アマゾン、決算発表後の時間外で一時11%安 7〜9月期の売上高・1株利益は市場予想にわずかに届かず AWS は39%増収で営業益178億ドル、設備投資2200億ドルの見通しは据え置き
アマゾン・ドット・コム(AMZN)は10月29日(木)の引け後に7〜9月期決算を発表し、株価は時間外取引で一時11%近く下げた。クラウド部門 AWS の売上高は39%増と市場予想を上回ったが、全体の売上高と1株利益は予想にわずかに届かなかった。2026年の設備投資を約2200億ドルとする見通しは変えなかった。
日向かなえ ・ 朝刊 05:30 ・ 2026年10月30日会社の発表によると、7〜9月期の売上高は2019億ドルで前年同期比12%増、営業利益は281億ドル(前年同期174億ドル)で、営業利益率13.9%は同社として過去最高だった。純利益は207億ドル、1株利益は1.89ドルで、前年同期の1.95ドルを下回った。会社は、前年同期にはアンソロピックへの投資による税引き前の利益95億ドルが含まれていたためと説明している。CNBC が伝えた LSEG の市場予想は、売上高2023億1000万ドル、1株利益1.96ドルで、どちらにも届かなかった。
株価は、決算の前の通常取引で、ハイテク株安につれて4.25%安の243.79ドルで終えていた(CNBC・株探)。発表直後の時間外では、NY時間16時02分に217.00ドル(10.99%安)をつけた(株探)。その後は下げ幅を縮め、CNBC の相場表では16時43分に232.80ドル(4.51%安)だった。時間外の値は取引が少なく大きく振れるため、30日(金)の通常取引の値で確かめる必要がある。
伸びたのはクラウドの AWS だ。売上高は39%増の460億ドルで、会社は『ほぼ5年ぶりの速い伸び』とした。CNBC によると StreetAccount の予想(452億9000万ドル)を上回った。AWS の営業利益は178億ドル(前年同期114億ドル)。一方、広告の売上高は196億4000万ドルで、StreetAccount の予想(208億2000万ドル)を下回った(CNBC)。会社は、プライムデーが今年は4〜6月期に移った影響で、それがなければ7〜9月期の売上の伸びは約4ポイント高かったと説明している。
AI への投資は続く。会社は2026年の設備投資を約2200億ドルと見込む計画を据え置いた。直近12か月のフリーキャッシュフローは424億ドルのマイナスで、前年同期の148億ドルのプラスから逆転した。会社は、主に AI への投資で設備の購入が948億ドル増えたためと説明している。投資の規模が変わらないことは、AI 向けの半導体、データセンターの電線・光ファイバー、電力・冷却の設備をつくる会社にとっては、需要の前提が保たれたことを意味する。
この先は、10〜12月期の見通しが焦点になる。会社は売上高を2400億〜2470億ドル(前年同期比12〜16%増)、営業利益を285億〜335億ドルと見込む。CNBC は売上高の見通しを LSEG の予想(2445億1000万ドル)と『一致』と伝えた。AWS の伸びについて、アンディ・ジャシー CEO は2027年・2028年とも40%を超える伸びを見込むとしている(会社発表)。
数字で見る
| 7〜9月期 売上高 | 2019億ドル(+12%)。LSEG の予想 2023億1000万ドル(会社発表・CNBC) |
|---|---|
| 1株利益 | 1.89ドル(前年同期 1.95ドル)。LSEG の予想 1.96ドル(会社発表・CNBC) |
| AWS | 売上高 460億ドル(+39%)、営業利益 178億ドル(前年同期 114億ドル)(会社発表・CNBC) |
| 営業利益(全体) | 281億ドル、営業利益率 13.9%=過去最高(会社発表・株探) |
| 株価 | 通常取引の終値 243.79ドル(−4.25%、CNBC・株探)/時間外 16:02 217.00ドル(−10.99%、株探)→ 16:43 232.80ドル(−4.51%、CNBC) |
| 設備投資の見通し | 2026年 約2200億ドルで据え置き(会社発表・CNBC) |
| 10〜12月期の見通し | 売上高 2400億〜2470億ドル、営業利益 285億〜335億ドル(会社発表) |
次に見るポイント
- 10/30(金)NY の通常取引:時間外の下げがどこまで残るか
- 決算説明会での設備投資と AWS の伸びについての説明
- 10/30(金)東京エレクトロン・キオクシアの決算:データセンター投資の需要の見方
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出典
※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。









