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ヨリビケ- MARKET NEWS -
朝刊 | 決算 | 2026年11月2日 05:38

東京エレクトロン、今期の純利益8650億円・50.6%増の見通しを初めて開示 上限1500億円の自社株買いも 株価は発表前の30日に5.19%安、PTS では9700円

東京エレクトロン(8035)は10月30日(金)15時30分、これまで出していなかった今期(2027年3月期)の業績予想を初めて示した。純利益は8650億円と前期より50.6%多く、上限1500億円の自社株買いも決めた。株価は発表の前の取引で5.19%下げており、決算への東証での最初の反応は11月2日(月)の寄り付きで出る。

動画:東京エレクトロン公式「TEL Corporate Guide 2026 Short [Japanese Version]」 YouTube で見る
東京エレクトロンの純利益(億円)
前の期(26年3月期)
5,744
今期の見通し
8,650

決算短信によると、今期の予想は売上高3兆7000億円(前期比51.4%増)、営業利益1兆1690億円(87.1%増)、経常利益1兆1790億円(87.0%増)、純利益8650億円(50.6%増)。前期の純利益は5744億円で、そこから約2900億円増える計算だ。1株利益の予想は381.69円(10月1日の1株→5株の分割後)。日本経済新聞は純利益が3年連続で過去最高を更新する見通しと伝え、株探は経常利益が2期ぶりの最高益になると集計している。あわせて、11月1日から来年3月31日までに最大1500億円・2500万株の自社株買いの枠を設けた(会社の発表、日経)。

背景は、AI 向けの投資だ。Investing.com は、AI サーバーとデータセンターの設備への投資の拡大が半導体製造装置の需要を押し上げたと伝えている。会社は決算説明会資料で、前工程の装置の世界の市場の見通しを2026年は1600億ドル程度、2027年は2100億ドル以上に引き上げ、GPU や広帯域メモリー(HBM)に加えて CPU・DRAM・NAND の需要も増えると説明した。4〜9月の純利益は3769億円(56.0%増)で、7月に会社が示した予想を上回った(決算短信、Investing.com)。

ただ、発表は東証の取引が終わった後だった。30日の株価は、前日の1万35円から521円(5.19%)安い9514円で引けた(株探、Yahoo!ファイナンス)。米インテルとアマゾンの決算を受けた半導体・AI 関連株への売りが、決算を控えた東京エレクトロンにも及んだ形だ。その夜の米国では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が7.20%下げた(株探、Yahoo Finance)。装置を買う側の半導体メーカーの株価が下がると、装置メーカーの受注の見通しにも目が向きやすい。

市場の反応から読むと、決算と米国の下げが同じ夜に重なった。私設取引システム(PTS、ジャパンネクスト証券)では、株探によると30日17時に1万円で始まり、一時1万150円をつけたが、米国の取引時間中に値を下げ、31日2時17分の9700円で終えた。東証の終値より186円(1.96%)高い水準だ(株探、Yahoo!ファイナンス)。会社の強い見通しへの評価と、米国の半導体株の大きな下げのどちらが重く見られるかが、週明けの寄り付きに表れる。

この先は、11月2日(月)の東証が決算後の最初の取引日になる。3日(火)は文化の日で休場のため、反応は1日出たあと、4日(水)に続く。自社株買いの枠は11月1日から使える。次の10〜12月期の決算では、通期予想に対する下期の進み具合と、売上に占める中国の割合(7〜9月は36.4%、決算説明会資料からヨリビケ計算)が手がかりになる。

数字で見る

今期(2027年3月期)の会社予想売上高 3兆7000億円(+51.4%)、営業利益 1兆1690億円(+87.1%)、純利益 8650億円(+50.6%)(決算短信、Investing.com、日経)
前期(2026年3月期)の実績売上高 2兆4435億円、純利益 5744億円(4/30 発表、松井証券の決算ページ)
4〜9月期の純利益3769億円(前年同期比+56.0%)(決算短信、Investing.com)
自社株買いの枠最大1500億円・2500万株、2026/11/1〜2027/3/31(会社の発表、日経)
株価(10/30 東証終値・発表前)9514円(−521円、−5.19%)(株探、Yahoo!ファイナンス)
PTS(ジャパンネクスト、10/30夜〜31日)始値1万円・高値1万150円(株探)、最後は9700円=東証終値比+1.96%(株探、Yahoo!ファイナンス)
予想1株利益と PER381.69円(決算短信)、9514円で約24.9倍(ヨリビケ計算、株探の表示と一致)
ヨリビケの見方通期の純利益の予想8650億円から上期の実績3769億円を引くと、下期(10月〜来年3月)は4881億円になり、上期より約29.5%多い計画だ。自社株買いの上限1500億円は、30日の時価総額(約22兆2643億円、株探)の約0.67%にあたる。いずれも会社の資料と株探の値からのヨリビケ計算で、株価の先行きを示すものではない。

次に見るポイント

  • 11/2(月):決算後の最初の東証の取引。PTS の最後の値(9700円)と、米国の半導体株の下げの両方がどう出るか
  • 11/3(火)は文化の日で休場。4日(水)以降の動きと、自社株買い(11/1〜)の進み具合
  • 次の10〜12月期の決算:下期の計画(純利益4881億円)に対する進み具合と、中国向けの売上の割合

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動画:ANNnewsCH「日経平均株価 一時1900円安 AI・半導体銘柄が下落【スーパーJチャンネル】(2026年10月30日)」 YouTube で見る
この話題を伝えた動画今日の1分朝刊(11/2)日向かなえ

出典

日向かなえ ・ 朝刊 05:38 ・ 2026年11月2日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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