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GMO、正午の期限後に攻撃者が顧客情報の一部掲載か 株価は上げから下げに

GMOインターネットグループ(9449)への不正アクセスで、攻撃者を名乗る者が期限とした27日(火)正午を過ぎ、ネット上に顧客のものとする個人情報の一部を載せたと、共同通信が複数のセキュリティー関係者の話として伝えた。GMOは真偽について「コメントを差し控える」としている。株価は午前に一時4%高まで上げたが、後場は前日終値を下回った。

桐生レオン ・ 特集 13:55 ・ 2026年10月27日
動画:テレ東BIZ「GMO不正アクセス ランサムウエア攻撃予告 顧客情報公開も 顧客に電源切断呼びかけ」(10月27日) YouTube で見る

共同通信によると、攻撃者とみられる声明が27日にネット上で公開され、GMOが交渉に応じていないとして、顧客のものとする個人情報の一部が掲載された。NHKは、ハッカー集団が正午過ぎに新たな声明を出し、1人の個人情報を公開したと伝えている。セキュリティ対策Labによると、声明は分析を終えた情報を毎日12時に順に公開するとし、全件の公開には「数年かかる」と主張している。掲載された情報が本物か、実際に侵入した者と同じかは確かめられていない。共同通信によると、セキュリティー関係者は、攻撃者のものとみられるサイトを開くと個人情報を集められたり不正アクセスを受けたりするおそれがあるとして、閲覧しないよう呼びかけている。

GMOは期限直前の11時59分時点の第9報で、利用者から預かったパソコンを社内のホワイトハッカーチームが調べており、解析を終えた端末からはランサムウェアを含むマルウェアは見つかっていないと公表した。ただし解析は続いていて、すべての端末の安全を確かめたわけではないとしている。ランサムウェアの被害に遭った利用者には、同じ性能の新しいパソコンを用意する。トレンドマイクロなどのセキュリティ企業やAI企業から協力の申し出があり、内容を調整中だという。要求には応じない方針も改めて示し、支払っても取られた情報の削除や不正利用の防止は保証されないと説明した。

経緯を整理すると、21日(水)未明にサービスを止め、同じ日に脅迫メール(約80億円の要求)を受け取った(第9報)。24日(土)には利用者全員への一律5000円の見舞金と、不正取引による損失の補償を決め、政府に「能動的サイバー防御」の適用を求めた。26日(月)夜の第7報で、27日正午に顧客情報の公開とランサムウェア攻撃を行うとの予告を受けたと公表していた。影響の可能性があるサーバーは2万6739件。

株価は期限をはさんで向きが変わった。GMOインターネットグループは前日比70円高の3249円で始まり、10時13分に3307円(4.0%高)まで上げたが、後場は前日終値の3179円を下回り、13時33分時点で3091円(88円安、2.8%安、株探)。Yahoo!ファイナンスでは13時43分に3040円まで下げた。上場子会社のGMOインターネット(4784)も9時1分の435円(4.1%高)から、13時30分に409円まで下げた。日経平均が前場を1191円高で終えた日に、GMOの2銘柄は逆の動きになった。26日(月)には9449が前週末比15.7%安の3179円で取引を終えている。

この先は、攻撃者を名乗る者が予告した「毎日12時」の追加公開が続くか、GMOが掲載情報の真偽と影響の範囲をどこまで明らかにするかが焦点になる。日程では、見舞金5000円と代替サービスの案内が30日(金)まで、不正取引の損失補償の申請方法の案内が11月6日(金)まで。補償の総額が業績にどう響くかは、株探によると11月13日(金)予定の決算発表で見えてくる。

数字で見る

攻撃者を名乗る者が示した期限10月27日(火)正午
期限後の動き顧客のものとする個人情報の一部を掲載(共同通信、真偽は未確認)
GMOの答え「コメントを差し控える」(共同通信)、要求には応じない(第9報)
預かった端末の解析解析済みの端末からマルウェアは見つからず(第9報、11:59時点)
9449 の高値3307円(10:13、前日比+4.0%)
9449 の後場3091円(13:33、前日比−2.8%、株探)
9449 の前日終値3179円(10/26、前週末比−15.7%)
ヨリビケの見方GMOインターネットグループの株価は、期限前の高値3307円(10:13)から13時33分の3091円まで6.5%下げた。23日(金)の終値3769円と比べると2営業日で18.0%安く、発行済み株式数(1億734万9121株)で計算すると、時価総額は約728億円減った(ヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 10月28日(水)以降の毎日12時:攻撃者を名乗る者が追加の公開を予告。GMOが真偽を明らかにするか
  • 10月30日(金)まで:見舞金5000円と代替サービスの案内
  • 11月6日(金)まで:不正取引の損失補償の申請方法
  • 11月13日(金)予定:GMOインターネットグループの決算発表(株探)。補償の費用の扱い
  • 預かった端末の解析の結果と、政府の「能動的サイバー防御」の判断

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動画:FNNプライムオンライン「攻撃者から80億円要求 GMO熊谷社長『応じず』」(10月27日) YouTube で見る

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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