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昼刊 | 原油

原油高が東京市場の業種に表れる 前場は鉱業・卸売・石油が上位3つ、5大商社は平均3.5%高 ファナックは上げ幅を縮めながら指数を下支え

23日(金)の NY 原油高を受けて、26日(月)前場の東京市場では、原油高の追い風を受けやすい株が買われた。株探の業種別の騰落率(前引けの時点)では、鉱業が5.01%高、商社を含む卸売業が3.13%高、石油・石炭製品が2.62%高で上位3つを占めた。三菱商事は4.67%高、豊田通商は3.39%高。23日に業績予想を引き上げたファナックも上げて、日経平均を支えた。

桐生レオン ・ 昼刊 11:52 ・ 2026年10月26日
動画:stockvoice「楽天証券マーケットNEWS 10月26日【前引け】」(前引けの市況) YouTube で見る
石油関連株・商社株(10/26 前場)
商社高
ファナックは上方修正で買われる

前引けで、石油開発の INPEX は5.34%高の4066円、ENEOS ホールディングスは2.82%高、出光興産は2.11%高だった。商社は三菱商事が4.67%高の4935円、伊藤忠商事が3.48%高、豊田通商が3.39%高の7477円、住友商事が3.31%高、三井物産が3.26%高、丸紅が2.55%高(株探・Yahoo!ファイナンス)。日本経済新聞によると、INPEX など石油関連株は原油高による業績の伸びへの期待で上がり、豊田通商など商社は総じて高かった。株探の集計では、日経平均への寄与度のプラスの1位は豊田通商(24.78円)、2位は三菱商事(22.25円)だった。

原油は、23日(金)にWTI 12月限の清算値が3.80ドル(3.82%)高の1バレル103.27ドルまで上がっていた(Newsquawk・CNBC・株探)。フィスコによると、ホルムズ海峡でイランがタンカーへの攻撃を強めていることや、米国がイランを再び攻撃するリスクが意識され、在庫の少なさもあって供給がひっ迫するとの懸念が買いを呼んでいる。東京市場は23日、原油が大きく上がる前に取引を終えており、26日が原油高を初めて値段に映す日だった。一般に、資源の権益を多く持つ商社や石油の開発会社は、原油の値上がりが利益を押し上げやすい。

反対に、燃料費が重くなる空運業は0.36%安で、ANA ホールディングスは0.72%安、日本航空は0.07%高と小動きだった(株探・Yahoo!ファイナンス)。原油からつくるナフサを原料に使う化学は0.07%安。ファナックは23日、今期の売上高の予想を9481億円から1兆137億円に、純利益の予想を1980億円から2283億円に引き上げ、500億円を上限とする自社株買いも発表した(株探・トレーダーズ・ウェブ)。株価は5887円(5.37%高)で始まり、一時5935円まで上げたが、前引けは1.27%高の5658円と上げ幅を縮めた(株探・Yahoo!ファイナンス)。株探の集計では、ファナックの日経平均への寄与度は11.97円のプラス。

この先、原油の値段を動かす中東の材料が続く。27日(火)にイスラエルの選挙、11月3日(火)に米国の中間選挙がある。株探(MINKABU PRESS)のアジア市況によると、市場は、米国とイスラエルが中間選挙のあとにイランを大規模に攻撃するリスクを警戒している。原油の上げ下げが、商社・石油株と、空運・化学など原料や燃料を買う側の株の差として表れやすい状態が続く。

数字で見る

業種別の上位(株探、前引けの時点)鉱業 +5.01%、卸売業 +3.13%、石油・石炭製品 +2.62%(33業種中22業種が上昇)
逆風を受けやすい業種(株探、同)空運業 −0.36%、化学 −0.07%
5大商社(前引け)三菱商事 +4.67%、伊藤忠 +3.48%、住友商事 +3.31%、三井物産 +3.26%、丸紅 +2.55%(株探・Yahoo!ファイナンス)
豊田通商・INPEX(前引け)+3.39%(7477円)・+5.34%(4066円)(株探・Yahoo!ファイナンス)
WTI 12月限(10/23 清算値)103.27ドル(+3.80ドル、+3.82%。Newsquawk・CNBC・株探)
ファナック(前場)寄り付き5887円(+5.37%)→ 前引け5658円(+1.27%)(株探・Yahoo!ファイナンス)
ヨリビケの見方朝刊の記事で「東京ではまだ原油高の明暗は出ず」と書いた23日(金)は、石油・石炭製品(−0.66%)や鉱業(−1.35%)が空運(−0.32%)より下げていた。26日の前場はこれが逆になり、鉱業(+5.01%)と空運(−0.36%)の差は5.37ポイントに開いて、23日の米国の航空大手と石油大手の差(6〜7ポイント)に近づいた。5大商社の上昇率の平均は3.45%で、TOPIX(+0.34%)の約10倍だった(株探・Yahoo!ファイナンス・CNBC の騰落率からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 10/26(月)後場とその後の WTI 原油先物:23日の清算値 103.27ドルからの動き
  • 10/27(火)イスラエルの選挙、11/3(火)米中間選挙までの米国・イランの動き
  • 原油の動きに対する、商社・石油株と空運・化学株の値動きの差
この話題を伝えた動画今日の1分昼刊(10/26)桐生レオン

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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