ローム、営業利益予想を300億→500億円に AIのサーバー向けが伸びる
ローム(6963)は5日(木)15時30分、今期(2027年3月期)の営業利益の予想を300億円から500億円に、純利益の予想を290億円から450億円に引き上げた。生成AIのデータセンター向けで、サーバー用の部品の需要が強いという。株価は発表前、半導体株の売りで6.05%下げていた。
決算短信によると、4〜9月の売上高は2795億円(前年同期比14.4%増)、営業利益は175億円(128.5%増)、純利益は156億円(51.0%増)だった。営業利益が大きく増えたのは、売上が伸びたことに加え、前の期に工場の設備の価値を切り下げた(減損)ため、毎年の償却の費用が減ったことも効いた。前の期(2026年3月期)は1584億円の最終赤字だった。
通期の予想は、売上高を5100億円から5500億円に、経常利益を360億円から530億円に上げた。会社は理由として、生成AIの普及でデータセンターへの投資が増え、サーバーやストレージ向けの需要が高い水準で続いていること、工場の自動化(FA)向けの回復、電気自動車などの車向けが底堅いことを挙げた。原材料やエネルギーの値上がりは続くが、値上げとコスト削減で、期初の想定より利益率が良くなるとしている。
事業別では、主力のLSI(集積回路)が売上1288億円・利益175億円(35.5%増)。力を入れるSiC(炭化ケイ素)などのパワー半導体を含む半導体素子は、売上が20.7%増えたものの、44億円の赤字だった(前年同期は98億円の赤字)。中間配当は、これまで「未定」としていた分を1株25円に決め、年間の予想は50円とした。
株価は発表前の東証の取引で3246円(前日比−209円、−6.05%)だった。この日はアドバンテストや東京エレクトロンなど半導体株が売られ、日経平均は1110円安の4日続落。発表後の夜間のPTSでは、18時27分時点で3226円と、東証の終値を0.62%下回った(Yahoo!ファイナンス)。
この先は、6日(金)にTDnetに出る予定の決算説明会の資料と、東証での値動きが焦点になる。会社は、東芝の半導体事業、三菱電機のパワー半導体事業との統合の協議を続けていると、決算短信で改めて書いている。
数字で見る
| 今期の営業利益の予想 | 300億円 → 500億円(+66.7%)(業績予想の修正) |
|---|---|
| 今期の純利益の予想 | 290億円 → 450億円(+55.2%、前期は1584億円の赤字)(業績予想の修正) |
| 今期の売上高の予想 | 5100億円 → 5500億円(業績予想の修正) |
| 4〜9月の営業利益 | 175億円(前年同期比+128.5%)(決算短信) |
| SiCなど半導体素子の損益(4〜9月) | 44億円の赤字(前年同期は98億円の赤字)(決算短信) |
| 配当 | 中間25円、年間の予想50円(配当のお知らせ) |
| 株価(11/5) | 東証終値3246円(−6.05%、発表前)、PTS 3226円(18:27、終値比−0.62%)(株探・Yahoo!ファイナンス) |
次に見るポイント
- 11/6(金):決算説明会の資料をTDnetで公表予定(決算短信)
- 11/6(金):東証で決算を受けた最初の株価の反応
- 11/9(月):半期報告書の提出予定(決算短信)
- 12/4(金):中間配当25円の支払い開始予定(決算短信)
- 東芝・三菱電機とのパワー半導体の統合協議の行方
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出典
日向かなえ ・ 特集 18:50 ・ 2026年11月5日※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。









