると伝えた。重要鉱物の調達先の多角化、半導体の供給網、AIも話し合われる見通しで、ドイツからは自動車・化学・保険・輸送などの約30社の企業団が同行し、日本企業との間で20件を超える覚書を結ぶ予定だという。株探(MINKABU)は、三井海洋や東洋エンジなどの上昇について、この報道を手がかりとして伝えた。

なぜこの2社がレアアースの関連とされるのか。日本は南鳥島沖の水深約6000メートルの海底にあるレアアースを含む泥(レアアース泥)の回収を国の事業として進めている。海洋研究開発機構(JAMSTEC)は7月24日、地球深部探査船「ちきゅう」で1〜2月に行った試験で、海水を除いた重さで約50トンの泥を回収し、レアアースの約54%がイットリウムやジスプロシウムなどの中重レアアースだったと発表した。auカブコム証券の解説記事などによると、東洋エンジは海底の泥を液状にして船上へ汲み上げるシステムの開発を担い、三井海洋は洋上で原油を生産・貯蔵する設備(FPSO)の知見を持ち、東京大学が主導するレアアース泥の開発の研究会に加わっている。

波及の面では、この日は資源の銘柄全体にも買いが広がった。株探によると10時時点の東証の業種別の上昇率は鉱業が1位で、卸売、石油・石炭、海運と続いた。前週末に中東の緊張で原油先物が上がった流れもあり、INPEX や石油資源開発も反発した(株探)。一方、日経平均を押し下げた上位は東京エレクトロン(約121円分)とアドバンテスト(約99円分)で、AI・半導体株への売りが続くなか、資源やレアアースなど別のテーマに買いが向かった形になった。

この先は、28日(水)の首脳会談で出る共同宣言に、重要鉱物の調達や共同の開発について、どこまで具体的な中身が入るかが見どころになる。レアアース泥そのものは、JAMSTECによると2027年2月から約1か月、同じ海域で本格的な採鉱の試験を行い、2028年3月までに採算性を含めた総合的な評価をする予定だ。報道や専門家の間では、中国産と比べたコストの高さが課題とされており、会社の業績にすぐ表れる話ではない。三井海洋は11月10日、東洋エンジは11月12日に決算を発表する予定(株探)。

数字で見る

三井海洋開発(6269)8133円(+432円、+5.61%)=10/26 10:30時点、前週末終値7701円(株探・Yahoo!ファイナンス)
東洋エンジニアリング(6330)2196円(+95円、+4.52%)=10/26 10:30時点、前週末終値2101円(株探・Yahoo!ファイナンス)
アサカ理研(5724)・岡本硝子(7746)+1.75%・+2.37%=10/26 10:30前後(株探)
日経平均10時時点で前週末比23円安の6万2669円(株探)。寄り付き直後に500円超安
日独首脳会談10/28(水)、メルツ首相の初の訪日(政府発表 10/23、NHK)
同行するドイツ企業約30社、日本企業と20件超の覚書の予定(時事通信、独外交筋)
南鳥島沖のレアアース泥約50トン回収、中重レアアースが約54%(JAMSTEC 7/24発表)
ヨリビケの見方三井海洋開発の時価総額は、株探の表示で10時30分時点で約5559億円。この日の上昇(432円)を前週末からの増加に直すと、約295億円になる(5559億円 × 432 ÷ 8133、ヨリビケ計算)。一方、レアアース泥の国の計画は、2027年2月の本格試験、2028年3月までの総合評価と続き、事業として成り立つかどうかの評価が出るのはまだ先だ。今日の株価は、首脳会談への期待という先の話に反応したもので、両社の今の業績の数字が変わったわけではない。

次に見るポイント

  • 10月28日(水):日独首脳会談と共同宣言。重要鉱物・レアアースの調達や共同開発の中身
  • メルツ首相の訪日中の日独経済サミットと、企業間の20件超の覚書の中身(時事通信)
  • 11月10日(火)三井海洋開発、11月12日(木)東洋エンジニアリングの決算(株探)
  • 2027年2月:南鳥島沖での本格的な採鉱試験(JAMSTEC)

関連する動画

動画:日本経済新聞「【3D解説】『レアアース泥』南鳥島沖で掘削へ 深海6000mからどう回収?」 YouTube で見る
動画:テレ東BIZ「世界初 海底からレアアース泥を採掘 資源大国日本へ 中国産に勝てる?」 YouTube で見る

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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