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ラムリサーチ、最高益でも時間外6%安 10〜12月の売上見通しは幅広く

半導体製造装置の米ラムリサーチが21日に出した7〜9月期は、売上高・利益とも過去最高だった。それでも株価は時間外で約6%下げた。10〜12月期の売上高の見通しは「86億ドル±4億ドル」で、下の端は今期の実績を下回る。中国向けの比率が26%から35%に跳ね上がったことも、決算資料から読み取れる。

桐生レオン ・ 特集 08:00 ・ 2026年10月22日
ラムリサーチ、最高益でも時間外6%安 10〜12月の売上見通しは幅広く
画像:ヨリビケ(AI生成)

米証券取引委員会(SEC)に出した決算資料によると、9月27日までの3か月の売上高は82億1942万ドルで、前の四半期から22%、前年同期から54%増えた。調整後の1株利益は2.20ドルで、売上高・利益とも過去最高(会社発表)。営業利益率は40.2%と、Investing.com によると初めて40%を超えた。新しい装置の売上(システム)は57億3291万ドルと、前の四半期より約35%増えた。ナスダックの公表値では、21日の通常取引の終値は260.81ドル(1.00%安)で、決算発表後の時間外では244.99ドル(6.07%安、米東部時間18:45時点)まで下げた。

下げた理由について、Investing.com は、見通しの幅が広く確度が低く受け止められたこと、この1年で株価が大きく上がっていたことなどを挙げている。同社がまとめた決算説明会の要旨によると、経営陣は部品の不足で10〜12月期の売上が抑えられており、その分は1〜3月期に出荷される見込みだと説明した。業界全体の製造装置への投資額は、2026年が1500億ドル台半ば、2027年は2000億ドルを超えるとの初期の見方も示した(Investing.com による)。

地域別では中国の比率が目立つ。決算資料の構成比は、中国35%(前の四半期26%)、韓国20%(同20%)、台湾18%(同27%)、日本9%(同9%)。Investing.com の説明会要旨では、経営陣は10〜12月期に中国の比率が「大きく下がる」と見ている。中国向けの売上は、米国の輸出規制の動きに左右されやすい。

波及は日本の装置株に及ぶ。東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテック、ディスコなどは、米国の装置株や半導体株の指数(SOX)の流れを受けやすい。21日の米国では SOX が1.97%上げたが、決算を出したラムリサーチは時間外で逆に下げた。「需要は強いが、部品や工場の場所が足りず売上が伸び切らない」という説明は、同じ装置業界の他社の決算でも問われることになる。

日本では今日22日の取引終了後に、ディスコが4〜9月期決算を出す(株探)。ディスコは業績予想を1四半期先までしか出さないため、10〜12月期の見通しが焦点になる。その後、28日にアドバンテスト、30日に東京エレクトロンとキオクシアホールディングスの決算が続く(株探)。

数字で見る

売上高(7〜9月期)82億1942万ドル(前四半期比 +22%、前年同期比 +54%)(SEC 8-K)
調整後1株利益/営業利益率2.20ドル(過去最高、SEC 8-K)/40.2%(初の40%超、Investing.com)
10〜12月期の会社見通し売上高 86億ドル±4億ドル、1株利益 2.33ドル±0.15ドル(SEC 8-K)
地域別の構成比(前四半期)中国35%(26%)、韓国20%(20%)、台湾18%(27%)、日本9%(9%)(SEC 8-K)
株価 10/21終値 260.81ドル(−1.00%)、時間外 244.99ドル(−6.07%、米東部時間18:45)(Nasdaq)
2026年の業界の装置投資の見通し1500億ドル台半ば、2027年は2000億ドル超(初期の見方)(Investing.com の説明会要旨)
ヨリビケの見方見通しの中央値(86億ドル)は今期の実績から4.6%増で、今期の前四半期比(22%増)から伸びが大きく鈍る。幅の下の端(82億ドル)は今期を0.2%下回る。構成比から中国向けの売上を概算すると、約17.5億ドルから約28.8億ドルへ約65%増え、台湾向けは約18.2億ドルから約14.8億ドルへ約19%減った。時間外の下げ(15.82ドル)は、会社の見通しの株数12.53億株で約200億ドル分にあたる(いずれも決算資料とナスダックの値からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 22日(木)9:00 東京市場:東京エレクトロン・アドバンテスト・レーザーテックなど装置株の反応
  • 22日(木)引け後:ディスコの4〜9月期決算と10〜12月期の見通し(株探)
  • 28日(水)アドバンテスト、30日(金)東京エレクトロン・キオクシアHDの決算(株探)
  • 2027年1月(日程未定):ラムリサーチの次の決算で、2027年の装置投資の見通しがどう固まるか

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。