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キヤノン5.83%安 医療機器の遅れで通期予想を下方修正

キヤノン(7751)は28日の前場で大幅続落し、前引けは前日比286円(5.83%)安の4618円だった(株探・Yahoo!ファイナンス)。27日(火)の決算発表で、2026年12月期の売上高と利益の予想を引き下げた。日経平均の下げ要因のトップはゲームのコナミグループで、6.76%安だった。

白石ひかり ・ 昼刊 11:50 ・ 2026年10月28日
キヤノン 前引け 4,618円(10/28)
-5.83%
前日比 286円安

キヤノンは27日、2026年12月期の予想(米国会計基準)を、売上高4兆8000億円→4兆7660億円(前期比3.1%増)、営業利益4650億円→4560億円(0.1%増)、純利益3400億円→3330億円(0.3%増)に引き下げた(株探・日経)。同時に発表した1〜9月期は、売上高が4.0%増の3兆4333億円、純利益が12.2%増の2464億円と増収増益だった(株探・日経)。28日の株価は9時18分に4586円(318円安、6.48%安)まで下げた(日経・株探)。

引き下げの中心は医療機器だ。日経によると、MRI(磁気共鳴画像装置)などの生産に必要な基板や電子部品が、AI関連の需要の広がりで取り合いになり、生産の回復が遅れている。医療機器の今期の営業利益は前期比89%減の36億円と、従来より192億円少なくなる見込みで、浅田稔専務取締役は生産の正常化を「27年12月期の第2四半期以降」と述べた(7月の時点では26年9月を見込んでいた)。株探(MINKABU PRESS)は、生産の遅れによる売上への影響が約450億円から900億円に膨らむと伝えている。一方で主力の印刷は、オフィス向け複合機が伸びて営業利益が68億円上振れする(日経)。

この日の相場で見ると、AI向けの需要は、半導体株を押し上げた一方で、部品の取り合いという形でキヤノンの医療機器の重荷にもなっている(株探・日経とも、AI需要による部材の逼迫を遅れの理由に挙げた)。下げではゲーム株も目立った。コナミグループ(9766)は前引けで1655円(6.76%)安の2万2845円となり、日経平均を55.79円押し下げて下げ要因のトップだった(株探・Yahoo!ファイナンス)。カプコン(9697)は前引けで11.8%安の3863円(株探)。日経によると、27日発表の4〜9月期決算で通期の見通しを据え置いたことが失望売りを誘った。日経は、このところ買われていたコナミグループやバンダイナムコホールディングスなどゲーム株が総じて下げたと伝えている。

この先は、コナミグループが29日(木)に決算を発表する予定だ(株探・Yahoo!ファイナンス)。キヤノンについては、医療機器の生産が会社の示した時期に戻るかと、印刷の伸びが続くかが、次の決算(来年1月ごろの通期決算)で確かめられる。

数字で見る

キヤノン(7751)前引け(10/28 11:30)4618円(−286円、−5.83%。株探・Yahoo!ファイナンス)。安値 4586円(9:18、日経・株探)
2026年12月期の予想(修正後)売上高 4兆7660億円(−340億円)、営業利益 4560億円(−90億円)、純利益 3330億円(−70億円)(株探・日経)
1〜9月期売上高 3兆4333億円(+4.0%)、純利益 2464億円(+12.2%)(株探・日経)
医療機器の営業利益(今期予想)36億円(前期比−89%、従来より−192億円)(日経)
生産の正常化27年12月期の第2四半期以降(浅田専務、日経)。売上への影響 約450億円→900億円(株探)
コナミグループ(9766)前引け2万2845円(−1655円、−6.76%)、寄与 −55.79円(株探・Yahoo!ファイナンス)。決算 10/29(木)予定
カプコン(9697)前引け3863円(−11.8%。株探)。通期見通しを据え置き(日経)
ヨリビケの見方医療機器の営業利益の下振れ192億円は、印刷の上振れ68億円の約2.8倍。会社全体の営業利益の引き下げ幅90億円は、従来予想4650億円の約1.9%にあたる(日経・株探の数字からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 10/29(木)コナミグループの決算
  • キヤノン:医療機器の生産の回復と、部品の調達の状況
  • 来年1月ごろ キヤノンの通期決算
この話題を伝えた動画今日の1分昼刊(10/28)白石ひかり

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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