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昼刊 | 株式

日経平均、前引け1639円安の6万3019円 4日ぶり反落、下げ幅は一時1948円 AI・半導体株に売り、値上がりと値下がりの銘柄数はほぼ半々

30日(金)の東京株式市場で、日経平均株価は前引けで前日比1639円69銭(2.54%)安の6万3019円78銭だった。4日ぶりの反落で、10時53分には1948円05銭安の6万2711円42銭まで下げた。TOPIXは52.05ポイント(1.30%)安の3951.23。米国の大手ハイテク企業の決算を受けて、AI・半導体関連の主力株に売りが集まった。

白石ひかり ・ 昼刊 11:54 ・ 2026年10月30日
動画:ANNnewsCH「【速報】日経平均一時1900円超下落 米IT大手決算に失望 午前10時25分現在(2026年10月30日)」 YouTube で見る
日経平均 前引け(10/30 11:30)
63,019円
4日ぶりの反落

日経平均は315円10銭安の6万4344円37銭で始まり、下げ幅を広げた(株探、時事通信)。安値は10時53分の6万2711円42銭で、前日比1948円05銭(3.01%)安(株探、ロイター、ウエルスアドバイザー)。その後は安値に近い水準でもみ合い、前引けは6万3019円78銭だった。前日29日(木)の終値6万4659円47銭は3日続伸のあとの水準で、きょうの下げで、27日(火)からの3日間の上げ幅(計2469円82銭)の約3分の2を失った(株探の日足からヨリビケ計算)。東証プライムの前場の売買代金は約3兆9088億円(株探、ロイター)。

背景は米国の決算だ。29日(木)の米国ではアルファベットの決算を受けてAIへの巨額の投資への警戒が広がり、ナスダック総合指数が1.38%下げた(フィスコ)。その引け後に決算を出したアマゾンとインテルが時間外取引で急落した(株探、ロイター)。時事通信は、米国のAI関連企業の決算でフリーキャッシュフロー(手元に残るお金)の悪化が相次ぎ、過剰な投資で財務が悪くなることへの懸念が再び強まったと伝えた。ロイターによると、時間外取引のナスダック先物は2%超安く、韓国の総合株価指数(KOSPI)は5%安、台湾の加権指数は3%安と、アジアの半導体の多い市場も下げた。

売られた銘柄は偏っている。株探の集計では、日経平均を押し下げた分はアドバンテストが560.94円でいちばん大きく、東京エレクトロン251.82円、ソフトバンクグループ238.67円、イビデン202.26円、TDK 116.3円と続いた。業種別では非鉄金属(−6.04%)、電気機器(−4.63%)、ガラス・土石(−3.34%)、機械(−2.64%)が下位に並び、電線の古河電気工業・フジクラ、半導体ウエハーのSUMCOなど、AI向けの部品・素材の銘柄にも売りが広がった(株探の業種別ランキング 11:31)。

一方で、上げた銘柄も多い。値上がりは740銘柄、値下がりは774銘柄とほぼ半々だった(MINKABU PRESS、ロイター)。業種別では空運(+3.80%)、海運(+3.17%)、小売(+2.13%)、陸運(+1.68%)、医薬品(+1.59%)など14業種が上げた(株探)。ファーストリテイリングは日経平均を127.02円、業績予想を上げたコナミグループは116.47円押し上げた(株探)。AI関連から売った資金の一部が、内需やゲーム・娯楽、決算の良かった銘柄に向かった形だ。

読み解くと、指数の大きな下げは「市場全体が売られた」のではなく、値段の高いAI・半導体関連の数銘柄の下げが日経平均に大きく出たものだ。上位5銘柄の押し下げだけで計1369.99円と、下げ幅の約84%にあたる(株探の寄与度からヨリビケ計算)。この日は昼に日銀が金融政策の決定を公表し(政策金利は1.25%で据え置き、詳しくは6本目の記事)、取引終了後には東京エレクトロンやキオクシアホールディングスなど、きょう売られている銘柄自身の決算が続く。

数字で見る

日経平均(10/30 前引け)6万3019.78円(−1639.69円、−2.54%)(株探、Yahoo!ファイナンス、ロイター、時事通信)
日経平均の安値(10/30 前場)10:53 6万2711.42円(−1948.05円、−3.01%)(株探、ロイター)
TOPIX(10/30 前引け)3951.23(−52.05、−1.30%)(株探、Yahoo!ファイナンス、時事通信)
前日の終値(10/29)日経平均 6万4659.47円(3日続伸)、TOPIX 4003.28(株探)
東証プライム(前場)値上がり740・値下がり774・変わらず37、売買代金 約3兆9088億円(MINKABU PRESS、ロイター)
日経平均の押し下げ(寄与度)アドバンテスト −560.94円、東京エレクトロン −251.82円、ソフトバンクG −238.67円、イビデン −202.26円、TDK −116.3円(株探)
日経平均の押し上げ(寄与度)ファーストリテイリング +127.02円、コナミグループ +116.47円(株探)
業種別(前引け)下位 非鉄金属 −6.04%・電気機器 −4.63%・ガラス土石 −3.34%/上位 空運 +3.80%・海運 +3.17%・小売 +2.13%(株探)
ヨリビケの見方日経平均の下げ1639.69円のうち、アドバンテスト・東京エレクトロン・ソフトバンクグループ・イビデン・TDKの5銘柄の分が計1369.99円(約84%)で、アドバンテスト1社で約34%だった。残りの220銘柄の分は差し引き約270円安(前日の終値の約0.4%)にとどまる(株探の寄与度からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 10/30(金)後場(12:30〜):昼に公表された日銀の決定(据え置き・ETFの売却ペースの見直し)への反応
  • 10/30(金)午後:植田和男総裁の記者会見
  • 10/30(金)取引終了後:東京エレクトロン、キオクシアHD、村田製作所、レーザーテックなどの決算(株探の予定表)
この話題を伝えた動画今日の1分昼刊(10/30)白石ひかり

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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