NY原油、期近11月物は2.22%高の103.66ドル 8日続伸で1カ月ぶり高値 フーシ派がサウジへの攻撃を主張、北海ブレントは小幅安
19日のニューヨーク原油先物で、WTIの期近11月物は2.25ドル(2.22%)高の1バレル103.66ドルで終えた。日経によると8日続伸で、一時は期近物として9月中旬以来の高値をつけた。イエメンのフーシ派がサウジアラビアへの攻撃を主張し、中東の供給への警戒が強まった。
日向かなえ ・ 朝刊 05:50 ・ 2026年10月20日
WTIの11月物は103.66ドルで取引を終えた(日経・CNBC・株探)。日経によると取引中は104.18ドルまで上げた。一方、国際的な指標の北海ブレントは0.31ドル(0.28%)安の109.55ドルで、一時110.70ドルまで上げてから押し戻された(CNBC)。取引の中心になっている12月物のWTIは98ドル台で、期限の近い11月物だけが大きく上げた形だ(株探)。
CNBCによると、フーシ派は19日、リヤドの国際空港、サウジ南西部のアブハ空港、紅海沿岸ヤンブーのサウジアラムコの施設、シャイバ油田などを攻撃したと主張した。CNBCはこの主張を確認できておらず、サウジ側は公式な声明を出していない。ロシアでは、ウクライナのドローン攻撃でサンクトペテルブルクの石油ターミナルなどで火災が起きた(CNBC)。
一方で、売りの材料もあった。米国がロシアへの制裁を緩めたと伝わり、ロシア産の供給が増えるとの見方から、取引の前半には値を下げる場面があった(株探・フィスコ、CNBC)。日経によると、前週に約10%上げた後で、利益を確定する売りも出やすかった。
原油の値上がりは、燃料を多く使う空運や海運、ナフサなど原油からできる原料を買う化学、燃料費のかかる電力にとってはコスト増になりやすい。反対に、資源の権益を持つ商社や石油の開発会社、在庫の評価益が出やすい石油元売りには追い風になりやすい。日本は原油の大半を中東から輸入しており、紅海やペルシャ湾の輸送の安全も意識される。
この先の材料として、日経はエジプト下院が26日にもサウジアラビア支援のための軍の派遣について採決すると伝えている。CNBCによると、サウジアラビアは来週予定していた国際投資会議(FII)を来年に延期した。27〜28日には米連邦公開市場委員会(FOMC)があり、原油高が物価に与える影響も議論の材料になる。
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| WTI 11月物 終値(10/19) | 103.66ドル(+2.25ドル、+2.22%、日経・CNBC・株探) |
|---|---|
| 取引中の高値 | 104.18ドル(期近物として9月中旬以来、日経) |
| 連続の上昇 | 8日続伸(日経) |
| WTI 12月物 | 98ドル台(株探 98.39ドル) |
| 北海ブレント | 109.55ドル(−0.31ドル、−0.28%、取引中の高値 110.70ドル、CNBC) |
| WTI 11月物 10/7 → 10/19 | 88.28ドル → 103.66ドル(+17.4%、Yahoo Finance の終値からヨリビケ計算) |
次に見るポイント
- フーシ派の攻撃をめぐる、サウジアラビアの発表と石油施設の被害の有無
- 26日 エジプト下院の採決(サウジ支援の派兵、日経)
- 27〜28日 FOMC(原油高と物価の見方)
出典
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