クオリプス13%高 iPS心筋シート移植の患者が会見、経過良好で22日退院へ
クオリプス(4894)は前日比810円(13.09%)高の7000円と続伸した。同社のiPS細胞由来の心筋シート「リハート」の移植を受けた患者と執刀医が21日に記者会見し、経過は良好で22日に退院する予定と伝わった(共同通信・日経)。
御堂聡一 ・ 夕刊 16:09 ・ 2026年10月21日クオリプスは6220円で始まり、後場に上げ幅を広げて15時4分に7060円(14.05%高)を付けた。出来高は45万500株で前日(9万7900株)の約4.6倍、売買代金は約30億6600万円だった(株探・Yahoo!ファイナンス)。株探によると、重い心臓病に向けたリハートの治療の広がりに弾みがつくとの見方から買いが集まった。
会見は手術をした大阪けいさつ病院(大阪市)で開かれた。共同通信によると、手術を受けたのは神奈川県の50代の女性で、2022年に急性心筋梗塞を発症し、心臓の機能の低下が続いていた。手術は9月29日の午前に行われ、約50分で終わった。女性は、術後1週間ほどで呼吸が深くできるようになったと話した。執刀した澤芳樹総長は、日経によると、リハートを使った手術をほかに10人が検討していると述べた。
リハートは大阪大学発のクオリプスが開発し、虚血性心筋症による重い心不全の治療に使う。3月に厚生労働省から条件・期限付きの製造販売承認を受け、9月から公的医療保険が使えるようになった(日経・株探)。条件・期限付き承認は、決められた期間のうちに有効性を確かめるデータを集め、あらためて承認を受ける必要がある仕組みで、日経によると本承認に向けては合計75例の治療データが必要になる。
株価は節目ごとに反応してきた。9月29日に保険適用後初の移植が行われ、その実施を同社が発表すると、30日はストップ高の6640円(1000円高)を付けた(株探・フィスコ)。その後は10月8日に6050円まで下げていた。この日は再生医療の関連株にも買いが入り、ヘリオス(4593)も8.5%高だったが、株探によると同社は神戸の細胞製造拠点が入る施設の竣工発表が材料だった。医薬品の業種別指数は0.91%高(株探)。
この先は、22日の退院のほか、手術ができる病院がどこまで広がるかが焦点になる。日経によると、病院側は手術の実施施設を全国に広げ、治療データを集めて本承認をめざす。クオリプスは11月13日に決算を発表する予定(株探)。
数字で見る
| クオリプス(4894)終値(10/21) | 7,000円(+810円、+13.09%) |
|---|---|
| クオリプス 高値(10/21 15:04) | 7,060円(+870円、+14.05%) |
| クオリプス 出来高(10/21) | 450,500株(前日 97,900株) |
| 9月30日(保険適用後初の移植の発表を受け、株探) | 6,640円(+1,000円、ストップ高) |
| リハートの承認と保険(日経・株探) | 2026年3月 条件・期限付き承認、9月 保険適用 |
| 本承認に必要な治療データ(日経) | 合計75例 |
| 決算の予定(株探) | 11月13日 |
次に見るポイント
- 22日(木)患者の退院(予定)
- リハートの手術ができる病院の広がり(澤氏によると、ほかに10人が検討中=日経)
- 11月13日(金)クオリプスの決算(株探)
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