日経平均、一時1329円高も上げ幅6割縮む 6万5000円で戻り待ちの売り
日経平均の上げ幅は9時29分に1329円に達したが、終値では545円82銭にとどまった。日経によると、節目の6万5000円を上回る場面では戻り待ちの売りに押され、AIの過剰投資による財務不安への懸念も根強かった。
御堂聡一 ・ 夕刊 16:09 ・ 2026年10月21日上げ幅のピークは取引開始から30分ほどだった。イビデンが9時27分、アドバンテストと東京エレクトロン、キオクシアHDが9時28分、ソフトバンクグループ(SBG)が9時29分にこの日の高値を付け、日経平均も9時29分に6万5404円63銭まで上げた(株探・Yahoo!ファイナンス)。その後は伸び悩み、日経平均とイビデンは13時16分、SBGは13時35分、東京エレクトロンは13時36分に安値を付けた。KOKUSAI ELECTRICは終値で0.45%安と下げに転じた。
日経によると、6万5000円を上回る場面では戻り待ちの売りに押された。戻り待ちの売りとは、値下がりで含み損を抱えた投資家が、株価が買った値段の近くまで戻ったところで売ることを指す。日経平均は16日に6万5324円29銭で終えた後、19・20日の2日間で6万4075円台まで下げており、6万5000円台はその直前の水準にあたる。日経は午後について、日本時間の米株価指数先物の上昇が一服したことも上値を追う動きを鈍らせたと伝えた。
AIへの投資を巡る不安も消えていない。日経によると、会社が借金を返せなくなるリスクを取引するCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の市場で、SBGの5年物の保証料率が20日に4年ぶりの高い水準を付けた。SBGは一時5.27%高の4794円まで上げたが、終値は1.49%高の4622円だった(株探・Yahoo!ファイナンス)。フィスコによると、日経平均の先行きの変動の大きさを示す日経平均VIは14時15分時点で前日比2.96高の35.14と上がり、原油価格の高止まりやAI投資の収益化を巡る懸念が警戒されたという。
AIへの投資の大きさは、この日の買いのきっかけになったスペースXの決算にも表れている。同社のSEC届け出によると、7〜9月期の設備投資は195億9300万ドルで、うちAI(スーパーインテリジェンス)部門が164億4400万ドルを占めた。AI需要の強さを示す決算だった一方で、日経はAIの過剰投資による財務不安への懸念が依然として強いと伝えている。
この先は、大手ハイテク企業がAI向けの設備投資をどう計画するかが焦点になる。21日(米国時間)にはメタとテスラが決算を発表する。日経は、こうした決算が出そろうまで投資家は慎重にならざるを得ないとの外資系証券の声を伝えた。国内では28日にアドバンテスト、30日に東京エレクトロンとキオクシアHD、11月10日にSBGが決算を発表する予定(株探)。
数字で見る
| 日経平均 高値(10/21 9:29) | 65,404.63円(+1,329.21円) |
|---|---|
| 日経平均 前引け(10/21 11:30、日経) | 64,823.55円(+748.13円) |
| 日経平均 安値(10/21 13:16) | 64,558.60円(+483.18円) |
| 日経平均 終値(10/21 15:30) | 64,621.24円(+545.82円) |
| SBG(9984)高値→終値(10/21) | 4,794円(9:29)→ 4,622円(+68円、+1.49%) |
| アドバンテスト(6857)高値→終値(10/21) | 35,780円(9:28)→ 34,440円(+570円、+1.68%) |
| 日経平均VI(10/21 14:15、フィスコ) | 35.14(前日比 +2.96、+9.20%) |
次に見るポイント
- 21日(米国時間)メタとテスラの決算(AI向けの設備投資の計画)
- 28日(水)アドバンテスト、30日(金)東京エレクトロン・キオクシアHDの決算(株探)
- 11月10日(火)SBGの決算(株探)と、SBGのCDS保証料率の動き
出典
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