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速報 | 企業・決算 | 2026年11月6日 18:50

サンリオ、上期は過去最高でも夜間取引で8%安 利益率は約5ポイント低下

サンリオ(8136)は6日(金)15時30分、4〜9月の上期決算を発表した。売上高は22.9%増の1077億円、営業利益は9.4%増の428億円と、上期として過去最高だった。一方で営業利益率は44.7%から39.8%に下がり、通期の予想は据え置いた。発表のあとの夜間取引(PTS)では、東証の終値より8%前後安い値がついている。

動画:テレ東BIZ:サンリオの2027年3月期の最高益予想(6月25日、前回・関連の動画) YouTube で見る

決算短信によると、上期(2026年4〜9月)の売上高は1077億2500万円(前年同期比22.9%増)、営業利益は428億8200万円(9.4%増)、経常利益は430億6900万円(8.4%増)、純利益は291億9800万円(6.1%増)。売上の伸びに比べて利益の伸びが小さい。会社の説明資料は、営業利益率が下がった理由を「物販事業の売上高比率の上昇」と「長期ビジョン推進のための戦略投資」の2つと説明している。売上総利益率も80.4%から76.6%に下がった。ライセンス(キャラクターの使用料)より利益率の低い物販の割合が増えた形だ。

売上は日本・アジア・米州・欧州のすべての地域で増えた。説明資料によると、日本は22.7%増の829億円で、7月に開いたサンリオ心斎橋店などの大型店、コンビニのくじやカプセルトイ、ピューロランドの来場者数(過去最高)が伸びた。『ポムポムプリン』の売上は前年の約2倍になった。欧州は42.2%増と伸びが大きい。一方で、日本の物販ではインバウンド(訪日客)の需要が減ったと書いており、北米は「関税影響や資源価格上昇等による消費者心理の慎重化」のなかで、現地通貨ベースでは横ばいだった。海外の円換算は、上期の平均で1ドル=158.3円(前年同期は149.0円)と円安が追い風になっている。

株探によると、3か月だけを取り出した7〜9月の経常利益は前年同期比4.8%増の204億円で、売上高に対する営業利益の割合は42.6%から36.7%に下がった。株価は6日の東京市場で84円(6.46%)安の1216円で終えた。この日は日経平均が3643円安(5.96%安)の全面安で、場中の下げの多くは相場全体の売りと重なる。決算は大引けのあとに出たので、決算への反応は夜間取引に出ている。ジャパンネクスト証券のPTSでは、株探の17時30分時点で1099円(終値比9.6%安)、Yahoo!ファイナンスの18時45分時点で1115円(8.31%安)だった。

通期の予想は売上高2298億円(18.4%増)、営業利益895億円(15.0%増)、純利益638億円(16.8%増)で、期初から変えていない。会社は「下期に一定のリスクは存在するものの、見通しに変更なし」とし、下期は年末商戦などでキャラクターのマーケティングを進めるとしている。配当は中間8円・年間16円の予想で変更なし(2026年4月1日に1株を5株に分けたため、前期の年間69円とはそのまま比べられない)。通期の為替の前提は1ドル=155円で、上期の実績より円高寄りに置いている。

この先の注目は、下期に利益の伸びが戻るかどうかだ。通期予想から上期の実績を引くと、下期は営業利益で前年の下期より約2割多く稼ぐ計画になる(下の「ヨリビケの見方」)。週明け9日(月)の東京市場で、夜間取引の値がどこまで本物になるか、また訪日客の需要や北米の消費が年末商戦にどう出るかが焦点になる。半期報告書は13日(金)に出る予定だ。

数字で見る

上期の売上高(4〜9月)1077億2500万円(前年同期比+22.9%、上期の過去最高。決算短信 11/6)
上期の営業利益428億8200万円(+9.4%、上期の過去最高。決算短信)
営業利益率44.7% → 39.8%(−4.9ポイント。説明資料)
7〜9月の経常利益204億円(+4.8%、株探の集計)
通期の予想(据え置き)売上高2298億円・営業利益895億円・純利益638億円(決算短信)
株価(11/6 終値)1216円(前日比−84円、−6.46%。Yahoo!ファイナンス)
夜間取引(PTS)1099円(−9.6%、株探 17:30)/1115円(−8.31%、Yahoo!ファイナンス 18:45)
ヨリビケの見方通期予想から上期の実績を引くと、下期(10〜3月)に必要な営業利益は466億円になる。前年の下期は386億円(前期の通期778億円−前年上期391億円)なので、下期は約21%の増益が前提だ(決算短信と説明資料からヨリビケ計算)。上期の伸び9.4%の2倍以上のペースが要る計算で、会社が「一定のリスク」と書いたのはこの下期の部分だ。売上高も下期は約15%増が前提になる。なお、上期の営業利益率39.8%は通期予想の38.9%を上回っており、利益率の低下は期初から織り込んだ範囲とも読める。夜間取引の1115円(18:45)は、8月10日(月)の年初来高値1470円から約24%低い。

次に見るポイント

  • 11/9(月)東京市場:夜間取引の8〜10%安が日中の値に出るか
  • 11/13(金):半期報告書の提出予定(決算短信より)
  • 11〜12月:年末商戦でのキャラクター施策と、訪日客の需要の戻り
  • 次の決算(第3四半期):下期の約21%増益の前提に沿って進むか。前年の第3四半期決算は2026年2月12日(木)

出典

桐生レオン ・ 特集 18:50 ・ 2026年11月6日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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