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ブラジル株ETFが14%安 ルラ氏が再選、現地の取引前に東京で売り

25日(日)のブラジル大統領選の決選投票で、左派で現職のルラ氏が約51.8%対48.2%の僅差で再選を決めた。東証に上場するブラジル株のETF「NEXT FUNDS ブラジル株式指数・ボベスパ連動型上場投信」(1325)は、26日の前場を前週末比14.31%安で終え、前場の値下がり率で上場銘柄のトップになった。ブラジルの市場が開くのは日本時間26日(月)22時で、東京の値段はその前の、選挙結果への最初の反応になった。

桐生レオン ・ 特集 11:52 ・ 2026年10月26日
動画:TBS NEWS DIG「【速報】ブラジル大統領選挙・決選投票 左派で現職のルラ候補が勝利 ボルソナロ氏破り再選」 YouTube で見る

時事通信によると、ブラジルの高等選挙裁判所の開票率99.96%の時点で、ルラ大統領は有効票の51.78%、相手のフラビオ・ボルソナロ上院議員(ボルソナロ前大統領の長男)は48.22%を得た。差は3.56ポイントの接戦だった。ロイターによると、ルラ氏は長年の汚職の問題や物価の上昇で支持が落ち、一時は再選が難しいとみられていた。就任は2027年1月5日(火)、任期は4年で、ルラ氏にとって通算4期目になる。

東京では週明けの取引で、ブラジル株のETF(1325)に売りが集まった。株探によると、前週末23日(金)の終値327.0円に対し、26日は299.6円で始まり、9時32分に274.2円まで下げ、前場は280.2円(46.8円安、14.31%安)で終えた。前場の出来高は25万7560株。みんかぶでも10時7分時点で280.0円(14.37%安)だった。このETFは、ブラジルの代表的な株価指数ボベスパを円に換算した値に連動するしくみで、ブラジル株の値動きとレアル・円の為替の両方の影響を受ける。同じ前場、東証プライムでは値上がりが898銘柄と値下がりの601銘柄を上回っており、ブラジルの下げは個別の材料による動きだった。

なぜ売られたのか。ブラジルの現地の市場は日曜で開いておらず、海外で取引できるものに先に売りが出た。ブラジルの英字紙リオ・タイムズは、米国の先物市場(CME)で日曜の夜、ドルがレアルに対して約10%上がった(レアルが大きく下げた)と伝えた。同紙は、より市場に好まれる政権を期待していた投資家が、値段を見直していると書いた。ロイターによると、新しい議会ではボルソナロ氏の自由党と協力する政党が下院で280議席超、上院で最大50議席を占める可能性があり、1980年代の民主化以降で最も保守色の強い議会になる。ロイターが引いたアナリストのシュトゥンケル教授は、ルラ氏が「レームダック(死に体)になる可能性が高い」と述べている。

波及の面では、日本の個人投資家にも身近な影響がある。ETFのほかに、ブラジルの株や債券、レアル建ての資産で運用する投資信託があり、こうした投信の基準価額にはレアルの値動きがそのまま表れる。ふつう、投信の基準価額はその日の現地の市場の値段と為替で決まるため、26日の現地の取引の結果は、27日以降に公表される基準価額に出てくる。一方、選挙の手続きをめぐる対立も残っている。時事通信によると、ルラ氏の陣営が交通の混雑を理由に申し立て、一部で投票時間が2時間延びた。ボルソナロ氏の側はこれを問題にしており、ロイターは同氏が敗北を認めず、投票の無効を求めたと伝えている。

この先は、日本時間26日(月)22時に始まるブラジル市場(B3)で、ボベスパ指数とレアルが実際にどこまで動くかが最初の焦点になる。前週末23日(金)のボベスパ指数は205,082.56(0.47%高)で、ここからの変化が、東京のETFの下げとどれだけ近いかが分かる。そのあとは、選挙裁判所の正式な結果の確定と、ボルソナロ氏の側が法的に争うかどうか、ルラ氏が財政を担う閣僚などの経済チームを誰にするか、が見どころになる。

数字で見る

決選投票(25日・日、ブラジル時間)ルラ氏 51.78%/フラビオ・ボルソナロ氏 48.22%(開票率99.96%、高等選挙裁判所。時事通信)
ブラジル株ETF(1325)前週末23日(金)終値 327.0円(株探)
ブラジル株ETF(1325)26日前場始値 299.6円(9:09)→ 安値 274.2円(9:32)→ 前引け 280.2円(−46.8円、−14.31%)、出来高25万7560株(株探。みんかぶは10:07に280.0円)
東証プライム(26日前引け)値上がり898/値下がり601銘柄、日経平均は478円安の6万2214円(株探)
レアル(日曜夜の海外先物)ドルがレアルに対して約10%上昇(リオ・タイムズ、CMEの先物)
ボベスパ指数(23日・金、終値)205,082.56(+0.47%)(Yahoo Finance・リオ・タイムズ)
就任2027年1月5日(火)、任期4年・通算4期目(時事通信・ロイター)
ヨリビケの見方みんかぶに載っている1325の23日(金)の基準価額は332.28円で、26日前引けの280.2円はそれより約15.7%低い(280.2 ÷ 332.28、ヨリビケ計算)。前場の安値274.2円は、前週末の終値から16.1%下にあたる。このETFは10株から買えるので、10株あたりでは前週末から468円の下げになる。ただし、この値段はブラジルの市場が開く前に東京で付いたもので、ブラジル株そのものがまだ値下がりしたわけではない。今夜の現地の取引で、東京の値段と現地の値段の差が埋まる方向に動くのが一般的だ。

次に見るポイント

  • 10月26日(月)15:30:1325の大引けの値段(前場の14%安からどこまで動くか)
  • 10月26日(月)22時(日本時間):ブラジル市場(B3)の取引開始。ボベスパ指数とレアルの実際の下げ幅
  • 選挙裁判所の正式な結果の確定と、ボルソナロ氏の側が結果を法的に争うかどうか
  • ルラ氏の経済チームの顔ぶれと、2027年1月5日(火)の就任までの財政の方針

関連する動画

動画:ANNnewsCH「【速報】ブラジルの大統領選決選投票 現職の左派ルラ氏が勝利 ロイター通信」 YouTube で見る
動画:Al Jazeera English「Lula wins Brazil election, securing a fourth presidency」 YouTube で見る

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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