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速報 | 米国株 | 2026年11月4日 07:46

AIの設備は見通し上振れ、スマホ部品は下振れ アリスタ時間外9%前後高

米国時間3日(火)の取引終了後に出た決算で、AIのデータセンター向けの通信装置のアリスタ・ネットワークスと、AIサーバーのスーパー・マイクロ・コンピューターが市場予想を上回る見通しを示し、時間外で上がった。一方、スマホ向けの電波の部品を作るスカイワークス・ソリューションズは見通しが予想を下回り、時間外で15%前後下げた。同じ夜に、AI向けとスマホ向けで明暗が分かれた。

動画:Bloomberg Television「Super Micro Rallies on Strong AI Data Center Sales Outlook」 YouTube で見る

アリスタは7〜9月期の売上が36億6000万ドルと前年同期より58.5%増え、上場以来いちばん速い伸びになったと発表した(会社の発表資料、米SEC提出)。10〜12月期の売上の見通しは39億〜40億ドルで、LSEG がまとめた市場予想の36億ドルを上回った(CNBC)。株価は時間外で7〜10%高と報じられた(CNBC は9%、シーキング・アルファは7%)。スーパー・マイクロは7〜9月期(会社の第1四半期)の売上が約199億ドルと前年の約4倍になり、2027年6月期の売上の見通しを720億〜820億ドルに上げた(Yahoo Finance、CNBC)。8月に示した650億〜720億ドルから引き上げた形で、LSEG の予想の691億7000万ドルも上回る。時間外では5〜8%高と伝えられた。

スカイワークスは、7〜9月期の売上が10億5000万ドルと会社の見通しの中ほどをやや上回った(Investing.com)。下げたのは次の四半期の見通しだ。10〜12月期の売上を18億〜19億ドル、1株利益(特別な項目を除く)を約1.25ドルとし、LSEG の予想の19億9000万ドルと1.50ドルを下回った(CNBC)。同じ米国のコルボとの統合が終わってから最初の四半期で、統合した会社として初めての見通しになる。時間外の下げ幅は13〜17%と報道によって幅がある(シーキング・アルファ、CNBC、Investing.com)。

背景には、AIへの投資が「計算する半導体」から「つなぐ装置」「組み立てるサーバー」まで広く行き渡っていることがある。アリスタの装置はデータセンターの中で大量のサーバーをつなぐもので、会社は発表で、生成AIの時代に自社の役割が大きくなっていると説明した。スーパー・マイクロは10月20日に第1四半期の売上の見通しを145億〜155億ドルから185億〜195億ドルに上げる速報を出しており(会社の発表)、今回の実際の数字はそれも少し上回った。一方でスマホ向けの部品は、AIのデータセンターほどの伸びがない。前日にはアップルが、メモリーの値上がりで年末の利益率が下がる見通しを示しており(ヨリビケの3日の記事)、スマホの周りの見通しは慎重になっている。

読み解きとしては、同じ「AIの設備」でも、もうけの厚さがまったく違う点が見逃せない。アリスタの粗利益率(特別な項目を除く)は64.0%、スーパー・マイクロは12.8%で、売上100ドルあたりの粗利益に直すと約64ドルと約13ドル、5倍の差がある。スーパー・マイクロは売上が4倍になった一方、在庫や売掛金が増えて営業の現金の出入りは4億3400万ドルの流出だった(Yahoo Finance、米モトリーフール)。売上の伸びと、それが手元の現金になるまでの差を、市場がどこまで気にするかが分かれ目になりうる。

この先は、時間外の動きが米国時間4日(水)の通常取引(日本時間4日23時30分から)でどこまで続くかが最初の焦点だ。東京市場は3日の文化の日の休みが明けて4日(水)に取引を再開し、AIのデータセンター向けとスマホ向けの部品の会社の反応が分かれるかが見どころになる。米中間選挙の開票も日本時間4日の朝から進む。

数字で見る

アリスタ 7〜9月期の売上36億6000万ドル、前年同期比+58.5%(会社の発表資料)
アリスタ 10〜12月期の見通し売上39億〜40億ドル(予想36億ドル)、1株利益1.26〜1.30ドル(予想1.15ドル)(会社、LSEG・CNBC)
スーパー・マイクロ 7〜9月期売上約199億ドル(前年の約4倍)、1株利益(特別な項目を除く)1.81ドル、粗利益率12.8%(同)(Yahoo Finance、CNBC)
スーパー・マイクロ 27年6月期の見通し720億〜820億ドル(8月時点 650億〜720億ドル、予想691.7億ドル)(会社、Yahoo Finance、CNBC)
スカイワークス 10〜12月期の見通し売上18億〜19億ドル(予想19.9億ドル)、1株利益 約1.25ドル(予想1.50ドル)(Investing.com、CNBC)
時間外の値動き(11/3 火)アリスタ +7〜10%、スーパー・マイクロ +5〜8%、スカイワークス −13〜17%(CNBC、シーキング・アルファ、Yahoo Finance、Investing.com)
ヨリビケの見方見通しの真ん中の値を市場予想と比べると(ヨリビケ計算)、アリスタの10〜12月期の売上は+9.7%、スーパー・マイクロの通期の売上は+11.3%上回り、スカイワークスの10〜12月期の売上は−7.0%、1株利益は−16.7%下回る。粗利益率(特別な項目を除く)はアリスタ64.0%に対しスーパー・マイクロ12.8%で、同じAIの設備でも売上100ドルあたりの粗利益は約5倍違う。

次に見るポイント

  • 11/4(水)日本時間23:30〜 米国の通常取引で、3社の時間外の動きが続くか
  • 11/4(水) 東京市場の再開。AIのデータセンター向けとスマホ向けの部品の会社で反応が分かれるか
  • 11/4(水)朝から 米中間選挙の開票。議会の勢力がどうなるか
  • スーパー・マイクロの次の四半期の営業の現金の出入り(売上の伸びが現金になっているか)

関連する動画

動画:Bloomberg Podcasts「Closing Bell: AMD Reports, Fiserv Gains, Super Micro Reports」 YouTube で見る

出典

白石ひかり ・ 特集 07:46 ・ 2026年11月4日

※情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身で。

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