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速報 | 日本株 | 2026年11月6日 18:51

三井不動産・東急不HD、決算後の夜間取引で6%台安 上期はともに減益

三井不動産(8801)と東急不動産ホールディングス(3289)は6日(金)15時30分、4〜9月の上期決算を発表した。どちらも減収減益で、通期の予想は据え置いた。三井不動産は自社株買いを200億円上乗せしたが、夜間取引(PTS)では両社とも東証の終値より6%台安い値がついている。

三井不動産の上期は、営業収益が1兆2154億円(前年同期比10.2%減)、事業利益が2247億円(8.8%減)、経常利益が1370億円(25.3%減)、純利益が1391億円(8.5%減)だった。会社は「前年同期の物件売却の反動等」による減益と説明している。中身を見ると、オフィスや商業施設の賃貸は109億円増益の995億円、ホテルや東京ドームの施設営業は7億円増益の240億円と、どちらも上期として過去最高だった。減ったのは物件を売る分譲で、275億円減益の967億円。投資家向けの物件の売却は、通期の契約の約90%が決まったとしている。

三井不動産は同時に、200億円の自社株買いを追加すると発表した(取得期間は11月9日〜2027年10月31日)。すでに実施した400億円と合わせて今期は600億円になり、配当(年間37円で変更なし)と合わせた総還元性向は56.0%の予定だ。株探によると、7〜9月の3か月だけの経常利益は20.2%増の475億円と増益だった。

東急不動産ホールディングスの上期は、売上高が5425億円(8.2%減)、営業利益が676億円(14.2%減)、経常利益が551億円(21.1%減)、純利益が330億円(37.0%減)。通期の予想(売上高1兆4000億円、営業利益1900億円、経常利益1610億円、純利益1000億円)と配当予想(年間50円)は変えていない。株探の集計では、7〜9月の経常利益は55.4%減の144億円で、通期の経常利益予想に対する上期の進み具合は34.3%と、過去5年の平均41.6%を下回った。

株価は6日の東京市場で、三井不動産が125.5円(7.22%)安の1612円、東急不動産HDが84円(6.31%)安の1247円で終えた。この日は日経平均が3643円安の全面安だった。決算発表のあとのPTSでは、Yahoo!ファイナンスの18時45分ごろの時点で三井不動産が1505円(終値比6.64%安)、東急不動産HDが1170円(6.17%安)。株探の17時30分時点でも、日経平均の構成銘柄のなかで値下がり率の2位が東急不動産HD(9.0%安)、3位が三井不動産(6.9%安)で、1位は前の日からロシア事業の問題が続くJTだった。夜間取引で売られた理由について、両社の発表や報道ははっきり示していない。

背景として、不動産株は前の日の5日(木)に大きく買われていた。みんかぶ(株探に配信)によると、米国の中間選挙で民主党が上下両院を制し、原油高がやわらいで金利が下がるとの見方から、三井不動産や三菱地所、住友不動産が上げた。金利の動きに敏感な業種で、1日で向きが変わった形だ。週明けは、PTSの値が日中の取引にどこまで出るかと、他の大手不動産の決算が注目点になる。

数字で見る

三井不動産 上期の経常利益1370億円(前年同期比−25.3%)。通期予想3150億円に対し43.5%(決算短信)
三井不動産 賃貸の事業利益995億円(+109億円、上期の過去最高。決算のお知らせ)
三井不動産 自社株買い200億円を追加、今期の合計600億円・総還元性向56.0%(11/6 発表)
東急不動産HD 上期の純利益330億円(−37.0%)。通期予想1000億円は据え置き(決算短信)
株価(11/6 終値)三井不動産 1612円(−7.22%)、東急不動産HD 1247円(−6.31%)(Yahoo!ファイナンス)
夜間取引(PTS)三井不 1505円(−6.64%)、東急不 1170円(−6.17%)(Yahoo!ファイナンス 18:45ごろ)。株探 17:30 は三井不 −6.9%、東急不 −9.0%
ヨリビケの見方通期の予想から上期の実績を引くと、下期に必要な経常利益は三井不動産が1779億円、東急不動産HDが1058億円になる(決算短信からヨリビケ計算)。株探の試算では、これは前年の下期より三井不動産で約37%、東急不動産HDで約36%多い。どちらも通期の利益を下期に大きく寄せた計画で、とくに東急不動産HDは上期の進み具合が34.3%と低い。三井不動産の追加の自社株買い200億円は、6日終値の時価総額4兆3414億円(Yahoo!ファイナンス)の約0.5%、今期の合計600億円は約1.4%にあたる(ヨリビケ計算)。東急不動産HDのPTSの1170円は、10月8日(木)の年初来安値1168円とほぼ同じ水準だ。

次に見るポイント

  • 11/9(月)東京市場:PTSの6%台安が日中の値に出るか
  • 11/9(月)から:三井不動産の追加の自社株買い(200億円)の取得開始
  • 11/11(水):東急不動産HDの半期報告書の提出予定(決算短信より)
  • 日米の長期金利:前の日に不動産株を押し上げた「金利低下」の見方が続くか

出典

白石ひかり ・ 特集 18:51 ・ 2026年11月6日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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