ニデック、一時1749円で約10年ぶり安値 報告書の詳細は20日開示へ
ニデック(6594)の株価は19日9時1分に1749円まで下げ、日経によると2016年以来約10年ぶりの安値をつけた。その後は下げ幅を縮め、大引けは前週末比11円(0.61%)安の1789円だった。役員責任調査委員会が歴代5人の社長を含む9人に損害賠償責任を認めた報告書の詳しい内容は、20日をめどに開示される予定。
御堂聡一 ・ 夕刊 16:12 ・ 2026年10月19日ニデックは寄り付き直後の9時1分に1749円(51円安)まで下げて年初来安値を更新し、前引けは1776円だった。後場は13時55分に1803円と前週末の終値を上回る場面もあり、大引けは1789円で、安値から40円戻した(株探・Yahoo!ファイナンス)。出来高は約544万株だった。株式分割を調整した過去の月ごとの値動き(Yahoo Finance)では、1749円を下回ったのは2016年4月が最後で、日経の「約10年ぶり」と合う。
背景は16日の開示だ。ニデックは、会計不正を受けて3月に外部の弁護士ら3人で設けた役員責任調査委員会から報告書を受け取ったと発表した。共同通信によると、委員会は創業者の永守重信氏、小部博志氏、吉本浩之氏、関潤氏、岸田光哉氏の歴代5社長を含む計9人について、職務の執行で任務を怠ったとして損害賠償責任を認めた。ニデックは「損害賠償請求等の必要な法的措置を検討し、速やかに対応する」とコメントした。19日は16時時点で、16日の開示の英語版のほかに新たな適時開示はなかった(TDnet・株探)。
株価の下げは今回が初めてではない。ロイターによると、監査法人が2026年3月期の有価証券報告書について「意見不表明」としたことで、10月1日にも上場廃止のリスクが意識されて年初来安値をつけた。株価は9月24日の年初来高値2941円から1か月足らずで大きく下げている(株探・Yahoo!ファイナンス)。上場を維持できるかは、監査意見の取得を含めた今後の手続きが焦点になる。
ニデックは精密小型モーターや車載・産業用のモーターを手がけ、時価総額は19日の終値で約2兆1335億円(株探)。今回の認定は責任の有無を示したもので、損害の額はまだ示されていない。報告書の中身によっては、請求の相手や金額、経営体制の見直しが次の論点になり、大株主として非公開化の検討を求めているオアシス(ロイター)の対応にも関わる。
この先は、20日に開示される報告書で、不正の経緯や損害の範囲がどこまで示されるかが焦点になる。あわせて、監査意見の取得と上場維持の判断に向けた動きも見たい。
数字で見る
| ニデック 安値(10/19 9:01) | 1,749円(前週末比 −51円、−2.83%)、約10年ぶり安値(日経) |
|---|---|
| ニデック 終値(10/19 15:30) | 1,789円(−11円、−0.61%) |
| ニデック 高値(10/19 13:55) | 1,803円(株探) |
| 年初来高値(9/24) | 2,941円(株探・Yahoo!ファイナンス) |
| 賠償責任を認めた人数(10/16 調査委) | 9人(歴代5社長を含む、共同・ロイター) |
| 報告書の詳しい内容の開示 | 10/20 をめど(共同通信) |
| 時価総額(10/19 終値) | 約2兆1335億円(株探・Yahoo!ファイナンス) |
次に見るポイント
- 20日(火)役員責任調査委員会の報告書の詳しい内容の開示
- 監査意見の取得に向けた動き
- 東証による上場維持の判断に向けた動き
出典
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