任天堂、上期の営業益49%増 通期予想は据え置き、下期は大きく減る計画
任天堂(7974)は5日(木)15時30分、4〜9月の決算を出した。営業利益は2165億円で前年同期より49.1%増えたが、通期の予想(営業利益3700億円)は変えなかった。株価は発表前の取引時間中に6.3%高の8880円で終えている。
決算短信によると、4〜9月の売上高は9660億円(前年同期比12.1%減)、営業利益は2165億円(49.1%増)、経常利益は3006億円(27.4%増)、純利益は2209億円(11.0%増)だった。Nintendo Switch 2 の本体は649万台、ソフトは2449万本売れた。売上が減ったのは本体の台数が前の年の発売直後より少ないためで、会社は営業利益が増えた理由に、売上に占めるソフトの割合が上がったことと、米国の関税(IEEPA に基づくもの)の還付を4〜6月に受けたことを挙げた。
通期の予想は5月8日の発表から変えず、売上高2兆500億円(11.4%減)、営業利益3700億円(2.7%増)、経常利益4300億円、純利益3100億円のままだ。中間配当は1株76円(前の年は42円)に決め、年間の予想162円(前期は219円)も変えなかったので、期末は差し引き86円になる。任天堂の配当は営業利益の40%を基準に計算する決まりで、中間配当もこの決まりで出た額だ。
株価は決算の前から上げていた。トレーダーズ・ウェブ(10時09分)は、米中間選挙の結果を受けてデータセンターへの規制が強まるとの見方からメモリーの値上がりが一服し、収益が良くなるとの期待で買われたと伝えた。昼刊で伝えた午前の上げのあとも高い水準を保ち、8880円(+527円)で取引を終えた。同じ日、日経平均は半導体株の売りで1110円安だった。
読み解きとして、上期の数字の強さと据え置いた予想を並べると、下期の計画の小ささが目立つ。株探の試算では、下期(10〜3月)の経常利益は1293億円と前年同期より57.8%少ない計算になり、7〜9月の3か月だけでも経常利益は945億円と前年同期より32.6%減った(株探)。上期の営業利益は関税の還付という一度きりの上積みも含んでいる。一方、9月末の棚卸資産(在庫)は8146億円で、3月末の5398億円から約51%増えた。決算短信は増えた理由を細かく書いていない。
この先は、年末商戦での本体とソフトの売れ方と、会社が予想を見直すかどうかが焦点になる。ソフトは10月の『Nintendo Switch Sports Resort』、11月の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、1月の『メトロイド ラヴェナス』を予定している。
数字で見る
| 4〜9月の営業利益 | 2165億円(前年同期比+49.1%)(決算短信) |
|---|---|
| 4〜9月の売上高 | 9660億円(-12.1%、海外の割合78.9%)(決算短信) |
| 4〜9月の経常利益・純利益 | 3006億円(+27.4%)・2209億円(+11.0%)(決算短信・株探) |
| Switch 2(4〜9月) | 本体649万台・ソフト2449万本(決算短信) |
| 通期の予想(据え置き) | 売上高2兆500億円・営業利益3700億円・純利益3100億円(決算短信) |
| 配当 | 中間76円(前年42円)、年間の予想162円(前期219円)(配当のお知らせ) |
| 株価(11/5 終値、発表前) | 8353円 → 8880円(+527円、+6.31%)(株探・Yahoo Finance) |
次に見るポイント
- 11/6(金)の取引:決算を受けた最初の株価の反応
- 11/6(金):半期報告書の提出予定(決算短信)
- 年末商戦(11〜12月):Switch 2 の本体とソフトの販売の伸び
- 2027年1月:『メトロイド ラヴェナス』の発売予定
- 2027年2月ごろ:10〜12月の決算と、通期予想を見直すか
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出典
御堂聡一 ・ 特集 15:50 ・ 2026年11月5日※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。









