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朝刊 | 決算

GM6.8%安、200億ドル自社株買いでも 通期見通しの中間値は据え置き

米ゼネラル・モーターズ(GM)の株価は20日、6.84%安の77.09ドルで終えた。7〜9月期は市場予想を上回り、新たに200億ドルの自社株買いも決めたが、通期の利益見通しは幅を狭めただけで中間値は変わらなかった。ヨリビケの計算では、200億ドルは時価総額の約3割にあたる。

日向かなえ ・ 朝刊 05:29 ・ 2026年10月21日
GM6.8%安、200億ドル自社株買いでも 通期見通しの中間値は据え置き
画像:ヨリビケ(AI生成)
GM 終値 77.10ドル(10/20)
-6.8%
新たに200億ドルの自社株買い

会社が20日に発表し、米証券取引委員会(SEC)に届け出た資料によると、7〜9月期の売上高は500億1500万ドル(前年同期比2.9%増)、調整後の営業利益(EBIT)は41億600万ドル(21.6%増)、調整後の1株利益は3.70ドルだった。24/7 Wall St.によると、市場予想は1株利益3.63ドル、売上高487億6000万ドルで、いずれも上回った。1月に決めた60億ドルの自社株買いを終え、期限のない200億ドルの枠を新たに設けた。

それでも株価は下げた。2026年の調整後EBITの見通しは145億〜155億ドルで、従来の140億〜160億ドルから幅を狭めたが、中間値は150億ドルのまま。調整後の1株利益の見通しも12.75〜13.75ドルと、中間値は13.25ドルで変わらない(同社発表)。株探は「通期ガイダンスが物足りなかった模様」とし、中国の合弁会社からの利益が60%減の3200万ドルになったことも挙げた。ブルームバーグは、バーラCEOが逆風の強まりを警戒したと報じた。24/7 Wall St.によると、会社はメモリーの半導体を含む原材料の値上がりが、従来の見込みの上限になるとみている。

米国の販売は減った。GMの資料では、7〜9月の米国の新車販売は業界全体で417万4000台と前年同期より1.3%少なく、GMは67万1000台で5.5%減った。米国での占有率は16.8%から16.1%に下がった。株探によると、北米では燃料高と金利の上昇で安いモデルの需要が落ちる一方、利幅の大きい大型SUVやピックアップ・トラックは底堅い。

米国の新車市場は、日本の自動車大手にとっても大きな市場だ。20日の米国市場では、トヨタ自動車の米国預託証券(ADR)は約1.3%上げ、フォードは0.3%ほど下げた(CNBC・Nasdaq)。GMの下げは、会社ごとの見通しへの反応が中心だったといえる。メモリーの値上がりが車のコストに響くという話は、半導体の値上がりが自動車という別の業種に広がる例でもある。

この先は、米国の自動車の決算が続く。テスラは21日(米国時間)の取引終了後に決算を出す。日本の自動車大手もこれから7〜9月期の決算を発表し、米国の販売と価格、原材料のコストの見方が焦点になる。

数字で見る

GM 終値(10/20)77.09ドル(−5.66ドル、−6.84%、株探・CNBC)
売上高(7〜9月期)500億1500万ドル(前年同期比 +2.9%、同社発表)
調整後EBIT/調整後1株利益41億600万ドル(+21.6%)/3.70ドル(市場予想 3.63ドル、24/7 Wall St.)
2026年の調整後EBIT見通し145億〜155億ドル(従来 140億〜160億ドル、中間値 150億ドルで同じ)
新しい自社株買いの枠200億ドル(期限なし、同社発表)
発行済み株式数8億4900万株(9/30時点、2023年末は12億株)
米国の占有率(7〜9月)16.1%(前年同期 16.8%、同社発表)
ヨリビケの見方200億ドルの自社株買いは、時価総額(8億4900万株×77.09ドル=約654億ドル)の約31%にあたる。発行済み株式数は2023年末の12億株から9月末の8億4900万株へ、すでに約29%減っている(会社の数字からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 21日(米国時間、日本時間22日朝)テスラの決算:米国の電気自動車の需要と価格
  • 21日(水)東京市場で、トヨタなど自動車株の反応
  • これから発表される日本の自動車大手の決算:米国の販売と原材料のコスト
この話題を伝えた動画今日の1分朝刊(10/21)日向かなえ

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。