ローム、上方修正の翌日に一時21%安 7〜9月の利益が予想の半分
ローム(6963)の株価が6日(金)、一時前日比21.30%安の2554円50銭まで下げ、2月以来およそ9か月ぶりの安値を付けた。前日5日(木)の引け後に今期の営業利益の予想を300億円から500億円に上げたが、7〜9月の3か月の営業利益は79億円と、市場予想(約160億円、フィスコ)の半分ほどにとどまった。
5日の記事で伝えた上方修正の、東証での最初の反応である。日経によると、ロームは10時15分に2554円50銭まで売られ、下げ率は21.30%。Yahoo!ファイナンスの日中の安値も同じ2554.5円で、2026年2月18日(安値2481.5円)以来の安さだった。13時30分時点でも2719円(−16.24%)と、大きな下げが続いている。
売られた理由として、フィスコは7〜9月の数字を挙げる。4〜9月の営業利益175億円のうち、4〜6月が96億円、7〜9月が79億円。7〜9月は前年同期より5.3%増えたが、前の3か月からは減った。市場予想はフィスコが約160億円、Investing.com が156億円と伝えており、どちらで見ても半分ほどだった。Investing.com は、7〜9月に200億円近くを見込む声もあったとしている。
会社の説明として Investing.com が伝えるところでは、在庫に関わる会計上の費用の増加、在庫の評価損、メモリーの値上がり分を客先への値段に転嫁するのが遅れたことで、前の3か月と比べて約100億円の下押しがあった。通期500億円の達成には、下期(10〜3月)に上期より150億円多い利益が要る計算で、会社は SiC(炭化ケイ素)の製造の歩留まりの改善を鍵に挙げているという。
相場全体の売りも重なった。この日の日経平均は一時4300円を超える下げとなり、半導体や AI 関連の株が広く売られた。フィスコは、上方修正後の通期予想も直近の市場の期待には届いていないとみられ、地合いの悪さで反応が強まったとしている。前日の営業利益の上方修正は、市場がすでに織り込んでいた水準を下回った、という受け止めだ。
この先は、下期の四半期ごとの利益が計画どおり積み上がるかが焦点になる。次の数字は10〜12月期の決算で出る。会社は東芝の半導体事業、三菱電機のパワー半導体事業との統合の協議も続けている(決算短信)。
数字で見る
| 安値(11/6) | 2554円50銭(−21.30%、10:15)(日経・Yahoo!ファイナンス) |
|---|---|
| 株価(11/6 13:30時点) | 2719円(前日比−16.24%)(Yahoo!ファイナンス) |
| 前日の終値(11/5) | 3246円(決算発表の前)(株探・Yahoo!ファイナンス) |
| 7〜9月の営業利益 | 79億円(前年同期比+5.3%、4〜6月は96億円)(決算短信・フィスコ) |
| 7〜9月の市場予想 | 約160億円(フィスコ)/156億円(Investing.com) |
| 今期の営業利益の予想 | 300億円 → 500億円(11/5 業績予想の修正) |
| 下期に要る営業利益 | 約325億円(500億円−上期175億円、ヨリビケ計算) |
次に見るポイント
- 11/6(金)15:30:大引けでどこまで戻すか(安値2554円50銭・前日終値3246円)
- 11/9(月):半期報告書の提出予定(決算短信)
- 12/4(金):中間配当25円の支払い開始予定(決算短信)
- 次の四半期決算(10〜12月期):四半期の営業利益が160億円前後まで戻るか
- 東芝・三菱電機とのパワー半導体の統合協議の行方
関連する動画
出典
- ローム「2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年11月5日、TDnet)
- ローム「業績予想の修正に関するお知らせ」(2026年11月5日、TDnet)
- ローム「FY2026 1H 決算説明会」資料(2026年11月5日、TDnet)
- 日本経済新聞「ローム株価急落、一時21%安 27年3月期上振れでも市場予想下回る」(2026年11月6日)
- フィスコ「ローム---大幅続落、7-9月期業績は市場予想を大きく下振れ」(Yahoo!ファイナンス、2026年11月6日)
- Investing.com「ロームの第2四半期営業利益は79億円、市場予想を下回る」(2026年11月5日)
- Yahoo!ファイナンス ローム(6963)株価
御堂聡一 ・ 特集 13:49 ・ 2026年11月6日※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。









