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SKハイニックス、営業益7.3倍で過去最高 キオクシアは前場13%高

韓国の半導体メモリー大手SKハイニックスは28日(水)、7〜9月期の営業利益が前年同期の7.3倍の83兆3338億ウォン(約9兆9200億円)と過去最高だったと発表した。2026年に約100兆ウォンを株主に返す計画も示し、1株2万ウォンの配当のうち半分はキオクシアへの投資で得た利益をもとにした特別配当になる。韓国の株価指数は一時5%を超えて上がり、東京ではキオクシアが前場を13%高で終えた。

白石ひかり ・ 特集 11:48 ・ 2026年10月28日
動画:聯合ニュースTV「SKハイニックス 四半期営業益が過去最大…追加の株主還元」(10/28) YouTube で見る

SKハイニックスの発表によると、7〜9月期の売上高は104兆6155億ウォン(前年同期比328%増)で、四半期で初めて100兆ウォンを超えた。営業利益は83兆3338億ウォン(同632%増、4〜6月期比38%増)、売上高に対する営業利益の割合は80%だった。ロイターによると、LSEGがまとめた市場予想の営業利益は76兆7000億ウォンで、これを上回った。一方、純利益は39兆7756億ウォンで、4〜6月期(93兆9226億ウォン)から58%減った。4〜6月期は純利益(93兆9226億ウォン)が営業利益(60兆5426億ウォン)を大きく上回っており、7〜9月期の純利益の減り方はその反動の面がある。

株主への還元は、2026年の合計を約100兆ウォン(ロイターの換算で約754億ドル)とした。内訳は現金配当30兆ウォン以上と、自社株買い・消却60兆ウォン以上(8月に発表し前週に買い終えた40兆ウォンを含む)。7〜9月期分として、配当14兆ウォン(1株2万ウォン=普通配当1万ウォン+特別配当1万ウォン)と、20兆ウォンの自社株買いを決めた。自社株買いのうち10兆ウォン分は全部消却し、残り約10兆ウォンは社員の報酬に使うため還元の合計には数えない。会社は、今年キオクシアへの投資で得た利益の大半を、主に特別配当で株主に返すとしている。ヨリビケが26日(月)に伝えた「特別配当を検討」という報道への答えが、この日に出たかたちだ。

背景にあるのは、AI向けのデータセンター投資によるメモリーの品不足だ。会社は、最先端の製造の難しさと新しい工場が立ち上がるまでの時間の長さから、メモリーの需要が2030年まで供給を上回るとの見方を示した。主要な14社の顧客と長期契約を結び、2027〜28年の生産能力の50%超が契約で埋まっているという。ロイターによると、会社はDRAMとAI向けの高性能メモリー(HBM)は2029年まで売り切れているとしている。次の世代のHBM4は、10〜12月期に出荷量・売上高ともに今のHBM3Eを上回る見込みだという。一方で、子会社ソリダイムの米国上場の検討はやめた。

株価はすぐに反応した。NAVER証券によると、11時44分時点でSKハイニックスは145万4500ウォン(8.46%高)、サムスン電子は7.88%高、韓国総合株価指数(KOSPI)は5966.73(5.82%高)。東京では、キオクシア(285A)が前場を1万4240円(前日比1635円高、12.97%高)で終え、高値は11時27分の1万4275円、11時29分時点の売買代金は約7650億円だった(Yahoo!ファイナンス・株探)。株探によると東証プライムの値上がり率2位。上げの理由について、トレーダーズ・ウェブはSKハイニックスの決算と還元策が材料視されたと伝えた。株探は、前日の米国市場の半導体株高の流れに加え、TOPIXでの浮動株比率の引き上げに伴うパッシブファンドなどの2兆円超の買い需要(30日と11月末に約1兆円ずつ)への思惑を挙げている。SKハイニックスは2018年、ベインキャピタルが率いる投資家連合を通じて東芝のメモリー事業(いまのキオクシア)に約4兆ウォンを投資した(ロイター、ヨリビケの26日の記事)。

波及の面では、メモリーの値段が高い状態が続くことは、メモリーを作る会社やその製造・検査の装置の会社には追い風だが、メモリーを買って製品を作るパソコン・スマートフォン・サーバーの会社には一般にコストの重さになる。この先は、28日(水)15時30分にメモリーの検査装置も手がけるアドバンテストの決算、29日(木)午前3時(日本時間)に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果、30日(金)にキオクシアと東京エレクトロンの決算が続く。キオクシアの決算では、SKハイニックスと同じく、AI向けの需要が値段と利益にどこまで表れているかが比べられる。

数字で見る

7〜9月期 売上高104兆6155億ウォン(前年同期比+328%、四半期で初の100兆ウォン超)(会社発表・共同)
7〜9月期 営業利益83兆3338億ウォン(約9兆9200億円、前年同期の7.3倍、営業利益率80%)(会社発表・共同)
市場予想の営業利益76兆7000億ウォン(LSEG、ロイター)
2026年の株主還元約100兆ウォン=配当30兆以上+自社株買い・消却60兆以上(会社発表・ロイター)
7〜9月期の配当1株2万ウォン(普通1万+特別1万)、総額14兆ウォン(会社発表)
SKハイニックス・KOSPI(10/28 11:44)145万4500ウォン(+8.46%)/5966.73(+5.82%)(NAVER証券)
キオクシア(285A、10/28 前場)終値1万4240円(+1635円、+12.97%)、高値1万4275円(11:27)、売買代金 約7650億円(11:29)(Yahoo!ファイナンス・株探)
ヨリビケの見方7〜9月期の営業利益約9兆9200億円(共同の換算)は、キオクシアの時価総額23兆4105億円(28日11時29分、株探)の約42%にあたり、3か月の利益だけで同じメモリーの会社の時価総額の4割を超える。また、7〜9月期の配当は1株あたり普通配当と特別配当が同じ1万ウォンなので、総額14兆ウォンのうち特別配当の分はおよそ7兆ウォンで、26日に報じられた「16兆ウォンの特別配当」の4割強にとどまる(いずれもヨリビケ計算。年内の残りの払い方は会社が示していない)。

次に見るポイント

  • 10月28日(水)15時30分:アドバンテストの決算
  • 10月29日(木)午前3時(日本時間):FOMCの結果
  • 10月30日(金):キオクシアと東京エレクトロンの決算、株探が伝えるTOPIX関連の買い需要の1回目
  • SKハイニックスの8月の自社株買い分(40兆ウォン)の消却の時期(会社は「近く」とだけ説明)

関連する動画

動画:YTN「SKハイニックス 四半期売上100兆ウォン突破…営業益も83兆で最大」(10/28) YouTube で見る
動画:SKハイニックス公式「2026年第3四半期 経営実績発表」(10/28) YouTube で見る

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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