米国、カナダ産の合板など50%関税を外す MDF・床材などに入れ替え
トランプ米大統領は米国時間23日、カナダ産の一部の品目にかけている50%の関税を外す布告に署名した。合板や段ボール箱、包装機械などが対象で、10月30日に発効する。一方で、MDF(中密度繊維板)や床材、塗料などを新たに50%の対象に加え、全体の枠は保った。
御堂聡一 ・ 特集 17:53 ・ 2026年10月24日ロイターによると、関税を外すのは合板、一部の紙製品、特定の機械・冷凍設備、梱包用の箱、海藻など。木材業界紙Lesprom Networkによると、合板は厚さ6mm以下の広葉樹の薄い合板で、ほかに段ボール箱、紙袋、包装機械、農産物の選別機なども含まれる。
代わりに、厚さ5mm以下のMDF、ハードボード、木製の梱包箱、薄い集成フローリング、未晒しクラフト紙、カーペット、塗料などを新たに50%の対象にした。発効はどちらも10月30日で、11月3日の中間選挙の4日前になる。
背景には選挙がある。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、接戦のメイン州で再選をめざす共和党のスーザン・コリンズ上院議員を支える動きだと報じた。コリンズ氏は、ブルーベリーやジャガイモ、リンゴ、海藻の生産者を支える措置だとしている。ロイターによると、今週はカナダの航空機メーカー、ボンバルディアの米市場締め出しの脅しも撤回された。
50%関税は8月に、カナダの自動車関税などへの対抗措置としてかけられ、対象はカナダからの輸入の約200億ドル分。カナダも9月に米国製品約200億ドル分に15〜50%の報復関税をかけている。品目の入れ替えは9月に続いて2回目で、カナダの対米貿易担当のルブラン氏は、変更の中身を検討しているとした。
今回は関税を減らしたというより、品目の入れ替えだ。Lesprom Networkの集計では、外れた薄い広葉樹合板のカナダからの輸入は2025年で1億1940万ドル、新たに加わった木材製品は2億2750万ドルと、木材では対象の方が大きくなった。カナダの報復関税の見直しと、選挙後の対カナダ交渉が次の焦点になる。
数字で見る
| 署名 | 米国時間10/23(布告) |
|---|---|
| 発効 | 10月30日(中間選挙の4日前) |
| 外す品目 | 薄い広葉樹合板、段ボール箱・紙袋、包装機械、海藻など |
| 加える品目 | 薄いMDF、ハードボード、木製梱包箱、床材、クラフト紙、カーペット、塗料など |
| 50%関税の対象 | カナダからの輸入 約200億ドル分(8月から) |
| 木材での入れ替え(2025年の輸入額) | 外す 1億1940万ドル/加える 2億2750万ドル(Lesprom) |
次に見るポイント
- 10月30日の発効
- カナダの報復関税(約200億ドル分)の見直し
- 11月3日の米中間選挙と、その後の対カナダ交渉
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