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昼刊 | 日銀

日銀、政策金利1.25%で据え置き 8対1で高田委員は1.5%への利上げを提案 ETFの売却ペースは年8600億円程度に引き上げ

日銀は30日(金)の金融政策決定会合で、政策金利(無担保コールレート翌日物)を1.25%程度で据え置くことを8対1の賛成多数で決めた。結果は前引けの時点ではまだ出ておらず、昼に公表された。あわせて、保有するETF(上場投資信託)の売却ペースを、2027年1月から年間8600億円程度(簿価)に引き上げることを全員一致で決めた。

白石ひかり ・ 昼刊 11:54 ・ 2026年10月30日
動画:ANNnewsCH「日銀 金融政策決定会合 物価上昇率“2%到達”判断へ(2026年10月30日)」 YouTube で見る
日銀の政策金利(市場の大勢は据え置き予想)
1.25%
結果は昼ごろ

日銀の公表文によると、据え置きには植田総裁ら8人が賛成し、高田創委員が反対した。高田委員は、基調的な物価が「物価安定の目標」に達した中で、中立金利(景気を熱しも冷やしもしない金利の水準)に近づけるペースを速めるべきだとして、政策金利を1.5%程度にする案を出したが、反対多数で否決された。日経によると、日銀はこの会合で、一時的な要因を除く基調的な物価上昇率が目標の2%と「おおむね整合的な水準にある」と表明した。2013年1月に2%の目標を導入してから約13年での到達になる。

市場では据え置きの見方が大勢だった。前場の東京市場は、米国のハイテク企業の決算を受けたAI・半導体株の売りで日経平均が1639円安となり、日銀の発表はその後の昼休みに出た。後場は12時30分から始まる。

株式市場にとってもう1つの材料は、ETFの売却だ。日銀は2025年9月に、保有するETFを年3300億円程度(簿価)のペースで売ると決め、2026年1月から売り始めた。今回、市場に大きな影響を与えずに進み、株式市場全体の売買代金も増えたとして、売却のペースを市場全体の売買代金の0.1%程度、年8600億円程度(簿価)に引き上げた。日銀の参考資料では、時価に直すと年2兆4600億円程度で、売り終えるまでの年数は約112年から約43年に縮む。市場の状況によっては一時的に売る額を調整したり止めたりできる点は変わらない。

読み解くと、金利は予想どおり動かさなかったが、物価目標の到達を表明したうえで、9人のうち1人が利上げを提案した。次の利上げの時期を考えるうえで、植田総裁が会見でどう説明するかが焦点になる。ETFの売却は時価で年約2.5兆円になるが、これはきょうの前場だけの東証プライムの売買代金(約3.9兆円、株探)よりも小さく、日銀は市場全体の売買代金の0.1%程度にとどめるとしている。

この先は、30日(金)午後の植田総裁の記者会見と、取引終了後の東京エレクトロン・キオクシアホールディングスの決算。日銀の「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」の中身も、物価の見通しの手がかりになる。

数字で見る

政策金利(無担保コールレート翌日物)1.25%程度で据え置き(日銀の公表文、日経)
採決賛成8・反対1(高田委員が1.5%程度への引き上げを提案、否決)(日銀の公表文)
基調的な物価上昇率目標の2%と「おおむね整合的な水準」と表明(日経)
ETFの売却ペース年3300億円程度 → 年8600億円程度(簿価、時価で2兆4600億円程度)、2027年1月から(日銀の公表文・参考資料)
売り終えるまでの年数約112年 → 約43年(日銀の参考資料)
J-REITの売却ペース年50億円程度(簿価)のまま(日銀の公表文)
植田総裁の記者会見10/30(金)午後(日経)
ヨリビケの見方ETFの売却額は簿価で年3300億円程度から8600億円程度へ約2.6倍になる。日銀の参考資料では、売却額が市場全体の売買代金に占める割合は0.05%程度から0.1%程度にとどまる(日銀の公表文・参考資料からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 10/30(金)後場(12:30〜):据え置きとETFの売却ペースの見直しへの株式・為替の反応
  • 10/30(金)午後:植田総裁の記者会見(次の利上げの条件、ETF売却の説明)
  • 10/30(金)取引終了後:東京エレクトロン、キオクシアHDの決算

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動画:TBS NEWS DIG Powered by JNN「【ライブ】日銀・植田総裁会見 基調物価上昇率『2%到達』の判断は? 金融政策決定会合(2026年10月30日)」 YouTube で見る
この話題を伝えた動画今日の1分昼刊(10/30)白石ひかり

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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