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速報 | 半導体

SKハイニックス、ソリダイムの米上場を中止 株価は一時4%安から4%高

韓国の半導体大手SKハイニックスは23日、データセンター向けの記憶装置をつくる米国子会社ソリダイムの上場の検討をやめると開示した。理由は資本市場の状況。AI関連株の売りが続く中での中止だが、株主の反対もあった上場をやめたことで、株価は一時4.25%安から切り返して4.42%高で終えた。

日向かなえ ・ 特集 18:31 ・ 2026年10月24日
動画:Arirang News「SK hynix scraps Solidigm U.S. IPO amid market volatility and pushback」 YouTube で見る

SKハイニックスは韓国時間23日、米証券取引委員会(SEC)に出した書類で、子会社ソリダイムの上場前の資金調達と新規株式公開(IPO)の検討をやめたと開示した。生産能力を広げるための資金の集め方をいろいろ検討してきたが、資本市場の状況などを総合的に考えて判断したとしている。韓国取引所での株価は、取引の始まりに一時117万1000ウォン(前日比4.25%安)まで下げたあと切り返し、127万7000ウォン(4.42%高)で終えた(Yahoo Finance)。韓国の放送局MBCも、中止の発表のあと株価が反発したと伝えた。

ソリダイムは、SKハイニックスが米インテルのNAND型フラッシュメモリーとSSDの事業を約90億ドルで買い、2021年に生まれた会社だ。AIのデータセンターで使う大容量のSSDが主力になっている。Investing.comによると、8月には上場前に約5兆ウォンを集める案が報じられ、9月にはナスダック上場で最大150億ドルを集める話し合いが報じられていた。Korea JoongAng Daily によると、株主からは子会社を別に上場させると親会社の株価が割り引かれるとの反対が出ており、22日には韓国の金融委員会の委員長が国会で、この上場は分割上場の指針の対象になると述べていた。同紙は、ソリダイムがSKハイニックスの企業価値の約13%を占めるとし、会社は将来あらためて上場を検討する余地も残したと伝えた。

中止の背景には、AIの設備投資をめぐる不安がある。CNBCによると、今週はAI向けのクラウドを貸すコアウィーブ、ネビウス、アイレンの株価がそろって下げ、10月に入ってからの下落率がそれぞれ3割を大きく超えた。会社が倒れたときの損に備える保険の値段(CDS)も上がり、メタの5年物は124ベーシスポイント(1.24%)を超えて過去最高、エヌビディアとオラクルも今週、最高を記録した。一方でエヌビディアのジェンスン・フアンCEOは、同じCNBCの取材に「資金の需要は、使えるお金よりずっと大きい。それは解決される」と語っている。

同じNANDをつくる日本のキオクシアホールディングスも、23日は一時1万1380円(9.65%安)まで売られたあと、1万2755円(1.27%高)で引けた(株探)。ソフトバンクグループも一時3962円まで下げ、終値は4276円(0.67%安)だった。意外なのは、上場の中止が伝わった日に、当のSKハイニックスの株価が上げた点だ。外から資金を集める道を閉じたことで、米国の生産設備などに充てる資金は自分で用意することになるが、株主の反対が強かった分割上場の心配はなくなった。

この先は決算が続く。SKハイニックスは28日午前9時(日本時間も同じ)に7〜9月期の決算説明会を開く。ソリダイムの投資をどうまかなうのか、NANDとSSDの需要をどう見ているのかが注目点になる。米国では28日にマイクロソフトとアルファベット、29日にアマゾンが決算を出し、AIへの設備投資の計画が示される。キオクシアは30日18時45分に決算を発表する。

数字で見る

開示韓国時間10/23 ソリダイムの上場前の資金調達とIPOの検討を中止(SKハイニックス、米SEC提出書類)
SKハイニックス株(10/23)一時117万1000ウォン(−4.25%)→ 終値127万7000ウォン(+4.42%)(Yahoo Finance)
検討されていた上場8月:上場前に約5兆ウォン、9月:ナスダック上場で最大150億ドル(いずれも報道、Investing.com)
ソリダイム2021年にインテルのNAND・SSD事業を約90億ドルで買収して設立/SKハイニックスの企業価値の約13%(Korea JoongAng Daily)
キオクシア(10/23)一時1万1380円(−9.65%)→ 終値1万2755円(+1.27%)(株探)
AI関連の信用(今週)メタの5年物CDS 124bp超で過去最高、エヌビディア・オラクルも最高(CNBC)
次の決算10/28 9:00 SKハイニックス/10/30 18:45 キオクシア
ヨリビケの見方9月末から10月23日までの値下がりは、SKハイニックスが28.1%(177万6000→127万7000ウォン)、キオクシアが29.5%(1万8095→1万2755円)、ソフトバンクグループが33.5%(6430→4276円)で、AIのデータセンターに関わる3社がそろって約3割下げた(Yahoo Finance・株探の終値からヨリビケ計算)。23日は、SKハイニックスが安値から終値まで9.1%、キオクシアが12.1%戻しており、売りが続く中でも一日の値動きの幅が大きくなっている。

次に見るポイント

  • 10月28日 午前9時:SKハイニックスの7〜9月期決算の説明会(ソリダイムの投資のまかない方、NAND・SSDの需要)
  • 10月28日・29日(米国時間):マイクロソフト・アルファベット、アマゾンの決算とAIへの設備投資の計画
  • 10月30日 18時45分:キオクシアホールディングスの決算
  • コアウィーブなどAIクラウド各社のCDSと社債の利回りの動き

関連する動画

動画:Bloomberg Television「Tech Selloff Deepens, SK Hynix Scraps Solidigm US IPO Plans」 YouTube で見る
動画:MBC NEWS「SKハイニックス、ソリダイムの上場を中止 株価は反発」(10月23日、韓国語) YouTube で見る

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。