米FOMC、政策金利を3.75〜4.00%で据え置き 10対2で、クック理事とハマック総裁が0.25%の利上げを主張 ウォーシュ議長は先の金利の道筋を前もって示さない考え
米連邦準備制度理事会(FRB)は、米国時間10月28日(水)の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の誘導目標を3.75〜4.00%のまま据え置いた。日本時間では29日(木)午前3時の発表。投票は10対2で、反対の2人はどちらも0.25%の利上げを求めた。
日向かなえ ・ 朝刊 05:27 ・ 2026年10月29日FRB の声明によると、反対したのはクック理事とクリーブランド連銀のハマック総裁で、2人とも今回の会合で誘導目標を0.25%引き上げることを主張した。声明は、経済活動が力強いペースで拡大し、設備投資も旺盛だとしたうえで「インフレは高止まりしている」と書き、さらに情報を集めてから、インフレを2%に戻すための適切な政策を判断するとした。FRB は9月に利上げしており、今回はその後の最初の会合だった(CNN・CNBC)。
ウォーシュ議長は会見で、緊急時や危機のときを除いて「フォワードガイダンス」(先の金利の道筋を前もって示すこと)を使わない考えを改めて示した(CNBC)。また、2027年から会合の運び方を変え、年8回の会合のうち1回は金利を決めない戦略の議論にあて、2028年は2回をそうすると説明した(CNBC・株探)。みんかぶによると、議長は今回の決定に政治的な要素は一切関わっていないとも述べた。
市場の受け止めは落ち着いていた。株探は、短期金融市場が見込む12月の利上げの確率が発表後も90%で変わらなかったと伝え(日本時間3:17)、CNN は CME FedWatch で12月の利上げの確率が前日の78%から85%に上がったと伝えた。米10年債の利回りは5.02%前後(CNN・CNBC)。ドル円は発表直後の日本時間3時台に158円30銭前後と158円台前半で動いたが(株探)、フィスコによると、NY市場では158円35銭まで上げたあと157円84銭に下げて終えた。
日本への波及は主に為替を通じる。米国の金利が高い状態が続くと日米の金利差が開いたままになり、一般に円が売られやすい。円安は輸出の多い企業の円での売上を押し上げる一方、原材料や燃料を輸入に頼る食品や電力にはコストの重荷になりやすい。日銀は9月18日(金)に政策金利を1.25%程度に引き上げたが(賛成7・反対2、日銀の公表資料)、米国の誘導目標とはなお2.5〜2.75ポイントの差がある。
次の FOMC は12月8日(火)〜9日(水)で、経済見通しも出る会合になる(FRB の日程)。それまでに、10月29日(木)の米国の7〜9月期の国内総生産(GDP)や9月の個人消費支出など、物価と景気の指標が続く。日本では日銀が29日(木)〜30日(金)に金融政策決定会合を開く。
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| 政策金利の誘導目標 | 3.75〜4.00%で据え置き(FRB、米国時間10/28=日本時間10/29 3:00) |
|---|---|
| 投票 | 10対2。クック理事・ハマック総裁が0.25%の利上げを主張(FRB の声明・CNBC・株探) |
| 12月の利上げの確率 | 90%で変わらず(株探 3:17)、80%(株探 5:23)/78%→85%(CNN、CME FedWatch)。集計と時刻で違う |
| 米10年債の利回り | 5.02%前後(CNN・CNBC、NY時間の取引中)、5.043%(株探 NY時間15:12) |
| ドル円 | 158円30銭前後(日本時間3時台、株探)→ NY の引け 157円84銭(高値158円35銭、フィスコ) |
| 会合の運び方の変更 | 2027年は8回のうち1回、2028年は2回を戦略の議論に(CNBC・株探) |
| 次の会合 | FOMC 12/8(火)〜9(水)(FRB)、日銀 10/29(木)〜30(金)(日銀) |
次に見るポイント
- 10/29(木)21:30(日本時間)米国の7〜9月期 GDP と9月の個人消費支出
- 10/30(金)日銀の金融政策決定会合の結果と、植田総裁の会見
- 12/8(火)〜9(水)次の FOMC:経済見通しと、反対票の数
関連する動画
出典
- FRB「Federal Reserve issues FOMC statement」(2026/10/28)
- FRB「Meeting calendars and information」(FOMC の日程)
- CNBC「Fed meeting recap: Warsh says central bank will host fewer rate-setting meetings in future years」(10/28)
- CNN「Fed keeps interest rates unchanged, but two officials dissented in favor of a rate hike」(10/28)
- 株探「特に大きな反応はなし 12月の利上げ確率90%を維持」(10/29 3:18)
- みんかぶ(MINKABU PRESS)「NY時間に伝わった発言・ニュース」(10/29 5:10、ウォーシュ議長の発言)
- 株探(フィスコ)「10月28日のNY為替概況」(10/29 4:38)
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026/9/18)
※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。









