カプコン、上期の営業益55%増 半年で通期計画の7割超に
カプコン(9697)が27日(火)の取引終了後に4〜9月期の決算を発表した。営業利益は607億円と前年同期より55%増え、据え置いた通期計画830億円の73%に半年で達した。新作『プラグマタ』と、『バイオハザード レクイエム』など過去の作品の販売が伸びた。
神崎玲子 ・ 特集 15:56 ・ 2026年10月27日カプコンが27日(火)15時40分に発表した4〜9月期(上期)の連結決算は、売上高が1208億円(前年同期比49.0%増)、営業利益が607億円(54.5%増)、経常利益が612億円(67.5%増)、純利益が430億円(56.6%増)だった。経常利益の伸びが営業利益より大きいのは、前年の上期に約24億円あった「社会貢献関連費用」が今回は約0.2億円だったため(決算短信)。7〜9月の3か月では、売上高505億円(41.6%増)、営業利益197億円(33.8%増)だった(株探)。
利益の86%を稼いだのはゲームのデジタルコンテンツ事業で、売上高851億円(70.8%増)、営業利益523億円(66.7%増)。上期に売れたゲームは3686万本で、前年同期の2385万本を大きく上回った。新作では、4月に出した完全新規の『プラグマタ』が270万本、20年ぶりのシリーズ最新作『鬼武者 Way of the Sword』が170万本。ただ本数の87%にあたる3218万本は過去に出した作品(リピートタイトル)で、前期の2月に出た『バイオハザード レクイエム』は値下げなどの施策で累計800万本を超えた。『デビル メイ クライ 5』もNintendo Switch 2版を6月に出し、累計1400万本を超えた(決算短信)。
ゲームソフト以外も伸びた。ゲームセンターなどのアミューズメント施設事業は売上高157億円(26.2%増)、パチスロ機のアミューズメント機器事業は165億円(8.9%増)。機器では5月稼働の『バイオハザード RE:3』を1万7000台、8月稼働の『ストリートファイター6』を9800台売り、10月5日(月)稼働の『モンスターハンターライズ:サンブレイク』を9月に1万4100台出荷した。新作2本はどちらも Nintendo Switch 2 向けにも出ていて、ゲーム機の側にとってもソフトの品ぞろえになっている。
株価は発表前の27日の終値が4380円(前日比37円高、0.85%高、株探・Yahoo!ファイナンス)。年初来高値は10月16日(金)の4726円で、6月15日(月)の年初来安値2736円からは約6割高い水準にある。株探によると、上期で通期計画の73.7%(経常利益ベース)に達したのは、過去5年の平均50.7%を上回る。
それでも会社は通期の計画(売上高2100億円、営業利益830億円、純利益580億円)を5月の発表から変えなかった。下期に向けては、『モンスターハンターワイルズ』の大型拡張『アセンダンス』を2027年に出すことと、Switch 2版の展開を発表済み。年間配当は46円(中間23円)の予定を据え置いた。決算短信の貸借対照表では、前もって受け取った売上(繰延収益)が3月末の約91億円から9月末は約11億円に減っている。
数字で見る
| 4〜9月 売上高 | 1208億円(前年同期比+49.0%、決算短信) |
|---|---|
| 4〜9月 営業利益 | 607億円(+54.5%) |
| 通期計画に対する進み具合 | 営業利益で73%(計画830億円、据え置き) |
| 上期の販売本数 | 3686万本(前年同期2385万本) |
| うち過去作(リピート) | 3218万本(全体の87%) |
| 新作 | 『プラグマタ』270万本、『鬼武者 Way of the Sword』170万本 |
| 27日(火)の終値(発表前) | 4380円、+37円(+0.85%、株探・Yahoo!ファイナンス) |
次に見るポイント
- 28日(水)朝:PTS(夜間取引)と東京市場の寄り付きで、決算への最初の反応
- 28日(水):半期報告書の提出予定
- 11月16日(月):中間配当23円の支払い開始
- 次の決算(10〜12月期):前年は1月27日に発表。通期計画を変えるかどうか
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