ヨリビケについて 1分動画 YouTube @yoribike 10/28 更新
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夕刊 | 決算

アドバンテスト、今期の純利益予想を7415億円に上方修正 従来から815億円上積み、前期の約2倍 7〜9月期は売上・利益とも四半期の最高、上限2800億円の自社株買いと中間配当49円

アドバンテスト(6857)は28日(水)15時30分、4〜9月期の決算とあわせて、2027年3月期の業績予想を引き上げた。純利益は従来の6600億円から7415億円(前期比97.5%増)に、営業利益は8460億円から9670億円にした。AI向けの高性能な半導体を検査する装置(テスタ)の需要が伸びている。東証の株価は発表前の大引けで3万4930円(+3.16%)で、発表後の PTS(私設取引システム)では3万6800円の値がついた(株探、16時5分時点)。

神崎玲子 ・ 夕刊 16:16 ・ 2026年10月28日
動画:日経CNBC 公式チャンネル「【10月28日(水)東京株式市場】日経平均株価は続伸 685円高/キオクシア急騰、SKハイニックス好決算が追い風/アドバンテスト上方修正、市場予想上回る」(10/28) YouTube で見る
アドバンテスト 27年3月期の純利益(億円)
前期 実績
3,753億円
従来の予想
6,600億円
今回の予想
7,415億円

4〜9月期の売上高は8452億円(前年同期比60.5%増)、営業利益は4568億円(同96.5%増)、純利益は3681億円(同2.2倍)で、いずれも上期として最も多かった(決算短信)。7〜9月期だけでは、売上高4777億円、営業利益2668億円、純利益1933億円で、売上・利益とも四半期として過去最高を更新した(決算説明会資料・株探)。7〜9月期の営業利益率は55.9%と、前年同期の41.3%から上がった。決算説明会資料に載っている会社の7〜9月期の予想(売上高4345億円、営業利益2245億円)と比べると、売上高で約432億円、営業利益で約423億円多い(ヨリビケ計算)。

決算短信によると、AI関連の高性能な半導体の生産数量が増え、先端のパッケージの採用などで半導体が複雑になるなか、顧客がテスタへの設備投資を続けた。部門別では、テストシステム事業部門の売上高が7702億円(61.2%増)。とくにSoC(演算用の半導体)のテスタが伸び、メモリのテスタもDRAM向けなどが増えた。上期の平均の為替は1ドル160円(前年同期146円)と円安だったことも利益を押し上げた。日本経済新聞も、AI半導体向けに高性能な試験装置が伸びると伝えている。

通期の予想は、売上高を1兆7140億円から1兆8630億円(前期比65.1%増)へ、営業利益を8460億円から9670億円(93.7%増)へ、純利益を6600億円から7415億円(97.5%増)へ引き上げた(決算短信・株探)。決算説明会資料では、下期の営業利益率は7月の予想より約3ポイント高い50%超を見込み、部材のコスト上昇を織り込んだうえで、SoCテスタの売上の拡大と製品の組み合わせの改善が利益率を押し上げるとしている。下期の為替の前提は1ドル150円・1ユーロ170円で、会社は1円の円安で通期の営業利益が58億円増える影響があると示している。SoCテスタの年間の生産能力は5000台以上に達し、1万台の目標を大きく前倒しする方針だ。

株主への還元も厚くした。中間配当は、未定としていた予想を49円に決めた(前年同期は29円)。期末の配当は未定のまま。あわせて、上限1100万株(自己株式を除く発行済み株式の1.5%)・上限2800億円の自社株買いを決めた。期間は10月29日から2027年3月24日まで、東証の市場で買い付ける(自己株式の取得のお知らせ・日経)。同じ半導体の装置では、30日(金)に東京エレクトロンが決算を発表する。

数字で見る

東証の終値(10/28、発表前)3万4930円(+1070円、+3.16%。株探・Yahoo!ファイナンス)。始値3万5400円/高値3万5410円/安値3万4180円(Yahoo!ファイナンス)
発表後の PTS3万6800円(16:05時点、株探)。東証の終値比 約+5.4%(ヨリビケ計算)
4〜9月期 実績売上高 8452億円(+60.5%)/営業利益 4568億円(+96.5%)/純利益 3681億円(2.2倍)(決算短信・株探)
7〜9月期 実績売上高 4777億円(+81.7%)/営業利益 2668億円(2.5倍)/純利益 1933億円(2.4倍)、営業利益率 55.9%(決算説明会資料・株探)
通期予想(修正前 → 修正後)売上高 1兆7140億円 → 1兆8630億円(+8.7%)/営業利益 8460億円 → 9670億円(+14.3%)/純利益 6600億円 → 7415億円(+12.3%、前期3753億円あまり)(決算短信・株探・日経)
配当中間 49円(前年同期29円、総額353億7600万円)、期末は未定(剰余金の配当のお知らせ・決算短信)
自社株買い上限1100万株(1.5%)・上限2800億円、10/29〜2027/3/24、市場で買付(自己株式の取得のお知らせ・日経・株探)
ヨリビケの見方通期予想から上期の実績を引くと、下期の営業利益は5102億円で、1四半期あたり約2551億円。7〜9月期の実績2668億円より約4%少ない計算で、為替の前提は下期1ドル150円と、上期平均の160円より10円円高に置いている(ヨリビケ計算、決算短信から)。自社株買いの上限2800億円を28日の終値3万4930円で割ると約802万株で、株数の上限1100万株には届かない。

次に見るポイント

  • 10/29(木)東証での株価の反応と、日経平均への寄与
  • 10/30(金)東京エレクトロンの決算で、半導体の製造装置の需要の見方がそろうか
  • 下期の為替(会社の前提は1ドル150円)と部材のコスト上昇が、利益率にどう効くか
この話題を伝えた動画今日の1分夕刊(10/28)神崎玲子

出典

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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