日経平均5%安の週、海外勢の日本株売りは665億円だけ 国債は1.4兆円買い越し
財務省が22日朝に公表した週次の統計で、日経平均が5.37%下げた10月11〜17日の週に、海外の投資家が日本株を売り越した額は665億円にとどまった。直前の2週間には合わせて5兆7000億円あまりを買い越していた。同じ週、海外勢は日本の中長期の国債を1兆4542億円買い越した。
桐生レオン ・ 特集 12:51 ・ 2026年10月22日
財務省の「対外及び対内証券売買契約等の状況」(週次、指定報告機関ベース)によると、10月11〜17日に海外の投資家が日本の株式・投資ファンド持分を買った額は33兆2098億円、売った額は33兆2763億円で、差し引き665億円の売り越しだった。売り越しは3週ぶり。前の週(10月4〜10日)は3兆5455億円の買い越しで、当初発表の3兆5215億円から上方修正された(ザイFX)。
この週の東京市場は、12日がスポーツの日で休みのため4日間だけだった。日経平均は10月9日の6万9030円92銭から16日の6万5324円29銭まで3706円63銭(5.37%)下げ、15日の1日だけで3318円下げた。AI関連の企業の借金への不安や米半導体株の下落が重なった週で、19日のヨリビケの記事では、ゴールドマン・サックスのまとめとして、世界のヘッジファンドが5営業日でAI株の買い越しを大きく減らしたことを伝えている。
ただし、財務省のこの統計は現物の株と投資ファンド持分が対象で、日経平均先物などの先物取引は含まない。急落の週に先物で誰が売ったかは、この統計からは分からない。分かるのは、現物の日本株について、海外勢の売りと買いがほぼ同じ額だったことだ。
お金の流れは債券にも出ている。同じ週、海外勢は日本の中長期債(期間1年超の国債など)を1兆4542億円買い越し、前の週の1兆802億円と合わせて2週で2兆5000億円を超えた。一方で短期債は2兆2361億円の売り越しで、債券と株を合わせた全体では8484億円の売り越しだった。株が大きく下げた週に、長めの日本の国債には海外のお金が入っていた。翌週20日の20年国債の入札でも応札倍率は5.84倍と高く、長めの国債への買いは続いた形だ。
この先は、日本取引所グループ(JPX)が公表する投資部門別の売買状況で、同じ週の海外勢の動きを先物も含めて確かめられる。財務省の次の週次統計(10月18〜24日の週)は29日に公表される予定(財務省の公表予定)で、今週の海外勢の売買が分かる。10月29日・30日には日銀の金融政策決定会合があり、金利の見通しは海外勢の国債の売買にも関わる。
数字で見る
| 海外勢の日本株(10/11〜17) | 665億円の売り越し(買い 33兆2098億円、売り 33兆2763億円)(財務省) |
|---|---|
| 前の週(10/4〜10) | 3兆5455億円の買い越し(3兆5215億円から改定)(財務省・ザイFX) |
| その前の週(9/27〜10/3) | 2兆1997億円の買い越し(財務省) |
| 海外勢の中長期債(10/11〜17) | 1兆4542億円の買い越し(前週 1兆802億円)(財務省) |
| 海外勢の短期債(10/11〜17) | 2兆2361億円の売り越し(財務省) |
| 日経平均(10/9→10/16、4営業日) | 6万9030.92円 → 6万5324.29円(−3706.63円、−5.37%)(ヨリビケの終値の記録から計算) |
次に見るポイント
- 近く公表:JPXの投資部門別売買状況(10月第3週)。先物も含めた海外勢の売買
- 10月29日(木)朝:財務省の週次統計(10月18〜24日の週)(財務省の公表予定)
- 10月29日(木)・30日(金):日銀の金融政策決定会合。30日に展望レポート
出典
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