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朝刊 | 金利

米9月のPCE物価指数は前年比3.6%上昇、8月の3.4%から加速 コアは3.1% 市場予想との比較は出どころで分かれる 7〜9月期GDPは年率3.4%増

米商務省が10月29日(木)に発表した9月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比3.6%上昇し、8月の3.4%から伸びが高まった。食品とエネルギーを除くコア指数は3.1%上昇した。米連邦準備制度理事会(FRB)が物価の目安として重視する指標で、伸びの加速は米国の金利や為替の見方に関わる。

日向かなえ ・ 朝刊 05:30 ・ 2026年10月30日
動画:Schwab Network「September PCE's In-Line Climb, Fed's Interest Rate Path & GOOGL Sells」(10/29) YouTube で見る
米PCE物価指数 前年比(9月)
前回(8月)
3.4%
市場予想
3.6%
今回(9月)
3.6%

米商務省(BEA)によると、9月の PCE 物価指数は前月比0.5%、前年同月比3.6%上昇した。コア指数は前月比0.3%、前年同月比3.1%の上昇だった。8月は前年同月比3.4%(コア3.0%)で(みんかぶ・日経・フィスコ)、総合・コアとも伸びが高まった。同じ日に発表された7〜9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率3.4%増で、市場予想を上回った(日経・みんかぶ・フィスコ)。日経によると、個人消費が伸びをけん引し、AI 投資も堅調だった。

市場予想との比較は、出どころで分かれる。みんかぶの経済指標の予想は3.6%で、結果は予想どおりだった。一方、日経は市場予想を3.7%とし、結果はこれを下回ったと伝えている。コア指数の3.1%は、みんかぶとフィスコ(株探)の予想と一致した。総合の伸びが予想より強かったか弱かったかは、どの集計を見るかで言い方が変わる、ということになる。

外国為替市場では、物価と GDP の強い数字を受けてドルが買われ、ドル円は一時158円13銭まで上がった後、157円71銭で終えた(フィスコ)。フィスコによると、その後は原油価格の下落や米7年債の入札が順調だったことでドル買いが後退した。物価の伸びが高いままだと、米国の金利は下がりにくくなりやすい。日米の金利の差は円相場に響きやすく、円安は輸出企業の採算や、輸入品の値段(食品・エネルギー)の両方に関わる。

読み解くと、物価の伸びは8月から高まり、FRB の目標の2%から離れる方向に動いている。FRB は28日(水)までの FOMC で政策金利を2会合ぶりに据え置いたが、日経によると、金利先物から計算する『フェドウオッチ』では、12月の会合で利上げする確率が日本時間29日12時時点で8割に迫っていた。日経は、この年内の米利上げ観測が円相場の重荷だと伝えている。今回の物価の加速は、その観測と同じ向きの数字だった、と読める。

次の PCE(10月分)は11月25日(水)に発表される(BEA)。それまでに10月の雇用統計や消費者物価指数(CPI)が出る。

数字で見る

PCE 物価指数(9月・前年比)+3.6%(8月 +3.4%)(BEA・みんかぶ・日経)
コア PCE(9月・前年比)+3.1%(8月 +3.0%)(BEA・みんかぶ・フィスコ)
前月比総合 +0.5%/コア +0.3%(BEA)
市場予想(総合・前年比)みんかぶ 3.6%(予想どおり)/日経 3.7%(下回る)=出どころで食い違い
7〜9月期 実質 GDP 速報値前期比年率 +3.4%(4〜6月期 +2.2%)(日経・みんかぶ・フィスコ)
ドル円(10/29 NY)高値 158円13銭、終値 157円71銭(フィスコ)。CNBC の相場表 157.67円(NY時間16:37)
ヨリビケの見方9月の前月比0.5%の上昇は、8月(0.3%)より大きい。総合(3.6%)とコア(3.1%)の差は0.5ポイントで、8月の0.4ポイントから広がった(BEA・みんかぶの数字からヨリビケ計算)。食品とエネルギーを含めた物価の伸びが、コアより速く上がっている形だ。

次に見るポイント

  • 10/30(金)日銀の金融政策決定会合の結果:日米の金利の差の見方
  • 11月の米雇用統計・CPI:物価の伸びが続くか
  • 11/25(水)10月の PCE 物価指数(BEA)

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動画:Schwab Network「KG on GOOGL "Historic" Selloff, September PCE & GDP」(10/29) YouTube で見る
この話題を伝えた動画今日の1分朝刊(10/30)日向かなえ

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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