太陽誘電、13.5%安の引け後に利益予想を上げる 今期2度目
電子部品の太陽誘電(6976)は5日(木)の取引終了後、今期(2027年3月期)の営業利益の予想を450億円から540億円に、純利益の予想を290億円から350億円に上げた。8月に続き今期2度目の上方修正。株価はその前の取引で、AI関連株の売りに押されて13.53%安の6580円だった。
会社は5日15時30分、4〜9月の決算と業績予想の修正を発表した。今期の予想は、売上高を4240億円から4360億円に、営業利益を450億円から540億円(前期比2.7倍)に、経常利益を420億円から500億円に、純利益を290億円から350億円に上げた。年間の配当の予想は90円のまま据え置いた(決算短信)。理由は「情報インフラ・産業機器向けなどの需要増加、販売価格影響等」としている。
4〜9月の売上高は2060億円(前年同期比16.0%増)、営業利益は182億円(2.0倍)だった。主力の積層セラミックコンデンサ(MLCC、電気をためて整える小さな部品)を含むコンデンサの売上は1523億円で20.8%増えた。情報機器、通信機器、自動車、情報インフラ・産業機器向けがそろって伸びた。4〜9月の平均の為替は1ドル159.76円で、前年同期より13.5円の円安だったことも利益を押し上げた(決算短信)。
3か月ごとに見ると、7〜9月の営業利益は134億円で、4〜6月の48億円の約2.8倍に増えた(株探)。今期の予想は8月5日にも上げており、経常利益で見ると270億円から420億円へ、今回さらに500億円へと2度引き上げたことになる(株探)。
それでも株価は下げが続いていた。10月29日の終値9231円から、5日の6580円まで、4営業日で28.7%下がった(株探の株価をもとにヨリビケ計算)。4日(水)は8.31%安、5日は13.53%安で、5日の東京では日経平均が1110円安となり、アドバンテストなど半導体・AI関連の株がまとめて売られた日だった。同じ5日の引け後には、ロームもAIのサーバー向けの伸びで利益予想を上げている。
決算を受けた夜間のPTSでは、6日5時10分に6850円と、東証の終値を4.1%上回った(株探)。ただ、5日の米国市場では半導体株の指数が12%超下げ、シカゴの日経平均先物は5万7055円(6日6時07分)と、5日の東京の終値6万1077円を大きく下回っている。6日の東証で、上方修正と市場全体の売りのどちらが強く出るかが最初の焦点になる。
数字で見る
| 今期の営業利益の予想 | 450億円 → 540億円(+20.0%)(決算短信・株探) |
|---|---|
| 今期の純利益の予想 | 290億円 → 350億円(+20.7%)(決算短信・株探) |
| 今期の売上高の予想 | 4240億円 → 4360億円(+2.8%)(決算短信) |
| 4〜9月の営業利益 | 182億円(前年同期比+101.6%)(決算短信) |
| 7〜9月の営業利益 | 134億円(4〜6月は48億円)(株探) |
| 年間配当の予想 | 90円(据え置き)(決算短信) |
| 株価(11/5) | 東証終値6580円(−13.53%、発表前)、PTS 6850円(11/6 5:10)(株探) |
次に見るポイント
- 11/6(金):東証で、決算を受けた最初の株価の反応
- 11/6(金)22:30(日本時間):米国の10月の雇用統計(半導体・AI関連株の地合いに影響)
- データセンターの建設をめぐる米国の議会・州の動き(AI関連の電子部品株の売りの理由とされた)
- 第3四半期の決算(前期は2026年2月6日に発表)
出典
御堂聡一 ・ 特集 07:55 ・ 2026年11月6日※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。









