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ヨリビケ- MARKET NEWS -
朝刊 | 決算 | 2026年11月3日 06:41

アップル、7〜9月期の売上1145億ドル・12%増で市場予想を上回る ターナスCEOの初決算、iPhoneもこの時期の最高 1株利益2.10ドル、関税の払い戻しを除いても予想超え

アップルは11月2日(月)の米国の取引終了後(日本時間3日朝)、7〜9月期(2026年9月期の第4四半期)の決算を発表した。売上は1144億7700万ドルと前年同期より12%多く、LSEG がまとめた市場予想の1133億9000万ドルを上回った(CNBC)。9月に就任したジョン・ターナスCEOにとって初めての決算で、10〜12月期の見通しは日本時間7時からの説明会で示される。

動画:ANNnewsCH「アップル、時価総額で3カ月ぶり首位に 約788兆円 エヌビディアを逆転」(2026年11月2日) YouTube で見る
アップルの売上(7〜9月期、億ドル)
前の年
1,025
市場予想
1,134
今回
1,145

発表文(SEC に提出した 8-K)によると、売上は1144億7700万ドル(前年同期は1024億6600万ドル)、純利益は307億1100万ドル(前年同期比11.8%増)、希薄化後の1株利益は2.10ドル(前年同期1.85ドル、14%増)だった。売上・iPhone の売上・1株利益はいずれも7〜9月期として過去最高で、サービスの売上は四半期として過去最高になった。粗利益率は47.9%で、このうち約1ポイントは関税の払い戻しによるものだと会社は説明している。1株あたり0.27ドルの配当も決め、11月12日(木)時点の株主に11月16日(月)に支払う。2026年9月期の通期の売上は4788億ドルと前の期より15.1%多かった(8-K、MacRumors。伸び率はヨリビケ計算)。

中身を分けて読むと、伸びの中心は iPhone と Mac だ。iPhone は575億8300万ドル(17.5%増)で、CNBC が伝える LSEG の予想565億4000万ドルを上回った。Mac は107億9200万ドル(23.7%増)で予想の96億1000万ドルを大きく超えた。一方で iPad は62億2900万ドル(10.4%減)と予想の67億ドルに届かず、ウェアラブル・ホーム・アクセサリーも83億ドル(7.9%減)だった。サービスは315億7300万ドル(9.8%増)。地域別では中華圏が175億3900万ドル(21.0%増)と大きく伸び、5つの地域のうち前年より減ったのは日本(65億4000万ドル、1.4%減)だけだった(8-K の数字からヨリビケ計算)。

利益の面では、部品の費用が焦点になっている。CNBC によると、ターナス氏は6月期に比べてメモリーの費用が上がったと述べ、在庫を持っていたことと、メモリー以外の部品の費用の低下で一部を補ったと説明した。値上げは「不本意ながら」行ったとも話している。iPad の減収については、供給の制約と前年の高い水準との比較を理由に挙げた。貸借対照表では、棚卸資産が145億4100万ドルと1年前(57億1800万ドル)の約2.5倍に増えている(8-K からヨリビケ計算)。

市場の反応から見ると、アップルの株価は発表前の2日の通常取引で1.83%安の338.32ドルだった(CNBC、Yahoo Finance)。発表後の時間外取引ではほぼ横ばいで推移している(CNBC。日本時間3日6時46分の時点で Nasdaq の表示は0.04%安)。メモリーの値上がりは、メモリーを作る会社には売上の追い風、スマートフォンやパソコンを作る会社には費用の増加という、向きの違う効き方をしやすい。東京市場は3日が休場のため、日本の取引先や部品の会社の株価にこの決算が表れるのは4日(水)の取引からになる。

この先の焦点は、日本時間3日7時からの説明会で示される10〜12月期の見通しだ。ターナス氏は発表文で、iPhone Duo と iPhone 18 Pro・Pro Max、新しい家庭向けの機器、新しい Siri をそろえて年末商戦に臨むと述べている。見通しの売上の伸びが今回の12%を上回るか下回るか、メモリーの費用が粗利益率をどこまで押し下げるかが、次に見る数字になる。

数字で見る

売上(7〜9月期)1144億7700万ドル(前年同期比+12%)、市場予想1133億9000万ドル(Apple の 8-K、予想は LSEG・CNBC)
1株利益(希薄化後)2.10ドル(前年同期1.85ドル、+14%)、関税の払い戻し0.05ドルを含む。予想1.99ドル(8-K、LSEG・CNBC)
iPhone575億8300万ドル(+17.5%)、予想565億4000万ドル(8-K、CNBC)
Mac/iPad107億9200万ドル(+23.7%)/62億2900万ドル(−10.4%)(8-K、CNBC)
サービス315億7300万ドル(+9.8%、四半期で過去最高)(8-K、MacRumors)
地域別中華圏 175億3900万ドル(+21.0%)、日本 65億4000万ドル(−1.4%)(8-K からヨリビケ計算)
株価(11/2 通常取引の終値)338.32ドル(−1.83%)。発表後の時間外はほぼ横ばい(CNBC、Yahoo Finance)
ヨリビケの見方関税の払い戻し(0.05ドル)を除いた1株利益は2.05ドルで、LSEG の予想1.99ドルを約3%上回る。5つの地域のうち前年より売上が減ったのは日本(−1.4%)だけで、中華圏は21.0%増えた。棚卸資産は1年前の約2.5倍。いずれも 8-K の数字からのヨリビケ計算で、株価の先行きを示すものではない。

次に見るポイント

  • 11/3(火)7時(日本時間):決算説明会。10〜12月期の売上の伸びの見通しと、メモリーの費用が粗利益率に与える影響
  • 11/4(水):東京市場の再開。決算を受けた最初の東京の取引
  • 11/12(木):配当(1株0.27ドル)の権利の基準日。支払いは11/16(月)

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この話題を伝えた動画今日の1分朝刊(11/3)日向かなえ

出典

日向かなえ ・ 朝刊 06:41 ・ 2026年11月3日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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