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速報 | 米国株 | 2026年10月31日 07:53

米サンディスク13%安、好決算と8分割でも メモリー株に売り広がる

フラッシュメモリーの米サンディスクの株価が30日(金)のニューヨーク市場で13.47%下げ、1150.89ドルで引けた。29日の引け後に出した7〜9月期の決算は売上高・1株利益とも市場予想を上回り、1株を8株に分ける株式分割も発表したが、売りが優った。マイクロン・テクノロジー、ウエスタンデジタル、シーゲイトも5〜8%下げた。サンディスクは、キオクシアと工場を共同で運営する協業相手でもある。

動画:Bloomberg Television:決算の失望でハイテク株が売られる(10/30) YouTube で見る

サンディスクの2027年6月期第1四半期(7〜9月)の売上高は110億3000万ドルで前年同期比378%増、調整後の1株利益は49.51ドル(分割前)だった。市場予想の売上高約107億ドル、1株利益約47ドルを上回った(Investing.com、24/7 Wall St.)。調整後の粗利益率は85.1%。10〜12月期の売上高の見通しは122億〜126億ドルとした。四半期の間に約320万株を50億ドルで自社株買いし、1株を8株に分ける株式分割も11月に行う(24/7 Wall St.、Investing.com)。

好決算でも売られた理由として、報道は次の点を挙げる。売上の前の四半期からの伸びは23%で、前の四半期の51%から鈍った(Investing.com)。データセンター向けの売上は48億ドルで前期比61%増えた一方、個人向けは前期比29%減った(ヤフー・ファイナンス、24/7 Wall St.)。85%の粗利益率が天井に近いのではとの見方や、株価が年初から大きく上げていたこと(24/7 Wall St. によると前日までに約460%高)、同じ日にインテルが急落して半導体株全体が売られたことも重なった(Investing.com)。

売りはメモリーと記憶装置の会社に広がった。30日の終値で、マイクロンは5.30%安の884.74ドル、ハードディスクのウエスタンデジタルは7.41%安の366.11ドル、シーゲイトは7.98%安の644.58ドル(ヤフー・ファイナンス、ナスダック)。意外なつながりはパソコンだ。24/7 Wall St. によると、インテルのリップブー・タンCEOは、メモリーの高い値段が2027年まで業界の大きな課題になり、パソコンの需要を傷めていると述べた。メモリーの値上がりはメモリーの会社の利益を押し上げる一方で、パソコンを作る側には重荷になる。30日はパソコンのデルも大きく下げた。

日本ではキオクシアに関わる。キオクシアとサンディスクは、四日市と北上の工場を合弁で運営し、NAND型フラッシュメモリーを共同で生産している(キオクシア発表)。キオクシアは30日の東証で7.14%安の1万3470円で引け、引け後に出した決算で10〜12月期の純利益の見通しが市場予想に届かなかったことから(日経)、夜間PTSでは1万2321円(東証終値比8.53%安、21時19分、Yahoo!ファイナンス)まで下げていた。サンディスクの30日の下げは、この後のことになる。

読み解きのポイントは、会社の数字と株価が逆を向いたことだ。市場が見ているのは今の利益より、高い利益がどこまで続くかだと読める。見方は分かれている。ヤフー・ファイナンスによると、会社は長期の契約で今年度の出荷量の約半分、来年度の約3分の2を押さえているとする一方、最高財務責任者(CFO)は、1〜3月期は季節的に弱いので慎重に見てほしいとアナリストに求めた。この先は、11月2日(月)の東証で、キオクシアの決算とサンディスクの下げを受けた最初の取引になる。

数字で見る

サンディスクの株価1150.89ドル(10/30終値、−13.47%)。10/29は1330.05ドル(ヤフー・ファイナンス、ナスダック、みんかぶ)
7〜9月の売上高110億3000万ドル(前年同期比+378%)。市場予想は約107億ドル(Investing.com、24/7 Wall St.)
調整後の1株利益49.51ドル(分割前)。市場予想は約47ドル(Investing.com、24/7 Wall St.)
10〜12月の売上高の見通し122億〜126億ドル(会社見通し、24/7 Wall St.、ヤフー・ファイナンス)
調整後の粗利益率85.1%(7〜9月)(24/7 Wall St.、Investing.com)
メモリー・記憶装置株(10/30終値)マイクロン −5.30%、ウエスタンデジタル −7.41%、シーゲイト −7.98%(ヤフー・ファイナンス、ナスダック)
キオクシア(285A)1万3470円(10/30東証終値、−7.14%)。夜間PTS 1万2321円(−8.53%、21:19)(Yahoo!ファイナンス、株探)
ヨリビケの見方決算の前の28日の終値からの2日間で、サンディスクは18.07%安(1404.77→1150.89ドル)、マイクロンは10.02%安、ウエスタンデジタルとシーゲイトはともに7.65%安。キオクシアは29日の東証終値1万4505円から30日夜のPTSの1万2321円まで15.06%下げていた。サンディスクの7〜9月の売上高のうちデータセンター向けは約44%(48億ドル÷110億3000万ドル)。いずれも公表データと報道からのヨリビケ計算で、株価の先行きを示すものではない。

次に見るポイント

  • 11月2日(月):キオクシアの決算とサンディスクの下げを受けた最初の東証の取引
  • 11月3日(火):日本は文化の日で休場、米国は中間選挙
  • 11月9日(月):サンディスクの株式分割の基準日(24/7 Wall St.)
  • 11月19〜20日(木〜金):分割の実施と、分割後の値段での売買の開始(Investing.com、24/7 Wall St.)
  • 来週:米AMDの決算(みんかぶ)。半導体株への見方の変化

関連する動画

動画:CNBC Television:30日のハイテク株安についてファンドストラットのトム・リー氏(10/30) YouTube で見る

出典

神崎玲子 ・ 特集 07:53 ・ 2026年10月31日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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