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速報 | 企業・決算 | 2026年11月4日 12:50

三井物産・丸紅、純利益予想を上げても株は4%安 商社株そろって売り

三井物産は4日(水)12時、今期(2027年3月期)の純利益の予想を9200億円から1兆500億円に上げた。丸紅も11時に5800億円から6300億円に上げ、年間配当を10円増やして125円にした。どちらも市場予想を上回ったが、12時31分の株価は三井物産が3.8%安、丸紅が4.0%安で、同じ時刻のTOPIXの下げ(2.86%)より大きかった(株探)。

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三井物産が発表した4〜9月期の純利益は5748億円で、前年同期より35.7%多かった(会社の決算短信)。通期の予想は1兆500億円で、従来より1300億円(14.1%)上げ、前期比では25.9%の増益になる。日経によると、金融情報会社QUICKがまとめた市場予想の平均は1兆171億円で、これを上回った。年間配当の予想140円は変えていない。丸紅の4〜9月期の純利益は3380億円(10.6%増)で、通期の予想を6300億円(前期比15.8%増)に上げた。市場予想の平均6202億円(QUICK、日経)を上回り、配当は累進配当(利益の伸びに合わせて増やし、減らさない方針)に沿って115円から125円にした(会社の発表)。

株価は朝のうちは高かった。三井物産は4970円、丸紅は4891円と、いずれも2日(月)の終値より1%あまり高く始まった。その後は相場全体と一緒に下げ、12時31分には三井物産が4729円(−3.82%)、丸紅が4628円(−4.00%)になった(株探)。三菱商事も4552円(−4.61%)で、Yahoo!ファイナンスの12時30分の値では住友商事が4.2%安、伊藤忠商事が2.5%安と、大手の商社株がそろって下げている。同じ12時31分の日経平均は2670円安(−4.23%)、TOPIXは2.86%安だった(株探)。

予想を上げた理由は、どちらも資源の値上がりだ。日経によると、三井物産は7つの事業のうち5つで計画を上げ、銅・鉄鉱石・原油などが好調で、前年より円安なことも利益を押し上げる。丸紅は銅・原料炭・アルミの値上がりと化学品の改善を挙げている。ところが4日の昼は、その追い風が逆を向いた。米国の中間選挙の開票でAI・半導体の株が売られ、日経によると白金が約1年ぶりの安値をつけ、銅などの商品の先物にも売りが広がった。ニューヨークの銅の先物は日本時間12時38分に1.6%安(Yahoo Finance、CNBC)。円も1ドル158円70銭台から157円50銭台まで上がった(フィスコ、日経)。

商社の決算はこのあとも続く。三菱商事は4日の取引時間中に決算を出す予定だ(フィスコ)。住友商事は2日に純利益の予想を6700億円に上げたが、その日の株価は一時5%安だった(ヨリビケの11/2の記事)。日経によると、丸紅の大本晶之社長は会見で、10月からの下半期の計画は控えめに見ており、資源の値段が今の水準なら約150億円、ほかの事業でも計約100億円の上振れの余地があると述べた。

この先は、資源の値段と円相場が予想の前提とどれだけずれるかが見どころになる。今夜(日本時間)は米国のADP雇用統計とISM非製造業景況指数、6日(金)には10月の米雇用統計が出る(フィスコ)。商社の株は相場全体の動きにも引っぱられるため、大引けでTOPIXとの差がどうなるかも見ておきたい。

数字で見る

三井物産 通期の純利益予想9200億円 → 1兆500億円(+14.1%、前期比+25.9%)、市場予想1兆171億円(会社の決算短信、株探、日経)
三井物産 4〜9月期の純利益5748億円(前年同期比+35.7%)、年間配当予想140円は据え置き(会社の決算短信)
丸紅 通期の純利益予想5800億円 → 6300億円(+8.6%、前期比+15.8%)、市場予想6202億円(会社の決算短信、株探、日経)
丸紅 4〜9月期の純利益・配当3380億円(+10.6%)、年間配当 115円 → 125円(会社の発表)
株価(11/4 12:31、株探)三井物産 4729円(−3.82%)、丸紅 4628円(−4.00%)、三菱商事 4552円(−4.61%)。始値は三井物産4970円・丸紅4891円
ほかの商社(11/4 12:30、Yahoo!ファイナンス)住友商事 −4.2%、伊藤忠商事 −2.5%
相場全体(11/4 12:31、株探)日経平均 6万411円(−2670円、−4.23%)、TOPIX 3817.97(−2.86%)。銅先物 −1.6%(12:38、Yahoo Finance・CNBC)
ヨリビケの見方予想の上げ方と株価の動きを並べると、ずれがはっきりする。市場予想と比べた上振れは三井物産が約3.2%(1兆500億円÷1兆171億円)、丸紅が約1.6%(6300億円÷6202億円)。上半期で通期予想の何割を稼いだかは、三井物産が約55%(5748億円÷1兆500億円)、丸紅が約54%(3380億円÷6300億円)で、どちらも半分を超えている。それでも12時31分の下げは三井物産3.82%、丸紅4.00%で、TOPIXの2.86%より約1ポイント大きかった。決算を出していない三菱商事も4.61%下げており、この日の値動きは1社ごとの決算より、資源の値段と円相場が同じ時間に逆を向いたことと重なっている(ヨリビケ計算)。12時31分の株価で見た配当利回りは、三井物産が約2.96%(140円÷4729円)、丸紅が約2.70%(125円÷4628円)。

次に見るポイント

  • 11/4(水)取引時間中:三菱商事の決算と通期予想(フィスコ)
  • 11/4(水)15:30 大引け:商社株の下げがTOPIXと比べてどこまで残るか
  • 11/4(水)夜(日本時間):米国のADP雇用統計・ISM非製造業景況指数(フィスコ)
  • 11/6(金)22:30(日本時間):10月の米雇用統計
  • 銅・鉄鉱石の値段と円相場:会社が予想の前提にした水準からのずれ

出典

桐生レオン ・ 特集 12:50 ・ 2026年11月4日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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