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ヨリビケ- MARKET NEWS -
昼刊 | 決算 | 2026年10月30日 11:54

決算で明暗 富士通は営業益が市場予想に届かず一時ストップ安、中部電力は一転赤字予想で一時8%安 キーエンスは営業益50%増と株式分割で反発

29日(木)に決算を出した主力株の反応が、30日(金)前場で分かれた。富士通は営業利益が市場予想に届かず一時ストップ安の3622円、中部電力は浜岡原発の損失で今期が一転赤字の見通しとなり一時8%あまり下げた。キーエンスは上期の営業利益が50%増え、1株を5株に分ける株式分割も発表して反発した。

動画:テレ東BIZ ダイジェスト「中部電力が赤字転落へ 原発不正で特損3800億円【WBS】」 YouTube で見る

富士通(6702)は、4〜9月期の営業利益が1076億円で前年同期より2.1%増えたが、会社が本業のもうけとする調整後営業利益は1139億円で6.1%減った。純利益は825億円で68.5%減で、前年同期にあった新光電気工業の売却益がなくなった(決算短信、株探)。日経は4〜9月の営業利益が市場予想に届かなかったと伝えた。フィスコは、7〜9月期の調整後営業利益が590億円(前年同期比31.6%減)で、770億円程度の市場予想を大きく下回ったとし、不採算の案件の損失などでITサービスの利益率の改善が期待ほど進まなかったとみている。株価は10時12分にストップ安の3622円(700円、16.19%安)をつけ、前引けは672円(15.55%)安の3650円だった(株探、Yahoo!ファイナンス、日経)。

中部電力(9502)は、今期(2027年3月期)の純損益の予想を1600億円の黒字から2150億円の赤字に引き下げた(会社の開示、日経)。浜岡原子力発電所の耐震データの不正で再稼働の見通しが立たず、原子力の設備などで通期3800億円程度の特別損失を見込む(くわしくは同日7時55分の速報記事)。株価は9時10分に2454円50銭(227円、8.46%安)まで下げ、前引けは165円(6.15%)安の2516円50銭だった(株探、Yahoo!ファイナンス、日経)。業種別では電気・ガスが2.00%下げ、東京電力ホールディングス・関西電力も下位に並んだ(株探)。

キーエンス(6861)は、上期(2026年3月21日〜9月20日)の売上高が7353億円で34.9%増、営業利益が4082億円で50.0%増えた(決算短信)。日経によると、市場予想の平均(QUICKコンセンサス)は3806億円だった。11月20日(金)を基準日に1株を5株に分ける株式分割を決め、中間配当を前の予想より50円多い325円にし、期末配当も分割前に直すと325円(分割後65円)として年間で実質650円(前の予想550円)に増やした(会社の開示、株探)。株価は9時5分に3160円(4.1%)高の7万9520円をつけ、前引けは1310円(1.72%)高の7万7670円。前日29日(木)に3.57%下げたあとの反発だ(株探、Yahoo!ファイナンス、日経)。

決算の日の値動きは、市場の予想との差がはっきり出た。富士通は通期の調整後営業利益の予想4250億円を据え置いたが、フィスコは達成のハードルが高まったとの見方を伝えた。中部電力は会社の開示どおり一転赤字で、電力株全体にも売りが出た。キーエンスは市場予想を上回る増益に、株を買いやすくする分割と実質の増配が重なった。全体がAI・半導体株の売りで大きく下げる中でも、決算の中身で個別の値動きが分かれた日だった。

この先は、富士通は30日(金)に半期報告書を出す予定(決算短信)。中部電力は11月16日(月)に半期報告書を出し、新しい中期経営計画の時期が注目点になる。キーエンスの株式分割は11月21日(土)に効力が生じ、分割後は1単元(100株)の金額が今の約5分の1になる。

数字で見る

富士通 4〜9月期営業利益 1076億円(+2.1%)、調整後営業利益 1139億円(−6.1%)、純利益 825億円(−68.5%)(決算短信、株探)
富士通 7〜9月期の調整後営業利益590億円(−31.6%)、市場予想 770億円程度(フィスコ)
富士通 株価(10/30 前場)安値 10:12 ストップ安 3622円(−700円、−16.19%)、前引け 3650円(−15.55%)(株探、Yahoo!ファイナンス、日経)
中部電力 今期の純損益予想1600億円の黒字 → 2150億円の赤字、特別損失 通期3800億円程度(会社の開示、日経)
中部電力 株価(10/30 前場)安値 9:10 2454.5円(−227円、−8.46%)、前引け 2516.5円(−6.15%)(株探、Yahoo!ファイナンス、日経)
キーエンス 上期(3/21〜9/20)売上高 7353億円(+34.9%)、営業利益 4082億円(+50.0%)、QUICKコンセンサス 3806億円(決算短信、日経)
キーエンス 株式分割・配当1株→5株(基準日 11/20、効力 11/21)、年間配当 分割前で550円→650円(会社の開示)
キーエンス 株価(10/30 前場)高値 9:05 7万9520円(+3160円)、前引け 7万7670円(+1310円、+1.72%)(株探、Yahoo!ファイナンス、日経)
ヨリビケの見方キーエンスの上期の営業利益4082億円は、日経が伝えたQUICKコンセンサス3806億円を約277億円(約7%)上回った。年間の配当は分割前に直すと550円から650円へ約18%の増額になる(決算短信・開示からヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 10/30(金)後場と終値:富士通・中部電力の下げがどこまで戻るか、キーエンスの上げが保たれるか
  • 11/16(月):中部電力の半期報告書。新しい中期経営計画の時期
  • 11/21(土):キーエンスの株式分割の効力発生(基準日は11/20)

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出典

白石ひかり ・ 昼刊 11:54 ・ 2026年10月30日

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