ヨリビケについて 1分動画 YouTube @yoribike 10/31 更新
ヨリビケ- MARKET NEWS -
速報 | 米国株 | 2026年10月31日 18:55

アップル、時価総額でエヌビディアを抜き世界首位 3か月ぶり

米国のハイテク株が大きく下げた10月30日(金)、アップルの時価総額が約5兆300億ドルとなり、約4兆9300億ドルのエヌビディアを上回って世界首位に戻った。この日の下げはアップルが1.2%、エヌビディアが4.2%で、AIへの巨額の投資に慎重な見方が広がるなか差が出た。アップルは11月2日(月)の米国時間に決算を発表する。

動画:Bloomberg Podcasts「Wall Street Punishes Tech Stocks on Earnings Misses」 YouTube で見る

30日のニューヨーク市場で、アップルの株価は344.63ドル(前日比1.23%安)、エヌビディアは204.64ドル(4.22%安)で取引を終えた。ブルームバーグによると、時価総額はアップルが5兆300億ドル、エヌビディアが4兆9300億ドルで、アップルが上回るのは7月下旬に一時逆転して以来になる。日本経済新聞も、首位の交代は3か月ぶりと伝えた。ブルームバーグによると、エヌビディアは2025年6月にマイクロソフトを抜いてから、ほぼ首位を保ってきた。2025年末からの上昇率は、アップルが26.8%、エヌビディアが9.7%になる。

背景にあるのは、AIへの巨額の投資が報われるのかという疑問だ。30日はインテルとアマゾンの決算をきっかけにAI・半導体株が売られ、ナスダック総合指数は2.86%下げた。ブルームバーグは、アルファベットやメタに続く大手の決算がこの疑問を強めたとし、AIのインフラへの大きな支出から距離を置き、設備投資を抑えてきたアップルが、AI投資を警戒する投資家にとって比較的安全な先とみられていると伝えた。ブルームバーグによると、9月30日に終わったアップルの2026年度のフリーキャッシュフロー(自由に使える現金)は38%増の1420億ドルになる見込みで、一方のアルファベットとアマゾンはフリーキャッシュフローがマイナスに転じ、借り入れへの依存を強めているという。

10月の1か月で見ると、大型株の明暗ははっきりしている。9月末の終値と比べると、アップルは3.49%高、マイクロソフトは1.76%高だった一方、エヌビディアは10.39%安、メタは15.19%安、アルファベット(A株)は18.67%安、台湾のTSMCの米国預託証券は10.97%安だった。ナスダック100指数は10月に6.65%下げ、ブルームバーグによると2025年3月以来の大きな月間の下げになった。半導体やAIとは別の分野では、肥満症の薬を手がける製薬のイーライリリーが10月に22.51%上がり、TradingKeyの集計では世界の時価総額で11位に入っている。日本でも30日はAI・半導体株が売られ、日経平均株価は一時1200円を超えて下げた。

首位の交代は、アップルが上がったからではない。30日は2社とも下げており、エヌビディアの下げ率がアップルの約3.4倍と大きかったことで順位が入れ替わった。2社の差は約1000億ドルで、エヌビディアの時価総額の約2%にとどまる。2社の株価の動きが2%ほど違えば順位はまた入れ替わる近さで、7月下旬の逆転のあとも首位は再びエヌビディアに戻っていた。10月の数字は、AI投資を抑えてきたアップルが、AI関連株が売られる局面で下げにくかったことを示していると読める。ただし、マイクロソフトのようにAIに大きく投資しながら10月に上がった会社もあり、「AIに投資する会社が売られた」とひとくくりにはできない。

この先の手がかりは、週明けの決算だ。アップルは11月2日(月)の米国時間の取引終了後に7〜9月期の決算を発表し、電話会議は太平洋時間14時(日本時間3日(火)朝7時)から開く(会社のIR)。iPhoneの売れ行きに加え、設備投資やAIへの取り組みをどう説明するかが、AI投資を抑えてきた姿勢への評価にかかわる。東京市場は2日(月)が米ハイテク株安のあと初めての取引で、3日は文化の日で休場のため、アップルの決算を受けた最初の取引は4日(水)になる。

数字で見る

アップル(10/30 NY終値)344.63ドル(前日比−1.23%)、時価総額 約5兆300億ドル(Yahoo Finance、ブルームバーグ、TradingKey)
エヌビディア(10/30 NY終値)204.64ドル(前日比−4.22%)、時価総額 約4兆9300億ドル(同)
首位の交代7月下旬の一時逆転以来、約3か月ぶり(ブルームバーグ、日本経済新聞)
10月の騰落(9/30終値比)アップル +3.49%、マイクロソフト +1.76%、エヌビディア −10.39%、メタ −15.19%、アルファベットA −18.67%(Yahoo Finance の終値からヨリビケ計算、TradingKey と一致)
2025年末からの騰落(10/30まで)アップル +26.8%、エヌビディア +9.7%(Yahoo Finance の終値からヨリビケ計算。ブルームバーグはアップル27%高)
ナスダック100(10月)−6.65%、2025年3月以来の大きな月間の下げ(Yahoo Finance、ブルームバーグ)
アップルの決算11/2(月)米国時間の取引終了後。電話会議は太平洋時間14時=日本時間3日(火)7時(会社のIR)
ヨリビケの見方時価総額と30日の騰落率から逆算すると、29日の終値の時点ではエヌビディアが約5兆1500億ドル、アップルが約5兆900億ドルで、エヌビディアが約550億ドル上回っていた。30日の1日でエヌビディアは約2170億ドル、アップルは約620億ドル時価総額を減らし、順位が入れ替わった。今の差の約1000億ドルは、エヌビディアの時価総額の約2%にあたる。2025年末からの上昇率では、アップル(26.8%)がエヌビディア(9.7%)の約2.8倍になった。いずれも四捨五入した時価総額をもとにしたヨリビケの概算で、株価の先行きを示すものではない。

次に見るポイント

  • 11月2日(月):週明けの東京市場。30日の米ハイテク株安のあと初めての取引
  • 11月2日(月)米国時間:アップルの7〜9月期決算(電話会議は日本時間3日(火)朝7時)。iPhoneの売れ行きと設備投資の説明
  • 11月3日(火):米中間選挙(東京市場は文化の日で休場)
  • 11月4日(水):アップルの決算を受けた最初の東京市場の取引
  • 11月6日(金):米10月の雇用統計(米労働統計局)

関連する動画

動画:NBC News「Market drop wipes out more than a trillion dollars in value」 YouTube で見る

出典

桐生レオン ・ 特集 18:55 ・ 2026年10月31日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

次に読む