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速報 | 米国株 | 2026年11月3日 09:50

ナスダック100、最高値から10%超下げ 半導体の売り続き韓国株も3%安

米国の大型ハイテク株100社でつくるナスダック100指数は、11月2日(月)の終値が2万7989.82で、10月6日の最高値(終値)を10.36%下回った。一般に「調整」と呼ばれる10%の下げを、終値で超えた形だ(ヨリビケ計算)。半導体株の売りは3日目に入り、日本時間3日の朝は韓国の株価指数KOSPIが3%前後下げて始まった。

動画:Bloomberg Television:ハイテク株の売りと米中間選挙を前にしたアジアの市場(11月2日のアジアの取引) YouTube で見る

ナスダック100指数は2日、前の日より1.39%安い2万7989.82で取引を終えた。最高値は10月6日の終値3万1224.69で、そこからの下げは10.36%になる(終値は Nasdaq と Yahoo Finance で一致、下げ率はヨリビケ計算)。株の世界では、高値から10%以上の下げを「調整(コレクション)」、20%以上を「弱気相場」と呼ぶことが多い。米国の市況を配信する Financial Juice も、ナスダック100が10月の高値から10%下げてテクニカルな調整に入ったと伝えた。半導体の会社30社でつくるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2日に3.37%下げ、10月28日(水)の終値からの3日間で11.60%安になった。SOXは6月22日の最高値1万4634.72から29.43%下にあり、10月中旬から20%超の下げが続いている。

売りのきっかけは、先週から続く AI 関連の悪材料だ。インテルは10月29日(木)の取引終了後に出した10〜12月期の売上高の見通しが市場の予想を下回り、30日(金)に約28.6%下げた。2日にはオラクルが、AI 向けの設備を作るお金として、株で100億ドル・社債で100億ドルを集める計画を示して約8%下げた。CNBC は、AI への巨額の投資を不安視する売りでハイテク株から資金が離れていると伝えた。2日は AMD(7.52%安)、インテル(8.80%安)、マイクロン・テクノロジー(5.78%安)の下げが大きかった。一方で、ダウ工業株30種平均は0.41%高と、ハイテク以外の株は買われた。

売りはアジアに広がった。韓国のニュース1によると、KOSPIは日本時間3日9時27分に前日比3.38%安の5661.26まで下げ、サムスン電子は4.80%安、SKハイニックスは5.10%安だった。同社は「AI の投資の採算への不安」を理由に挙げ、外国人と機関投資家がそろって売り越したと伝えた。原油と米国の金利が下がったことが、下げ幅を抑えたとも書いている。韓国の株は半導体の2社が指数の大きな部分を占めるため、米国の半導体株の動きを受けやすい。

東京市場は3日が文化の日で休みのため、日本の半導体関連の株がこの流れを受けて取引されるのは4日(水)になる。シカゴの日経平均先物は日本時間3日9時38分に6万2945円(CME、Yahoo Finance)で、2日の日経平均の終値6万3081円を少し下回っている。東京エレクトロン、アドバンテスト、キオクシアホールディングス、ディスコ、レーザーテックなど、米国の半導体株と一緒に動きやすい銘柄が休み明けにどう取引されるかが焦点になる。一方、米国の株価指数先物は日本時間3日朝、ナスダック100の先物が0.35%高(9時33分、Yahoo Finance)と小幅に上げている。

この先の大きな材料は、AMD の決算だ。AMD は米国時間3日(火)の取引終了後に7〜9月期の決算を出し、説明会は日本時間4日(水)朝7時から開く(会社発表)。AMD は8月に、7〜9月期の売上高を約130億ドル(上下3億ドル)と見込んでいた(米SEC に出した発表文)。AI 向けの半導体の需要が続くと示せば、ここ数日の「AI の投資は割に合うのか」という不安を和らげる材料になり、見通しが市場の想定に届かなければ、同じ不安を強める材料になりやすい関係だ。同じ3日には米国の中間選挙の投票もある。

数字で見る

ナスダック100(11/2 終値)2万7989.82(前日比 −1.39%)=Nasdaq、Yahoo Finance
ナスダック100の最高値からの下げ−10.36%(10/6 終値 3万1224.69 から、ヨリビケ計算)
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)1万328.33(11/2、−3.37%)、3日間で −11.60%、6/22 の最高値から −29.43%
2日の主な半導体株AMD −7.52%、インテル −8.80%、マイクロン −5.78%、エヌビディア −1.26%
韓国 KOSPI(11/3 9:27)5661.26(−3.38%)、サムスン電子 −4.80%、SKハイニックス −5.10%=ニュース1
日経平均先物(CME、11/3 9:38)6万2945円(11/2 の日経平均終値は6万3081円)
AMD の7〜9月期の売上高の見通し約130億ドル ±3億ドル(8/4 会社発表)、決算は日本時間11/4 朝
ヨリビケの見方10月28日(水)から11月2日(月)までの3日間の終値で比べると、下げはエヌビディアの外に集まっている。インテル −37.2%、AMD −19.3%、マイクロン −15.2% に対し、エヌビディアは −6.2%、ブロードコムは −8.4%、TSMC(米国で取引される株)は −9.3%、ASML は −8.2% だった(Yahoo Finance の終値からヨリビケ計算)。SOX の3日間の下げ(−11.6%)より大きく下げたのはインテル・AMD・マイクロンの3社で、AI 向けの半導体で大きな売上を持つエヌビディアやブロードコム、受託生産の TSMC は SOX より下げが小さい。指数全体が一様に売られたというより、見通しで売られた会社(インテル)、メモリーの会社(マイクロン)、決算を控えた会社(AMD)に下げが集まった形だ。

次に見るポイント

  • 11月3日(火)米国時間:AMD の7〜9月期の決算(説明会は日本時間4日7時)
  • 11月3日(火):米国の中間選挙の投票、開票は日本時間4日(水)朝から
  • 11月4日(水):休み明けの東証。東京エレクトロン、アドバンテスト、キオクシアなど半導体関連株の値動き
  • 11月6日(金)夜:米国の10月の雇用統計

出典

日向かなえ ・ 特集 09:50 ・ 2026年11月3日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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