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速報 | 米国株 | 2026年11月7日 18:48

テスラ、テキサスのサイバートラック生産を27年半ばに終了へ 販売は計画の8%

テスラのイーロン・マスクCEOは6日(金、米国時間)、Xへの投稿で、ピックアップトラック「サイバートラック」のテキサス工場での生産を2027年半ばごろに段階的に終えると明らかにした。空いた場所はハンドルのない自動運転車「サイバーキャブ」の増産に回す。2025年の米国販売は約2万台で、マスク氏がかつて見込んだ年25万台の約8%にとどまっていた。

動画:NBC News「Tesla to wind down production of Cybertruck」 YouTube で見る

マスク氏は投稿で、ギガファクトリー・テキサスでのサイバートラックの生産を縮小し、「サイバーキャブの増産のための場所を空ける」と説明した。ロイターとAFPによると、時期は2027年半ばごろ。サイバートラックの専用部品の設備があるのはテキサス州オースティンの工場だけで、生産をほかの工場に移すのか、完全にやめるのか、注文済みでまだ届いていない車をどうするのかは、どちらの報道でも明らかになっていない。ロイターによると、開発を率いたエンジニアのウェス・モリル氏は、サイバートラックで育てた技術がサイバーキャブに受け継がれているとXに投稿した。

背景は販売の伸び悩みだ。サイバートラックは2023年に納車が始まり、CBSニュースによると、マスク氏は量産開始のあと年25万台の販売を見込んでいた。テスラは車種ごとの台数を公表していないが、自動車情報会社ケリー・ブルー・ブックの調べ(CBSニュースなどが報道)では、米国での販売は2024年の3万8965台から2025年は2万237台へ48%減った。テスラの発表では、サイバートラックを含む「その他のモデル」の7〜9月期の納車は8295台で、前の年の同じ時期の1万5933台から48%、前の四半期の1万2364台から33%減った。エレクトレックによると、この区分に入っていたモデルSとモデルXは2026年4月に生産を終えており、残る大半はサイバートラックとみられる。ステンレスの車体は好みが分かれ、欧州の一部などでは認可が取りにくく販売できなかった(ロイター)。

テスラの業績への直接の重みは小さい。7〜9月期の納車48万6532台のうち、「その他のモデル」は1.7%で、残りはモデル3とモデルYだ。それよりも、テキサス工場の使い道を車からロボタクシーへ切り替える意味が大きい。CBSニュースによると、サイバーキャブは2024年に公開した2人乗りの車で、ハンドルもペダルもなく、テキサス工場で4月に生産が始まった。テスラはカリフォルニアのフリーモント工場でも、モデルS・Xをやめた場所を人型ロボット「オプティマス」に回している(エレクトレック)。車を減らして自動運転とロボットに場所を空ける、という流れが2つの工場で続いたことになる。

株価は、この発表だけで動いたとは言いにくい。テスラ株は5日(木)にAI関連株の急落の中で10.77%安の343.69ドルまで下げ、6日(金)は4.23%高の358.22ドルで終えた(Yahoo Finance、ブルームバーグ)。6日はナスダック総合指数も上がっており、テスラも全体の買い戻しの中で戻した面が大きい。CBSニュースによると、アナリストのダン・アイブス氏は、価格の高さと需要の弱さから「結末は見えていた」と話している。

この先は、サイバートラックの生産をどこかで続けるのか、注文済みの車や持ち主の修理・部品をどうするのか、テスラから正式な説明が出るかが焦点になる。数字で確かめられるのは、例年1月初めに出る10〜12月期の生産・納車の発表で、「その他のモデル」の台数がさらに減るかどうか。サイバーキャブの生産の伸びも、同じ発表や決算で見ることになる。

数字で見る

発表11/6(金、米国時間)マスク氏がXに投稿、テキサス工場での生産を2027年半ばごろに段階的に終了(ロイター、AFP、CBS)
米国販売(推計)2024年 3万8965台 → 2025年 2万237台(−48%)(ケリー・ブルー・ブック調べ、CBSニュース)
マスク氏の見込み年25万台(CBSニュース、エレクトレック)
「その他のモデル」の納車2026年7〜9月期 8295台(前年同期 1万5933台、4〜6月期 1万2364台)(テスラの発表、ロイター)
7〜9月期の全体の納車48万6532台(テスラの発表)
テスラ株 終値11/5 343.69ドル(−10.77%)→ 11/6 358.22ドル(+4.23%)(Yahoo Finance、ブルームバーグ)
サイバーキャブ2024年公開、ハンドル・ペダルなし、2026年4月にテキサス工場で生産開始(CBSニュース)
ヨリビケの見方2025年の米国販売2万237台は、マスク氏が見込んだ年25万台の約8%にあたる(ヨリビケ計算)。7〜9月期の「その他のモデル」8295台は全体の納車48万6532台の1.7%で、台数の上では業績を大きく動かす車ではなかった。株価は6日に4.23%上がったが、前日の下げ(41.50ドル)のうち取り戻したのは14.53ドル、約35%にとどまる。今回の発表は、売上の話より「テキサス工場をロボタクシーに使う」という工場の使い道の話として読むのが合っている。

次に見るポイント

  • 11/9(月):週明けの米国市場。テスラ株が前の週の下げをどこまで戻すか
  • 11/10(火)日本時間夜:米10月の消費者物価指数(CPI)。ハイテク株全体の地合いに効く
  • 2027年1月初め(例年):テスラの10〜12月期の生産・納車の発表。「その他のモデル」の台数
  • 2027年半ば:テキサス工場での生産の終了。ほかの工場に移すか、注文済みの車の扱い

関連する動画

動画:Forbes「Musk Says Tesla Will Wind Down Cybertruck Production Next Year」 YouTube で見る
動画:euronews「Elon Musk's Tesla to 'wind down' Cybertruck production next year」 YouTube で見る

出典

御堂聡一 ・ 特集 18:48 ・ 2026年11月7日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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