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ヨリビケ- MARKET NEWS -
朝刊 | 米国

アルファベット12.64%安、7〜9月期の売上高が市場予想に届かず 設備投資は513億ドルで売上高の約4割、フリーキャッシュフローは2四半期連続の赤字に ナスダック1.38%安

グーグルの親会社アルファベット(GOOGL)の株価は、10月29日(木)のニューヨーク市場で12.64%安の283.82ドルで終えた。28日(水)の引け後に発表した7〜9月期決算は、売上高が前年同期比25%増えたものの市場予想を下回り、AI への設備投資が膨らんでフリーキャッシュフロー(手元に残るお金)は2四半期続けてマイナスになった。ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は1.38%下げた。

日向かなえ ・ 朝刊 05:30 ・ 2026年10月30日
動画:Reuters「Google rattled: How a big miss on earnings tanked Alphabet shares」(10/29) YouTube で見る
10/29 NY市場の騰落率
アルファベット
-12.64%
ナスダック
-1.38%
S&P500
-0.30%
ダウ
-0.25%

29日のニューヨーク市場で、アルファベットのA株は前日比41.07ドル(12.64%)安の283.82ドル、C株は12.29%安の282.32ドルで終えた(CNBC・株探)。日経によると、取引時間中には一時14%ほど下げた。主要な指数は、ダウ工業株30種平均が132.54ドル(0.25%)安の5万2342.56ドル、S&P500が0.30%安の7720.39、ナスダック総合指数が365.12ポイント(1.38%)安の2万6184.72だった(CNBC・株探)。ダウとナスダックはともに4営業日ぶりの反落(株探・日経)。ダウはアルファベットとキャタピラーの大幅安が押し下げた(日経)。

会社の発表によると、7〜9月期の売上高は1275億7700万ドルで前年同期比25%増、クラウド部門は103%増の307億900万ドル、検索は12%増の633億5000万ドルだった。営業利益は30%増の405億7600万ドル。一方で、設備投資(有形固定資産の購入)は513億5500万ドルと前年同期の239億5300万ドルから約2.1倍に増え、営業活動で得たお金(422億9000万ドル)を上回った。この結果、フリーキャッシュフローは90億6500万ドルのマイナスで、4〜6月期(58億5500万ドルのマイナス)から赤字幅が広がった。日経によると、売上高などが市場予想を下回り、AI 投資の拡大でフリーキャッシュフローの赤字幅は市場予想以上だった。

市場の受け止めについて、株探(MINKABU PRESS)は、AI への巨額の投資に見合う収益を生み出せるのかという懸念が再燃し、AI 分野の競合に後れを取っているのではないかとの懸念も強まったと伝えた。日経は、AI を使った検索事業で期待された伸びが見られなかった点を失望材料に挙げる B・ライリーのアート・ホーガン氏の見方を紹介している。会社側は、検索の利用回数の伸びが過去5年で最も高かったと説明しており、会社の説明と市場の期待との間に差があったことになる。

ナスダックの下げ(1.38%)はS&P500(0.30%)の約4.6倍だった。ただ、同じく AI に大きく投資する大手でも、メタは1.96%高、アップルは1.48%高、マイクロソフトは0.16%安と、動きは分かれた(株探)。大きく下げたのは、決算が出たソフトウエアのサービスナウ(26.95%安)、買収の協議が伝わった半導体のマーベル・テクノロジー(13.24%安)、建設機械のキャタピラー(9.25%安)など、個別の材料があった銘柄だった(株探)。指数の下げは、AI 関連のなかでも『投資に見合う収益』を問われた銘柄に集まった、と読める。

この先は、同じく大型の AI 投資を続ける会社の決算が続く。アマゾンは29日の引け後に発表し(別の記事)、アップルは来週に発表を控える(株探)。日本では30日(金)に東京エレクトロンやキオクシアなど、AI 向けの半導体に関わる会社が決算を出す。

数字で見る

株価(10/29 NY 終値)GOOGL 283.82ドル(−41.07ドル、−12.64%)/GOOG 282.32ドル(−12.29%)(CNBC・株探)
主要指数(10/29)ダウ 5万2342.56ドル(−0.25%)/S&P500 7720.39(−0.30%)/ナスダック 2万6184.72(−1.38%)(CNBC・株探)
7〜9月期 売上高1275億7700万ドル(+25%)、うちクラウド 307億900万ドル(+103%)・検索 633億5000万ドル(+12%)(会社発表)
7〜9月期 営業利益405億7600万ドル(+30%)、営業利益率 31.8%(会社発表)
設備投資513億5500万ドル(前年同期 239億5300万ドル、約2.1倍)=売上高の約40%(会社発表からヨリビケ計算)
フリーキャッシュフロー−90億6500万ドル(4〜6月期 −58億5500万ドル)=2四半期連続のマイナス(会社発表・日経)
ヨリビケの見方設備投資513億5500万ドルは、同じ四半期の売上高1275億7700万ドルの約40%にあたる。営業活動で得たお金422億9000万ドルの約1.2倍で、稼いだお金より多くを投資に回した計算になる(会社の数字からヨリビケ計算)。一方、クラウド部門の営業利益は111億2100万ドルで、営業利益率は約36%と、売上の伸びと利益は両方出ている。

次に見るポイント

  • 10/30(金)東京エレクトロン・キオクシアの決算:AI 向けの投資が装置やメモリーの数字にどう出るか
  • アマゾンの決算説明会(10/29 NY時間17時)とその後の株価:設備投資の見通しへの受け止め
  • 来週のアップルの決算:大手ハイテクで AI 投資と収益の関係がどう問われるか

関連する動画

動画:Bloomberg Television「Breaking Down Alphabet's Disappointing Earnings Report」(10/28 決算発表後) YouTube で見る
動画:テレ東BIZ ダイジェスト「アルファベット決算 売上高予想届かず 株価大幅安【モーサテ】」(10/29) YouTube で見る
この話題を伝えた動画今日の1分朝刊(10/30)日向かなえ

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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