MARUWAがストップ高 7〜9月の営業益は2.3倍、今期2回目の上方修正
セラミック部品のMARUWA(5344、東証プライム)は27日(火)の取引終了後、4〜9月期の決算を発表し、今期(2027年3月期)の営業利益の予想を337億円から383億円へ13.6%引き上げた。上方修正は7月に続いて今期2回目。28日(水)の株価は値幅の上限(ストップ高)の5万4000円で始まり、東証プライムの値上がり率1位になった(日経・10:29時点)。
桐生レオン ・ 特集 10:50 ・ 2026年10月28日会社の決算短信によると、4〜9月期の売上高は469億2100万円(前年同期比41.7%増)、営業利益は176億500万円(62.4%増)、純利益は121億1900万円(63.5%増)で、売上と各利益が過去最高だった。7月に出した4〜9月期の予想(売上高422億円、営業利益148億円)を、営業利益で19.0%上回った。主力のセラミック部品事業は売上高418億7900万円(44.7%増)、利益178億600万円(62.7%増)で、LEDの照明機器事業も売上高が21.1%増えた。
伸びた理由について会社は、情報通信関連で「次世代高速通信向け」の需要が拡大したこと、半導体関連の汎用メモリ向けで需要が回復したこと、車載関連の新エネルギー車向けが堅調だったことを挙げている。短信の概況では、期間中の環境として「AIの需要拡大による投資の活発化」と世界的な半導体需要の高まりにも触れた。通期の予想は売上高を933億円から1015億円(前期比36.3%増)に、営業利益を383億円(同53.3%増)に上げ、これまで出していなかった経常利益(383億円)と純利益(260億円、1株利益2106.86円)も初めて示した。下期からは通信関連の瀬戸工場の新棟と、車載関連の土岐工場の新棟が動き出し、増産を進めるとしている。想定為替は1ドル158円。
今期の営業利益の予想は、5月8日の当初が297億円、7月29日の1回目の修正で337億円、今回が383億円と、半年で86億円上がった。株価は27日の終値4万7000円から、制限値幅いっぱいの7000円高(14.89%高)の5万4000円で9時24分に初めて値がつき、10時11分時点は5万3980円(6980円高)。時価総額は約6680億円になった(株探・日経)。ただ年初来高値は5月14日の8万5650円で、28日の高値はそれをなお約37%下回る(日経の年初来高値からヨリビケ計算)。
MARUWAが需要の回復を挙げた汎用メモリでは、同じ日にキオクシアホールディングス(285A)が一時1000円を超えて上がり、10時30分時点で8.57%高(株探)。キオクシアは30日(金)に4〜9月期の決算を発表する予定だ。セラミックの同業も上げ、10時30分時点で日本特殊陶業(5334)は5.21%高、京セラ(6971)は3.15%高、日本ガイシ(5333)は1.90%高だった(株探)。ただこの日は日経平均も10時に856円高と全体が大きく上げており(株探)、MARUWAの14%台の上げは際立っている。
この先の節目は、11月12日(木)に提出予定の半期報告書と、下期に動き出す2つの新棟の立ち上がりだ。中間配当は1株55円(前年同期は51円)で、12月7日(月)から支払う予定。年間の予想は110円で据え置いた。市場では30日(金)のキオクシア、来週以降の半導体・電子部品の決算で、メモリや通信向けの需要の説明が続く。
数字で見る
| 4〜9月期の営業利益 | 176億500万円(前年同期比+62.4%、7月の予想148億円を+19.0%、決算短信 10/27) |
|---|---|
| 4〜9月期の売上高 | 469億2100万円(+41.7%、過去最高、決算短信) |
| 今期の営業利益予想 | 5月 297億円 → 7月 337億円 → 10月 383億円(前期比+53.3%、会社開示) |
| 今期の売上高・純利益予想 | 1015億円(前期比+36.3%)・260億円(1株利益2106.86円、会社開示) |
| 株価 28日(水) | 始値=高値5万4000円(9:24、ストップ高、前日比+7000円・+14.89%)、10:11時点5万3980円(株探・日経) |
| 値幅の決まり | 前日終値3万〜5万円の銘柄は上下7000円まで(JPX) |
| 配当 | 中間55円(前年同期51円)、年間予想110円は据え置き(決算短信) |
次に見るポイント
- 28日(水)大引け:ストップ高のまま終えるか、値上がり率の順位とあわせて
- 30日(金):キオクシアの4〜9月期決算。MARUWAが回復を挙げた汎用メモリの需要の説明
- 11月12日(木):MARUWAの半期報告書の提出(予定)
- 下期:瀬戸工場(通信)と土岐工場(車載)の新棟の稼働と増産の進み具合
- 12月7日(月):中間配当55円の支払い開始(予定)
出典
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