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昼刊 | 半導体 | 2026年10月30日 11:54

インテルの見通しが予想下回り、東京の半導体株に売り アドバンテスト7%安・東京エレクトロン5%安、基板のイビデンは前場ストップ安のまま

米インテルが29日(木)の米国の取引終了後に示した10〜12月期の売上高の見通しが市場予想を下回り、株価は時間外取引で一時20%を超えて下げた。30日(金)の東京市場では、前引けでアドバンテストが7.02%安、東京エレクトロンが4.96%安。インテルを大口の取引先とする基板のイビデンは、9時31分にストップ安の8359円をつけ、その値段のまま前場を終えた。

動画:岩井コスモ証券「【決算速報】インテル(INTC)〜株価一時23%下落 今後のAIデータセンター部門は…〜」 YouTube で見る

インテルの10〜12月期の売上高の見通しは150億〜160億ドルで、市場予想(株探で170.5億ドル)を下回った。7〜9月期の売上高は165億ドルで前年同期より21%増え、データセンター・AI部門は78%伸びたが、パソコン向けの部門は5%減った(会社の発表、株探)。株価は通常の取引を92.07ドルで終えたあと、時間外ではNY時間16時04分に72.90ドル(20.82%安)をつけた(株探)。見通しが弱い理由は、メモリーの値上がりでパソコンの需要が落ちていることと、イスラエルの工場の事故だ。くわしくは、同日10時50分の速報記事(インテルとイビデン)にまとめた。

東京では、半導体の主力株が前場を通して売られた。アドバンテストは前日比2600円(7.02%)安の3万4430円で前場を終え、10時16分には3万3470円(9.61%安)まで下げた。東京エレクトロンは498円(4.96%)安の9537円で、安値は10時24分の9412円(6.21%安)だった(株探、Yahoo!ファイナンス)。ロイターによると、ソフトバンクグループも6%安。米国の決算をきっかけに、AI向けの投資が本当に利益につながるのかという心配が東京にも広がった(時事通信)。

意外な広がりは、半導体を載せる「ICパッケージ基板」のイビデンだ。イビデンは売りが集まって9時24分まで値がつかず、8601円で始まったあと、9時31分にストップ安の8359円(1500円、15.21%安)をつけた(株探、Yahoo!ファイナンス)。株探の前場のストップ安の一覧では、ストップ安で引けた銘柄に入っている。フィスコは、イビデンは29日に7〜9月期の営業利益が市場予想を上回り、通期の営業利益の予想を1270億円から1330億円に上げたが、主要な顧客のインテルが時間外で急落したことが嫌われたとみている。

ただし、イビデンにとってインテルの重みは下がってきている。有価証券報告書によると、インテル向けの売上が全体に占める割合は2024年3月期の30.9%から、2026年3月期には18.1%まで下がり、いまの最大の取引先はエヌビディア(29.4%)だ。またインテルの見通しの弱さの中心はパソコン向けで、データセンター・AI部門は伸びている。市場は「インテル」の名前で関連株をまとめて売ったが、中身を分けて見ると影響の大きさは会社ごとに違う、と読める。

この先は、取引終了後に出る国内の半導体関連の決算が手がかりになる。東京エレクトロンとキオクシアホールディングスは30日(金)の取引終了後に決算を発表する予定(株探の予定表、Yahoo!ファイナンス)。AIサーバー向けの需要の強さと、パソコン・スマホ向けの弱さを会社がどう説明するかが、きょう売られた銘柄の評価につながる。

数字で見る

インテル 10〜12月期の売上高見通し150億〜160億ドル(市場予想 170.5億ドル=株探)(会社発表)
インテル 株価(10/29 NY)通常取引 92.07ドル → 時間外 16:04 72.90ドル(−20.82%)(株探)
アドバンテスト(10/30 前引け)3万4430円(−2600円、−7.02%)、安値 10:16 3万3470円(−9.61%)(株探、Yahoo!ファイナンス)
東京エレクトロン(10/30 前引け)9537円(−498円、−4.96%)、安値 10:24 9412円(−6.21%)(株探、Yahoo!ファイナンス)
イビデン(10/30 前場)9:24 始値 8601円 → 9:31 ストップ安 8359円(−1500円、−15.21%)、前場はストップ安で引け(株探、Yahoo!ファイナンス)
イビデンの売上に占めるインテル向け30.9%(2024年3月期)→ 18.1%(2026年3月期)、エヌビディア 29.4%(有価証券報告書)
日経平均の押し下げ(寄与度)アドバンテスト −560.94円、東京エレクトロン −251.82円、イビデン −202.26円(株探)
ヨリビケの見方アドバンテスト・東京エレクトロン・イビデンの3社だけで日経平均を計1015.02円押し下げ、前引けの下げ幅1639.69円の約62%にあたる(株探の寄与度からヨリビケ計算)。イビデンの前場の下げで、時価総額は約8500億円減った(1500円×発行済み株式数約5億6739万株、ヨリビケ計算)。

次に見るポイント

  • 10/30(金)15:30:イビデンの終値。ストップ安のまま終えるか
  • 10/30(金)取引終了後:東京エレクトロン・キオクシアHDの決算(AIサーバー向けと、パソコン・スマホ向けの説明)
  • インテルのイスラエル工場の生産再開と、SEC に出す四半期報告書(10-Q)での事故の影響の書き方
この話題を伝えた動画今日の1分昼刊(10/30)白石ひかり

出典

白石ひかり ・ 昼刊 11:54 ・ 2026年10月30日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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