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速報 | 企業・決算 | 2026年11月7日 11:00

OpenAI、評価額1.25兆ドルで110億ドル調達 当初の目標から縮小

米オープンAIが、評価額1.25兆ドル(約200兆円、1ドル=158円で計算)で110億ドル(約1.7兆円)の資金を受け取ったと、ブルームバーグが6日(金、米国時間)に報じ、ロイターなども伝えた。数週間で総額200億ドル(約3.2兆円)になる可能性があるが、当初は300億ドル(約4.7兆円)超を集める計画だったとされ、AI株の売りを受けて目標を下げた形だ。オープンAIの約13%を持つソフトバンクグループ(9984)は10日(火)に決算を発表する。

動画:CNBC Television「OpenAIは選挙結果に関わらずAIデータセンターへの投資を継続する、サラ・フライヤーCFOが明言」 YouTube で見る

ブルームバーグの報道を伝えたInvesting.comによると、オープンAIは新しい資金調達の第1段として110億ドルを受け取り、会社の評価額は1.25兆ドルになった。調達は今後数週間で総額200億ドルまで増える可能性がある。当初は300億ドル超を、評価額1.4兆ドル(約220兆円)で集めることを目指していたが、AI関連株が売られるなかで目標を引き下げたという。投資家の話として、当初の評価額の目標は1.5兆ドル(約240兆円)だったとする報道もある(ロイターの報道を伝えたUnite.AI)。オープンAIは3月に、評価額8520億ドル(約130兆円)で1220億ドル(約19兆円)の出資の約束を集めており、今回の評価額はそこから約47%高い。会社からの発表はまだ無く、ヨリビケでは報道で確かめた。

背景には、3日(火)の米中間選挙のあとのAI株の急落がある。Investing.comは、調達を始めたころからAIへの見方が変わり、投資家はデータセンターなどへの巨額の投資や、選挙のあとのデータセンター建設の障害を気にしていると伝えている。米国の半導体株の指数(SOX)は5日(木)に12%超下げ、6日(金)は4.2%上げて前日の下げの約3割を戻した(Yahoo Finance)。こうしたなか、オープンAIのサラ・フライヤー最高財務責任者(CFO)は米CNBCのインタビューで、選挙の結果にかかわらずAIのデータセンターへの投資を続けると述べた(CNBC Television)。

日本の株式市場でいちばん関係が深いのはソフトバンクグループ(SBG)だ。日経によると、SBGは10月1日(木)に100億ドルを払い込んで計300億ドルの追加出資を終え、オープンAIへの投資は累計646億ドル(約10兆円)、持ち分は約13%になった。そのSBG株は6日に431円(10.83%)安の3549円で終え、取引時間中には年初来安値を更新した(財経日報、終値はYahoo!ファイナンスで確認)。10月29日(木)の終値4765円から、5営業日で約25%下げたことになる(ヨリビケ計算)。なお、今回の110億ドルにはSBGと中東の投資会社MGXも加わったと報じられているが、ヨリビケでは確認できていない。

読み解きとして、今回の評価額は「上がった」とも「下がった」とも言える。3月と比べれば約47%高いが、会社が狙っていた1.4兆〜1.5兆ドルには届かなかった。仮にSBGの持ち分が約13%のままなら、1.25兆ドルの評価額で約1625億ドル(約26兆円)にあたり、累計の投資額646億ドルの約2.5倍になる(ヨリビケ計算。実際の持ち分は今回の調達で薄まる可能性がある)。評価額は3月より上がっているのに、SBG株はこの1週間で大きく下げた。SBG株の下げは、オープンAIの値打ちが下がったからというより、AI関連株全体の売りと同じ流れの中にある、と読める。

この先は、10日(火)のSBGの決算で、オープンAIへの投資の評価がどう決算に表れるか、新しい調達の評価額をどう扱うかが焦点になる。同じ10日の日本時間夜には米10月の消費者物価指数(CPI)が出る。オープンAIの残りの約90億ドル(約1.4兆円)が予定どおり数週間で集まるかどうかも、AIへの投資マネーの勢いを測る目安になる。集まれば、AIの投資の資金が細ってはいないことを示す材料に、遅れれば、選挙のあとの慎重な見方が強まっている材料になる、という関係にある。

数字で見る

今回の調達(第1段)110億ドル(約1.7兆円)、評価額1.25兆ドル(約200兆円)(ブルームバーグ報道、Investing.com・ロイター)
調達の予定額数週間で総額200億ドル(約3.2兆円)の可能性(同)
当初の目標300億ドル超・評価額1.4兆ドル(ブルームバーグ報道)/評価額1.5兆ドルとの報道も(ロイター)
前回(2026年3月)評価額8520億ドルで1220億ドル(Investing.com、Unite.AI)
SBGの投資累計646億ドル(約10兆円)・持ち分約13%(10/1時点、日経)
SBG株 終値(11/6)3549円(−431円、−10.83%)、年初来安値を更新(財経日報、Yahoo!ファイナンス)
SBGの決算発表11/10(火)(財経日報)
ヨリビケの見方1.25兆ドルの評価額は、3月の8520億ドルから約47%高い一方、当初狙った1.4兆ドルからは約11%低い(ヨリビケ計算)。SBGの持ち分が約13%のままとして当てはめると約1625億ドル(約26兆円)で、累計の投資額646億ドルの約2.5倍。評価額が3月より上がった週に、SBG株は10月29日から5営業日で約25%下げており、株価はオープンAIの評価よりもAI株全体の売りに強く引っぱられている。

次に見るポイント

  • 11/10(火):ソフトバンクグループの決算。オープンAIへの投資の評価と、新しい評価額の扱い
  • 11/10(火)日本時間夜:米10月の消費者物価指数(CPI)。米金利とハイテク株の見方に影響
  • 今後数週間:オープンAIの調達の残り約90億ドルが集まり、総額200億ドルに届くか

出典

桐生レオン ・ 特集 11:00 ・ 2026年11月7日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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