米鉄鋼クリーブランド・クリフス16%高、7〜9月期は「3年で最も強い四半期」 販売価格は1トン1177ドルに上昇 USスチールを持つ日本製鉄にも関わる米国の鉄鋼市況
米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスの株価は19日、16.34%高の14.10ドルで終えた。7〜9月期の調整後EBITDA(利払い・税・償却前の利益)は6億1200万ドルで、会社が7月に示した見通しを上回った。米国の鉄鋼の値段の上昇は、USスチールを傘下に持つ日本製鉄にも関わる。
日向かなえ ・ 朝刊 05:50 ・ 2026年10月20日
会社が19日に発表し、米証券取引委員会(SEC)に届け出た資料によると、7〜9月期の売上高は56億1200万ドル(4〜6月期は52億2600万ドル)、調整後EBITDAは6億1200万ドルだった。3か月前に示した見通し(5億7500万ドル)を上回り、4〜6月期(2億8600万ドル)の2倍を超えた。最終損益は1億6500万ドルの黒字(4〜6月期は1億3400万ドルの赤字)。最高経営責任者(CEO)は「この3年で最も強い四半期」と説明した。株価は1.98ドル(16.34%)高の14.10ドルで終えた(株探・Yahoo Finance)。
利益を押し上げたのは販売価格だ。1トンあたりの平均販売価格は1177ドルで、4〜6月期の1124ドル、前年同期の1032ドルから上がった(同社発表・Investing.com)。会社は「輸入は過去の水準を大きく下回ったまま」としている。Investing.comによると、調整後の1株利益0.28ドルは市場予想(0.22ドル)を上回った一方、売上高は予想(57億1000万ドル)をわずかに下回った。
米国の同業も上がった。Yahoo Finance の終値から計算すると、19日はニューコアが1.7%、スチール・ダイナミクスが1.9%上げた。日本製鉄は2025年6月にUSスチールとの買収手続きを終え、傘下に収めている(同社発表)。米国の鉄鋼の値段や輸入の動きは、日本製鉄の米国事業の採算に関わる。なお、19日の東京市場で日本製鉄は1.15%高の650.9円で終えたが(株探)、これはクリフスの決算発表より前の値だ。
会社は、10〜12月期の調整後EBITDAを約7億1500万ドルと、7〜9月期より増える見通しを示した。新しい顧客との契約と価格の予測をもとに、2027年の調整後EBITDAは40億ドルを超えるとみている。これらは会社自身の見通しで、価格の動きによって変わりうる。
この先は、米国の鉄鋼の値段と輸入の量が引き続き焦点になる。日本製鉄は11月5日に決算を発表する予定で(株探)、USスチールを含む海外事業の数字が示される。
数字で見る
| クリーブランド・クリフス 終値(10/19) | 14.10ドル(+1.98ドル、+16.34%、株探・Yahoo Finance) |
|---|---|
| 売上高(7〜9月期) | 56億1200万ドル(4〜6月期 52億2600万ドル、同社発表) |
| 調整後EBITDA | 6億1200万ドル(見通し 5億7500万ドル、4〜6月期 2億8600万ドル) |
| 平均販売価格(1トン) | 1,177ドル(4〜6月期 1,124ドル、前年同期 1,032ドル) |
| 調整後1株利益 | 0.28ドル(市場予想 0.22ドル、Investing.com) |
| 会社の見通し | 10〜12月期 EBITDA 約7億1500万ドル、2027年 40億ドル超 |
| 日本製鉄(5401)終値(10/19、クリフスの発表前) | 650.9円(+7.4円、+1.15%、株探) |
次に見るポイント
- 20日(火)東京市場で日本製鉄など鉄鋼株の反応(クリフスの決算後、初の取引)
- 11月5日 日本製鉄の決算(USスチールを含む海外事業)
- 米国の鉄鋼の値段と輸入の量の動き
出典
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