滋賀銀行と池田泉州、どんな銀行? 純利益212億円と173億円、統合で関西トップの地銀へ
滋賀銀行(8366)と池田泉州ホールディングス(8714)が経営統合に向けて調整している。合わせた総資産は約14.2兆円で、京都フィナンシャルグループを上回り関西の地銀でトップになる。2つはどんな銀行で、どれだけ稼いでいるのか。両社の決算短信と開示から整理した。
御堂聡一 ・ 特集 11:30 ・ 2026年10月25日滋賀銀行は1933年10月、彦根の百卅三銀行と近江八幡の八幡銀行が合併して生まれた。本店は大津市。会社の資料によると、滋賀県内の預金と貸し出しのそれぞれ約半分を占める「県の銀行」だ。環境への取り組みで知られ、2005年に「しがぎん琵琶湖原則」を定め、2008年には金融機関として初めて環境省の「エコ・ファースト企業」に認定された。頭取は久保田真也氏。
池田泉州ホールディングスは、大阪府北部(池田市)の池田銀行と、南部(岸和田市)の泉州銀行が2009年に持ち株会社をつくって統合し、2010年5月に銀行も一つになった「池田泉州銀行」の持ち株会社だ。本店は大阪市北区。大阪と兵庫を中心に139の店を持つ。中小企業の事業の引き継ぎやM&Aの支援に力を入れ、2026年1月にはM&Aの専門子会社「池田泉州M&Aソリューション」を設立した。トップは阪口広一氏。
業績はともに伸びている。2026年3月期の連結純利益は、滋賀銀行が212億9,300万円(前の期より13.7%増)、池田泉州HDが173億3,600万円(30.8%増)。今の期(2027年3月期)の会社予想は、それぞれ285億円(33.8%増)と191億円(10.1%増)だ。元手(自己資本)に対する利益の割合を示すROEは、滋賀銀行が4.5%、池田泉州HDが7.1%(いずれも2026年3月期)。
日本経済新聞が10月23日(金)の取引終了後に「経営統合する方向で調整」と最初に報じ、時事通信・共同通信なども続いた。日経と時事によると、持ち株会社の下に2つの銀行が並ぶ形で、銀行どうしは合併しない案を軸に調整している。正式な発表は「29日にも」(日経など)と報じられている。両社は同じ日の夜、「経営統合を検討していることは事実だが、現時点で具体的に決定した事実はない」と開示した。2つは4月17日に資本業務提携を結び、お互いの株を0.5〜1%程度持ち合うことを決めたばかりだった。
店の地域はあまり重ならない。滋賀銀行は滋賀県85・京都府12・大阪府5店、池田泉州銀行は大阪府106・兵庫県30店(いずれも2026年3月末、会社資料)。共同通信によると、統合の背景には人口の減少と、日銀の利上げで銀行どうしの競争が激しくなっていることがある。なお、10月23日に両社の株価が3%あまり下げたのは報道の前で、この日は東証の銀行業が33業種で下落率トップ(−2.28%)と、銀行株全体が売られていた。報道への株価の反応は26日(月)が最初になる。
数字で見る
| 総資産(2026年3月末・連結) | 滋賀銀行 7兆6,691億円/池田泉州HD 6兆5,960億円/合計 約14.2兆円 |
|---|---|
| 関西の地銀の比較 | 京都フィナンシャルグループ 11兆8,257億円(2026年3月末・連結) |
| 純利益(2026年3月期・連結) | 滋賀銀行 212億円(+13.7%)/池田泉州HD 173億円(+30.8%) |
| 今期の会社予想(純利益) | 滋賀銀行 285億円(+33.8%)/池田泉州HD 191億円(+10.1%) |
| ROE(2026年3月期) | 滋賀銀行 4.5%/池田泉州HD 7.1% |
| 10/23の終値 | 滋賀銀行 2,481円(−3.58%)/池田泉州HD 929円(−3.43%) |
| 時価総額(10/23) | 滋賀銀行 約5,966億円/池田泉州HD 約2,611億円 |
次に見るポイント
- 10/26(月):報道の後、最初の東証の取引。2社と関西のほかの地銀株の値動き
- 10/29(木)ごろ:正式発表の観測(日経など)。統合の時期・持ち株会社の名前・統合比率
- 10/30(金):日銀の金融政策決定会合の結果。金利の見通しは銀行株全体を動かしている
- 11/13(金):両社の中間決算の発表予定
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