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ヨリビケ
朝刊 | 米国

NYダウ652ドル安、8月20日以来の下げ幅 原油高で景気敏感株と航空株に売り

23日の米国市場で、ダウ平均は652.82ドル(1.23%)安の5万2215.16ドルと反落した。NY原油が約4%上がり、建機のキャタピラーやカードのアメリカン・エキスプレスなど景気に左右されやすい銘柄や航空株が売られた。S&P500は0.52%安、ナスダック総合指数は0.21%安で、3つの指数の中でダウの下げがいちばん大きかった。

桐生レオン ・ 朝刊 05:31 ・ 2026年10月24日
動画:Bloomberg Television「SpaceX Shakes Up Telecom Stocks | Closing Bell」(23日の米国市場の引け) YouTube で見る
NYダウ 終値(10/23)
52,215ドル
▼652.82(−1.23%)

CNBC と株探(みんかぶ)の終値で、ダウ平均は5万2215.16ドル、S&P500は39.75ポイント安の7623.68、ナスダック総合指数は53.52ポイント安の2万5955.34だった。株探によると、ダウは取引時間中に一時800ドルを超えて下げた(Yahoo Finance の安値は5万2055.10ドル)。652.82ドルの下げ幅は8月20日(703.8ドル安)以来、約2か月ぶりの大きさ(Yahoo Finance の終値からヨリビケ計算)。株価の振れ幅への警戒を示すVIX(恐怖指数)は19.45と、前日の19.03から上がった(CNBC・Yahoo Finance)。

ダウを押し下げたのは、AI関連ではなく景気に左右されやすい銘柄だった。株探によると、産業・一般消費財・金融が指数の重しになった。アメリカン・エキスプレスは3.68%安の313.22ドル。株探によると、決算でカードの利用額などが市場予想に届かず、世界の従業員の5%を減らす計画も示した。CNBC は、同社がこの人員削減を「AIへの備え」と説明したと伝えている。キャタピラーは2.42%安、ゴールドマン・サックスは1.75%安、ホーム・デポは2.41%安だった(CNBC・Yahoo Finance)。前日に買われたコカ・コーラも2.76%安と、守りの銘柄にも売りが出た。

原油高は業種ごとに明暗を分けた。燃料費が重くなる航空大手は、デルタ航空が3.13%安、ユナイテッド航空が3.99%安、アメリカン航空が3.89%安で、航空株のETF(JETS)も2.50%安(CNBC・Yahoo Finance)。一方、石油大手のシェブロンは2.88%高の233.21ドル、エクソンモービルは2.79%高の183.21ドル。CNBC によると両社は最高値を付け、終値でもこれまでの最高を上回った(Yahoo Finance の終値でヨリビケ確認)。原油とは別に、スペースXが全米で8万か所以上の携帯電話の基地局の確保に向けて交渉していると伝わり(CNBC によるとブルームバーグの報道。株探も同じ内容を伝えた)、AT&Tが7.96%安、TモバイルUSが7.71%安と通信株も売られた。基地局を貸すクラウン・キャッスルは9.06%高だった。

週明け26日(月)の東京市場では、原油高の影響の出方が業種によって分かれるかが焦点になる。一般に、燃料費が重くなる空運や、原油を原料に使う化学には逆風になりやすく、原油の値上がりで在庫の評価が上がりやすい石油元売りや、資源の権益を持つ商社には追い風になりやすい。シカゴの日経平均先物は6万2675円と、23日の日経平均の終値をわずかに下回る水準で終えた(5本目の記事)。

ダウ平均は週間では16日の終値(5万2002.41ドル)から0.41%上げて終えた(CNBC・Yahoo Finance)。来週はダウの採用銘柄の決算が続き、株探の予定では27日(火)にコカ・コーラ、29日(木)にキャタピラー、30日(金)にシェブロンが決算を出す(いずれも米国時間)。原油高で費用が膨らむ企業と、利益が増える企業の差が数字に表れるかが見どころになる。

数字で見る

ダウ平均(10/23 終値)52,215.16ドル(−652.82ドル、−1.23%。CNBC・株探・Yahoo Finance)
S&P500/ナスダック総合7,623.68(−0.52%)/25,955.34(−0.21%)(CNBC・株探)
ダウの取引時間中の下げ一時800ドル超安(株探)/安値 52,055.10ドル(Yahoo Finance)
アメックス/キャタピラー313.22ドル(−3.68%)/687.00ドル(−2.42%)(株探・CNBC・Yahoo Finance)
航空大手(10/23)デルタ −3.13%/ユナイテッド −3.99%/アメリカン −3.89%(CNBC・Yahoo Finance)
石油大手(10/23)シェブロン 233.21ドル(+2.88%)/エクソンモービル 183.21ドル(+2.79%)(CNBC・Yahoo Finance)
ダウ平均の週間騰落+0.41%(10/16 52,002.41ドル → 10/23。CNBC・Yahoo Finance からヨリビケ計算)
ヨリビケの見方下げ率はダウの1.23%に対してナスダックは0.21%と、ダウの下げがおよそ6倍だった。S&P500の11業種(業種別ETF)で上げたのはエネルギー(+2.60%)・情報技術(+0.49%)・不動産(+0.12%)の3つだけで、生活必需品(−1.92%)・通信サービス(−1.78%)・一般消費財(−1.66%)など8つが下げた(CNBC・Yahoo Finance の終値からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 26日(月)9:00 東京市場の寄り付き:空運・化学と、石油元売り・商社の値動きの差
  • 27日(火)コカ・コーラ、29日(木)キャタピラー、30日(金)シェブロンの決算(米国時間、株探の予定)
  • 27〜28日(火・水)FOMC:結果は日本時間29日(木)午前3時
この話題を伝えた動画今日の1分朝刊(10/24)桐生レオン

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。