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速報 | 企業・決算 | 2026年11月6日 14:52

三菱重工、純利益予想を4400億円に上げ3000億円の自社株買い 株は乱高下

三菱重工業(7011)は6日(金)13時30分、今期(2027年3月期)の純利益の予想を3800億円から4400億円に上げ、上限3000億円の自社株買いを発表した。株価は発表の2分後に2952円まで戻したが、13分後には2723円50銭まで売られ、14時半ごろは前日比約7%安の2840円台で推移している。

動画:日テレNEWS「【日経平均】約半年ぶり6万円割れ 一時4000円超安 AI投資懸念」(11月6日、相場全体の下げ) YouTube で見る

会社の発表によると、4〜9月の売上収益は2兆5233億円(前年同期比19.4%増)、事業利益は2493億円(45.3%増)、純利益は2033億円(76.9%増)だった。通期の予想は売上収益を5兆4000億円から6兆円に、事業利益を5400億円から6000億円に、純利益を4400億円に引き上げた。会社は理由として、発電などのエナジー部門と航空・防衛・宇宙部門の工事が順調に進んだことと、ガスタービン複合発電(GTCC)などの採算の改善を挙げている。前期の純利益3321億円からは32.5%の増益で、株探は4期連続の最高益予想をさらに上乗せしたと伝えている。

同時に、悪い知らせも1つ出た。2021年に納めた勿来・広野の石炭ガス化複合発電(IGCC)プラント(いずれも福島県)で、発電所を安定して動かすために今後一定の期間ごとに一部の部品を替える必要があると判断し、製品保証の費用675億円を7〜9月期に引き当てて損失に計上した。通期の予想にはこの費用も織り込み済みだという。自社株買いは上限1億2000万株(自己株式を除く発行済み株式の3.6%)・3000億円で、11月9日(月)から1年かけて東証で買い、買った株はすべて消却する。

株価の動きは荒い。前日の終値は3052円で、決算は取引時間中の13時30分に出た。株探によると13時32分に2952円の高値を付けた直後に売りが膨らみ、13時45分に2723円50銭(前日比10.8%安)まで下げた。13分ほどで228円50銭の幅を上下したことになる。この日は米国の中間選挙のあとの AI 関連株の売りが東京にも及び、日経平均は一時4000円を超えて下げた(日テレNEWS)。三菱重工の株価は3月2日の高値5208円から、この日の安値までで約48%下げている(株探・Yahoo!ファイナンス)。

業績を部門別に見ると、伸びの中心はエナジーだ。4〜9月のエナジー部門の事業利益は1451億円で、前年同期の808億円から約8割増えた。航空・防衛・宇宙も604億円から764億円へ26.5%増えた。データセンター向けの冷却やエネルギー管理の事業を含むインダストリアル・ソリューション部門も、67億円から148億円へ2倍強になった(決算短信、ヨリビケ計算)。

この先は、決算説明会で示される受注の動きと、IGCC の部品交換の費用がこれで収まるかが焦点になる。自社株買いは週明けの11月9日から始まる。ヨリビケでは、この日の値動きの理由を会社の決算の中身と相場全体の売りのどちらに求めるかについて、報道ではまだ確認できていない。

数字で見る

株価(11/6 14:28)2840円50銭(前日比約6.9%安)(株探・Yahoo!ファイナンス)
決算直後の高値・安値(11/6)2952円(13:32)/2723円50銭(13:45)(株探・Yahoo!ファイナンス)
前日の終値(11/5)3052円(株探・Yahoo!ファイナンス)
4〜9月の純利益2033億円(前年同期比+76.9%)(決算短信・株探)
今期の純利益の予想3800億円 → 4400億円(+15.8%)(業績予想の修正)
IGCC の製品保証の引当675億円(7〜9月期に計上)(会社の開示)
自社株買い上限3000億円・1億2000万株(3.6%)、11/9〜2027/11/8(会社の開示)
ヨリビケの見方675億円の引当がなければ、4〜9月の事業利益は単純計算で約3168億円になり、実際の2493億円より約27%多い(ヨリビケ計算)。お金の前受けにあたる「契約負債」は3月末の2兆1619億円から9月末の2兆5733億円へ4114億円増えた。客先から受け取った前受けのお金が半年で約19%増えたことになる(決算短信、ヨリビケ計算)。自社株買いの3000億円は、14時台の時価総額約9兆5800億円(株探)の約3.1%にあたる。純利益の予想4400億円に対する4〜9月の進み具合は46.2%で、下期に約2367億円(前年同期比9.0%増)を稼ぐ計画だ(ヨリビケ計算・株探)。

次に見るポイント

  • 11/6(金)15:30:大引けでどこまで戻すか(安値2723円50銭・前日終値3052円)
  • 11/9(月):自社株買いの取得が始まる(2027年11月8日まで、会社の開示)
  • 11/10(火):半期報告書の提出予定(決算短信)
  • 12/4(金):中間配当14円の支払い開始予定(決算短信)
  • 勿来・広野 IGCC の部品交換:引当の675億円で収まるか(会社は「一定期間毎」の交換と説明)

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動画:三菱重工 公式(DiscoverMHI)「三菱重工グラフNo.172 特集『新石炭時代の幕開け』IGCCプラント全景」(IGCC の設備) YouTube で見る

出典

神崎玲子 ・ 特集 14:52 ・ 2026年11月6日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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