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ヨリビケ- MARKET NEWS -
朝刊 | 米国 | 2026年10月31日 06:14

インテル28.58%安の65.76ドル 7〜9月は1株利益が予想を超えたが、10〜12月の見通しが届かず 米半導体株指数は7.20%安、AMDも10.88%安

30日(金)のNY市場で、インテル(INTC)は前日比26.31ドル(28.58%)安の65.76ドルで取引を終えた。29日(木)の取引終了後に出した7〜9月期は、調整後の1株利益が市場予想を大きく上回ったが、10〜12月期の売上高と利益の見通しが予想に届かなかった。売りは半導体株全体に広がり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は7.20%下げた。

動画:テレ東BIZ ダイジェスト「インテル、アマゾン・ドット・コム決算を受け大幅安」 YouTube で見る
10/30 NY市場の騰落率
インテル
-28.58%
半導体株指数
-7.20%
ナスダック
-2.86%
S&P500
-1.82%
ダウ
-1.09%

インテルの終値は65.76ドルで、29日の終値92.07ドルから26.31ドル(28.58%)下げた(Yahoo Finance、株探)。29日の取引終了後の時間外取引では、NY時間16時04分に72.90ドル(20.82%安)をつけていたが(株探)、30日の通常取引で下げはさらに広がった。Yahoo Finance は、1973年5月までさかのぼった同社の計算で、終値の下落率がこれより大きかったのは1974年7月5日の1日だけだと伝えている。半導体株の指数(SOX)は829.40ポイント(7.20%)安の1万688.79(株探、Yahoo Finance)。個別では、AMD が10.88%安、エヌビディアが4.22%安、記録媒体のサンディスクが13.47%安だった(Yahoo Finance、株探)。

きっかけは、先の3か月の見通しだ。インテルが米証券取引委員会(SEC)に出した発表によると、7〜9月期の売上高は165.1億ドルで前年同期より21%増えた。CNBC がまとめた LSEG の予想(165億ドル)とはほぼ同じで、はっきり上回ったのは調整後の1株利益(0.52ドル、予想0.40ドル)だった。一方、10〜12月期の売上高の見通しは150億〜160億ドル、調整後の1株利益は0.25ドルで、予想(売上高171億ドル・1株利益0.43ドル、LSEG)に届かなかった(CNBC。株探の集計でも170.5億ドル・0.43ドル)。見通しが弱い理由として、インテルはパソコンの市場を挙げた。ジンスナー最高財務責任者(CFO)は、パソコンの落ち込みが「少なくとも来年の前半まで続く」と述べ(CNBC)、会社は世界のパソコンの出荷台数が2026年に約12%、2027年にさらに約10%減ると見込んでいる(Yahoo Finance、Investing.com)。イスラエルの工場の事故も、10〜12月期の売上高を約3億ドル押し下げる(同)。

売りはインテルの外にも広がった。パソコン向けの CPU で競合する AMD は10.88%安で、11月3日(火)に自社の決算を控えている(AMD の発表)。株探(MINKABU PRESS)の米国株概況は、サンディスクが好決算にもかかわらず下げたと伝えている。パソコンをつくるデル(10.77%安)と HP(9.58%安)の下げは3本目の記事にまとめた。日本では前日30日(金)に、インテルを主要な取引先とする基板のイビデンがストップ安で取引を終えており(株探)、11月2日(月)の東京市場は、この日の米国の半導体株の下げを受けて始まる。

比べて読むと、市場が売ったのは「今の決算」ではなく「次の3か月」だ。10〜12月期の売上高の見通しの中央値(155億ドル)は、7〜9月の実績を約6.1%下回り、LSEG の予想を約9.4%下回る。1株利益の見通し0.25ドルは、7〜9月の0.52ドルの半分以下だ(ヨリビケ計算)。一方で、データセンター・AI 部門の売上高は7〜9月に73億ドル(78%増)と伸びている(会社発表、CNBC)。タン最高経営責任者(CEO)は、顧客の強い需要に「応えられなかったことは残念」と述べており(CNBC)、AI 向けの需要の弱さではなく、パソコンの落ち込みと生産の制約が見通しを押し下げた形だ。Yahoo Finance によると、バーンスタインのアナリストは見通しを「ひどい」と評し、目標株価を110ドルから75ドルに下げた。

この先は、11月3日(火)の米国時間に AMD が決算を出す。同じパソコン向けの CPU の売れ行きをどう説明するかが、インテルの見通しと比べる材料になる。インテル自身については、イスラエルの工場の生産再開の時期と、SEC に出す四半期報告書(10-Q)での事故の影響の書き方が手がかりになる。日本では11月2日(月)の東証で、イビデンやアドバンテストなど、30日に日経平均を押し下げた半導体関連株がどう動くかが最初の確かめどころだ。

数字で見る

インテル 株価(10/30 NY終値)65.76ドル(−26.31ドル、−28.58%)。29日の時間外の安値は16:04に72.90ドル(−20.82%)(Yahoo Finance、株探)
フィラデルフィア半導体株指数(SOX)1万688.79(−829.40、−7.20%)(株探、Yahoo Finance)
7〜9月期 売上高165.1億ドル(前年同期比+21%)。LSEG の予想 165億ドルとほぼ同じ(会社発表=SEC 8-K、CNBC)
7〜9月期 調整後1株利益0.52ドル。予想 0.40ドル(LSEG)・0.41ドル(株探)(会社発表、CNBC、株探)
10〜12月期の見通し売上高 150億〜160億ドル(予想 171億ドル=LSEG、170.5億ドル=株探)、調整後1株利益 0.25ドル(予想 0.43ドル)(会社発表、CNBC、株探)
部門別の売上高(7〜9月)データセンター・AI 73億ドル(+78%)、パソコン向け 81億ドル(−5%)(会社発表、CNBC)
ほかの半導体株(10/30)AMD −10.88%、サンディスク −13.47%、エヌビディア −4.22%(Yahoo Finance、株探)
ヨリビケの見方10〜12月期の売上高の見通しの中央値155億ドルは、7〜9月の実績165.1億ドルより約6.1%少なく、LSEG の予想171億ドルより約9.4%少ない。調整後の1株利益の見通し0.25ドルは、7〜9月の0.52ドルから約52%減り、予想0.43ドルを約42%下回る。株価は29日の時間外で約21%安、30日の終値ではさらに下げて約29%安になった(いずれも会社発表・CNBC・株探の値からヨリビケ計算。株価の先行きを示すものではない)。

次に見るポイント

  • 11/3(火)米国時間:AMD の7〜9月期決算(取引終了後、電話会議は日本時間4日朝7時)。パソコン向け CPU の売れ行きの説明
  • 11/2(月):週明けの東証。イビデン・アドバンテスト・東京エレクトロンなど半導体関連株の動き
  • インテルのイスラエル工場の生産再開の時期と、四半期報告書(10-Q)での事故の影響の書き方

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この話題を伝えた動画今日の1分朝刊(10/31)桐生レオン

出典

桐生レオン ・ 朝刊 06:14 ・ 2026年10月31日

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