日本取引所、上期の純利益66%増 1株を2株に分割、最低投資額は半分に
東証などを運営する日本取引所グループ(JPX、8697)は27日(火)正午、4〜9月期の決算を発表した。純利益は前年同期比65.6%増の572億円。あわせて、2027年4月1日に1株を2株に分割すると決めた。後場の株価は前日比1%ほど安い水準で動いている。
日向かなえ ・ 特集 12:48 ・ 2026年10月27日決算短信によると、4〜9月期の営業収益は1310億円(前年同期比46.7%増)、営業利益は846億円(同65.1%増)、純利益は572億円(同65.6%増)だった。通期の計画(純利益1050億円、9月24日に公表)は据え置き、上期だけで計画の54.5%に達した。配当は中間41円を決め、年間82円の予想も変えていない。
伸びたのは、株の売り買いが増えるほど入ってくる収入だ。現物株の取引料は422億円で前年同期より74.3%増え、売買を最後まで決済する子会社(日本証券クリアリング機構)の清算関連収益も79.5%増の413億円になった。一方、日経平均先物の取引料は0.8%減、TOPIX先物は0.4%増とほぼ横ばいで、伸びは現物株の売買に集中している。JPXは通期の計画の前提を、株券などの1日平均の売買代金11兆円としている。
株式分割は、2027年3月31日(水)時点の株主の持ち株を1株につき2株にする。目的は「個人投資家が投資単位の引き下げを期待する声が多い」ため、と会社は説明している。株は100株単位で売買するので、今の株価(約2170円)なら最低でも約22万円が要るが、分割後は単純計算で約11万円になる。2027年3月期の期末配当は分割の前の株数が基準なので、この期末に受け取る額は分割の影響を受けない。同じ日に、発行済み株式の0.92%に当たる自社株948万6700株を11月10日(火)に消却することも決めた。
取引所の収入は、売買の量だけでなく、上場している会社の数や時価総額でも決まる。上場関連収益は16.4%増の92億円で、うち新規・追加上場料は55.0%増えた。相場の情報や指数のビジネスによる情報関連収益も15.7%増の188億円だった。株価の上昇と売買の膨らみが、取引所のほぼすべての収入を押し上げた形だ。
この先の注目は、7〜9月期の勢いが下期も続くかどうかだ。7〜9月期だけの純利益は276億円で、4〜6月期の296億円をわずかに下回った。11月13日(金)に半期報告書を出し、中間配当は12月1日(火)から支払う。市場全体では、29日(木)未明の FOMC、30日(金)の日銀の決定と東京エレクトロン・キオクシアの決算が、売買代金を左右する材料になる。
数字で見る
| 営業収益(4〜9月期) | 1310億円(前年同期比+46.7%) |
|---|---|
| 純利益(4〜9月期) | 572億円(+65.6%)、通期計画の54.5% |
| 現物株の取引料(4〜9月期) | 422億円(+74.3%) |
| 清算関連収益(4〜9月期) | 413億円(+79.5%) |
| 通期計画(据え置き) | 純利益1050億円、年間配当82円 |
| 株式分割 | 1株→2株(基準日 2027/3/31、効力 2027/4/1) |
| 株価(10/27 12:45) | 2168円(前日比−1.19%) |
次に見るポイント
- 10月29日(木)未明(日本時間):FOMC の結果
- 10月30日(金):日銀の金融政策決定会合、東京エレクトロン・キオクシアの決算
- 11月10日(火):JPX の自社株948万6700株の消却
- 11月13日(金):JPX の半期報告書、12月1日(火):中間配当41円の支払い開始
- 2027年3月31日(水):株式分割の基準日(効力は2027年4月1日)
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