SCREEN8%安、前引けが安値 米ラムリサーチが決算後の時間外で6%安
半導体製造装置のSCREENホールディングスは、前引けが前日比1040円(8.06%)安の1万1870円と、この日の安値で前場を終えた。米同業のラムリサーチは過去最高の売上高を発表したが、時間外取引で6%前後下げ、日本の装置株に売りが広がった。
桐生レオン ・ 昼刊 11:51 ・ 2026年10月22日
SCREENは1万2870円で寄り付き、9時の1万2880円を高値に下げ続け、11時26分につけた安値1万1870円が前引けの値になった(Yahoo!ファイナンス・株探)。同じ前工程の装置を手がけるKOKUSAI ELECTRICは6.02%安の6918円、レーザーテックは4.38%安の3万8030円、東京エレクトロンは4.67%安だった(Yahoo!ファイナンス)。
きっかけは米国の決算だ。ラムリサーチが米国時間21日の取引終了後に発表した7〜9月期(2027年6月期の第1四半期)の売上高は82億2000万ドルで、前年同期の53億2000万ドルから54%、前の四半期の67億2000万ドルから22%増えた(会社の決算資料)。調整後の1株利益は2.20ドルで、Investing.comによると市場予想(2.18ドル)を上回った。10〜12月期の売上高の見通しは86億ドル(上下4億ドルの幅)。それでもInvesting.comによると株価は時間外取引で6%下げた。株探は、好決算だったが市場では物足りないとの受け止めがあったと伝え、日経は、ラムリサーチ株の時間外での売りが東京の半導体株の重荷になったと伝えた。
物足りなさの中身として、Investing.comは、見通しの幅が広く下振れの余地が意識されたことと、株価が過去1年で8割近く上がっていて好材料が織り込まれていたことを挙げた。ラムリサーチの売上高を地域別にみると、中国が35%、韓国が20%、台湾が18%、日本が9%(会社の決算資料)。半導体メーカーが装置に投じるお金の流れは各社に共通するため、1社の見通しが同業の株価にも映りやすい。
意外な所では、装置そのものではなく装置向けの部品・部材の会社にも売りが及んだ。株探の値下がり率ランキングでは、半導体製造装置関連として、日本マイクロニクス(−7.4%)、山一電機(−7.0%)、PILLAR(−6.8%)、ハーモニック・ドライブ・システムズ(−6.7%)が並んだ。いずれも装置メーカーそのものではなく、検査用の部品や流体の部品、精密な減速機などを手がける会社だ。
SCREENは30日15時35分に4〜9月期の決算を発表する予定(会社のIRカレンダー)。同じ日に東京エレクトロンも決算を発表する。ラムリサーチが示した10〜12月期の見通しを、日本の装置メーカーが自社の受注や見通しの中でどう語るかが焦点になる。
数字で見る
| SCREEN HD(7735)前引け(10/22 11:30) | 11,870円(−1,040円、−8.06%)=前場の安値(11:26) |
|---|---|
| KOKUSAI ELECTRIC(6525)/レーザーテック(6920)前引け | 6,918円(−6.02%)/38,030円(−4.38%) |
| ラムリサーチ 7〜9月期 売上高(会社発表、10/21) | 82億2000万ドル(前年同期比 +54%、前四半期比 +22%) |
| ラムリサーチ 調整後1株利益 | 2.20ドル(市場予想 2.18ドル、Investing.com) |
| ラムリサーチ 10〜12月期の売上高見通し | 86億ドル ± 4億ドル(会社発表) |
| ラムリサーチ株 時間外取引(10/21) | 約6%安(Investing.com) |
| SCREEN/東京エレクトロンの決算発表(各社IR) | 10月30日(金) |
次に見るポイント
- 22日(木)後場 前引けが安値だったSCREENが、安値を更新するか下げ渋るか
- 米国時間22日以降 ラムリサーチ株の通常取引での値動き(時間外の下げが続くか)
- 30日(金)15:35 SCREENの4〜9月期決算。受注と下期の見通し
出典
- Lam Research「Reports Financial Results for the Quarter Ended September 27, 2026」(SEC 8-K)
- SCREENホールディングス IRカレンダー
- Yahoo!ファイナンス SCREENホールディングス(7735)
- Investing.com「Lam Research tops first-quarter targets and issues upbeat guidance, stock falls」
- 日本経済新聞「東証寄り付き 日経平均は一進一退 一時200円高も上値重く」
- 松井証券(株探ニュース)「スクリンやコクサイエレなど半導体製造装置関連が軟調、決算発表の米ラムリサーチは時間外で急落」
- 松井証券(株探ニュース)「前場のランキング【値下がり率】(10月22日)」
※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。



